2009-03-21

Ir7 最後の晩餐 †ダブリン† の街角

我々夫婦は、4日前にダブリンを出発。アイルランドの島の南半分、3つの地方を観光し、5日目にダブリンに戻ってきました。

先ずは、アイルランドの東、レンスター地方。ダブリンから北上し、ボイン渓谷遺跡群にあるボイン川古戦場、ニューグレンジ、モナスターボイス、タラの丘。

次ぎに、アイルランドの西、コノハト地方。ゲール語を話すゴールウェイの街、静かなる男の町コング。アラン諸島の漁師の住むイニシュモア島。

最後は、アイルランドの南、マンスター地方。大西洋の絶景、モハーの断崖。国内「可愛い村コンテスト」で1番になった片田舎の小さなアデア村。「妖精の横断に注意」の看板のあるキラーニー国立公園。チャップリンの銅像が立っているケリー周遊路。そして人々を圧倒するような城壁のロック・オブ・キャッシェル。

アイルランドの南半分を反時計回りに一周し、歴史的な由緒ある建造物を見て、各地方の特色あるものを食べ、荒々しい自然や、各観光地の色々なものを楽しみ、無事に首都ダブリンに戻って来ました。

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ザ・グラシャム・ホテル

さて、その翌日から、我々はダブリンの街を歩き回りました。ダブリンといえば、ギネスビールとリバーダンスですが、アフタヌーンティーもいいですね。

アルコール入りのアイリッシュ・コーヒーをじっくり味わう。或いは、紅茶とスコーンやケーキのセットを楽しむのが常道だそうです。

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アイリッシュ・パブ

先ずは、ご当地のギネスビールを味わうために、アイリッシュ・パブに入りました。私の味わったビールは3種類。

スタウト:独特の苦みが美味い黒ビールのギネス。
エール:上面発酵タイプで褐色ビールのキルケニー。
ラガー:下面発酵タイプで黄金色のカールスバーグ。

若い頃、ハワイ・オアフ島ワードセンター2階のブリュームーン・レストラン&マイクロブリュワリーで、5種類のビールを味わった地ビールより、それぞれ濃厚な味わいでした。

フィッシュアンドチップス等、ご当地の海鮮グルメをつまみながら、好みのビールをハーフパイントずつチビチビ飲むのが、通のビールの味わい方だそうです。

さて、ウインド・ショッピングで歩き疲れ、夕方になり、お腹も空いてきましたので、夕食を頂くレストランに向かいました。我々夫婦は、少し道に迷いましたが、なんとか指定された街角のレストランに到着いたしました。

アイルランドのレストランで味わえる代表的なものは、肉料理では、アイリッシュ・シチュー、ロースト・ターキー、ラムのグリル。魚料理では、オイスター、スモークサーモン、タラのグリル等があります。

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レストランでの最後の晩餐

ツアーのお別れ夕食会で、一番若い男性がお誕生席に座るしきたりとのことで、私が正面の席。カミサンが裏正面の向かいの席に座り、最後の晩餐となりました。

前菜、サラダ、アイリッシュスープとワイン。魚と肉のメインをチョイス。デザートに、アップルタルトやホイップクリーム付きのイチゴを味わいました。

今回は、かなり時間を掛けてのアイルランド旅行でありましたが、ケルト文化は、イギリス、フランス、ドイツ等の北方ヨーロッパとの文化圏の違いが明確で、イギリスとは全く違う独立した文化圏なのだと、勉強になりました。

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シャムロック、アイルランドの島と国旗、ギネスビールのマグネットクリップ

他国の文化の知識を深めること学ぶことは、日本文化の良さを知ることになります。海外旅行による文化交流は、経済発展に寄与するばかりではなく、相互理解が異文化尊重の意識を芽生えさせ、引いては世界平和に繋がっていくような気がしました。(完)

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2009-03-20

Hs6 春の節気 《春分》 「もいわ山麓のお花屋さん」

みなさん、こんにちは!

今日は3月20日春分の日です。北の街サッポロもようやく春めいてきました。まわりの雰囲気も春近しという感じです。

春分は、暦の二十四節気のひとつで、3月20~21日ごろですが、この日から清明までの期間を言います。春分では昼夜の長さがほぼ同じになると良く聞きますが、実際には、昼の方が夜よりも長くなります。

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春分の日のもいわ山

その理由は、日本付近では、年による差もありますが、平均すろと昼が夜よりも約14分長いからです。これは、大気による屈折で太陽の位置が実際より上に見えるためだそうです。

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春分の日の電車通り

今日は久しぶりに添乗仕事がお休みで、朝から「ぶんぶん亭・小熊猫庵(レッサーパンダァン)」にてブログを書いております。場所はぶんぶん亭の2階にある仕事と趣味に励む部屋です。

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我が家のにゃんこ

今日は、毎回登場願います旭山動物園のレッサーパンダはお休みで、我が家のにゃんこがピンチヒッターです。レッサーパンダと同様に可愛いですね。

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今回は、春の節気の4番手「春分」の頃の、もいわ山麓のお花屋さんで、冬から春に咲く草花を探してみました。それでは、札幌市内ではごく普通のお花屋さんの姿を、写真によりご紹介いたします。

《春分》 「もいわ山麓のお花屋さん」

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さて、暦の上での「春分」は、実質上の春の到来とされ、本州の太平洋側では、春まっさかりで、桜の開花宣言があちこちから聞こえてくる季節です。

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ちなみに、ヨーロッパなどでは、春分をもって春の開始とする国が多いとか。それは、北国の我が町札幌同様に冬の期間が長く、雪解けが遅いからだと思います。

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北国の春分は、山や森の雪が消え始め、陽の光が力をましながら、春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に、大気や吹く風に暖かさを感じ始めるというイメージです。

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九州、四国の海岸近くの南斜面では、桜前線が通過中ですが、我が「北の街サッポロ」もいわ山麓界隈は、まだまだ春の花便りは聞けず、残雪の中におります。

それでは、次回は4月05日の《清明》でお会いしましょう!・・・・(続)

2009-03-19

Ir6 キャッシェルから †グレンダーロッホ† へ

我々夫婦は、キラーニーで昼食を済ませ、観光バスに揺られながら、午後の目的地キャッシェルの街に向かいました。

街の北の高台にそびえるロック・オブ・キャッシェルは、12世紀から17世紀にかけて、アイルランドの宗教の中心地として栄えていたそうです。

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ロック・オブ・キャッシェル

アイルランドの最初のロマネスク建築といわれる礼拝堂や、ゴシック建築の大聖堂が威風堂々と建ち並び、聖パトリックの十字架などの遺跡の見どころが、数多く見られます。

我々は、その日の夕方早めにダブリンまで走り、ザ・グラシャム・ホテルに宿泊し、翌朝早く、ダブリンの街の南40kmにあるグレンダーロッホへと向かいました。

グレンダーロッホは、大昔氷河が作り出した2つの湖の畔にある教会遺跡群です。アイルランドの初期キリスト教の聖地として発展した7つの教会の街と言われています。

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聖ケビン教会

見学はビジターセンターから始め、ここで遺跡や歴史の流れを学んだ後にガイドツアーに参加。7つの遺跡、ランドタワーや石積みの大聖堂を見て回りました。

大聖堂は、遺跡のほぼ中央にあるグレンダーロッホ最大の建造物です。7世紀頃に建てられた小さな教会が、12世紀頃に大きく改装されたそうです。

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教会の内部

現在は廃墟同然となっておりますが、石積みの壁からは当時の面影が感じられます。

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十字架とラウンドタワー

ラウンドタワーは、11世紀頃に建てられ、高さ約30mの塔です。本来は、鐘塔として建てられましたが、その後教典の保存場所や、戦争時には避難所として使用されていたそうです。

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重厚な十字架

高さ約4mの重厚な十字架は惚れ惚れするほど美しく、表面には聖書の物語が描かれております。

我々は夕方まで、かなり長い間グレンダーロッホを観光し、ダブリンのホテルへと戻りました。(続)

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2009-03-18

Ir5 チャップリンもいた †ケリー周遊路†

我々夫婦は、次の朝キラーニーのホテルを出発し、ケリー周遊路観光に向かいました。このアイベラ半島を周遊するコースは、数多くの史跡とデングル湾をはじめ、なだらかな山と深い森など、多様な自然が楽しめるアイルランドでも有数な観光ルートです。

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ディングル湾

キラーニーの街からキローグリン経由でディングル湾シービューポイントまではバスで1時間。これから向かうカハーシーヴィーンまでで1時間半かかるそうです。

我々は、なだらかですがアイルランドの最高峰といわれている山々を左側に、広大な大西洋の海原を右側に交互に見ながらゆっくりと南へと進みました。

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観光バスの旅はらくちんらくちん

所々での写真タイムで、ツァーのお客様はリラックス。楽しさが笑顔に現れています。7月も半ば、海風に肌寒さを感じますが、暖かい日差しもあり、夏の雰囲気が出てきたようです。

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ウォータービルのチャップリン

その後、しばらくするとウォータービルのビーチリゾートに到着しました。この辺り一帯は、パブやレストランが集まるリゾート地です。ビーチに続く公園にはチャーリー・チャップリンの銅像が建っていました。

ちょうど日が差しはじめ、写真を撮るには絶好のシャッターチャンスです。カミサンがお茶目にチャップリンの銅像に腕組みをしたところをパチリ!

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ロス城公園にて

デザインレースで有名なケンメアの街や、ヴィクトリア女王も訪問し、絶賛したという貴婦人の眺めで、小休止を取りながら、昨日も訪れたロス城公園に到着しました。

「旅の袖ふれあう仲も多少の縁」で親しくなったバスの隣の座席の奥様にお願いし、久しぶりに二人揃っての2ショット。いかがでしょう、仲良し夫婦に見えますか?

これから我々はキラーニーの街のレストランで昼食を取り、ロックオブキャッシェルに向かいます。(続)

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2009-03-17

Ir4 妖精が棲む森 †キラーニー国立公園†

我々夫婦は、アイルランドの湖水地方と呼ばれるキラーニー国立公園に到着しました。ここは、国内有数のリゾート地と言われております。この国立公園は公共交通機関が少なく不便なので、観光バスツアーでなければ気軽に来られない所だそうです。

キラーニー国立公園は、アイルランドで最初に国立公園に指定された歴史と由緒ある公園です。アッパー、ミドル、ロウアーレイクと3つの湖を中心に、山と森とが三位一体となり、自然を楽しみながら様々な旅心を満足させてくれる場所でもあります。

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湖面に佇むへんなおじさん

3つの湖の湖畔にはホテルが点在し、ウオーキング、湖上クルーズ、ゴルフ、乗馬、サイクリング、フィッシング等々、スポーツアクティビティーは数多くあり、典型的な長期滞在型観光地と言えます。

最初に訪れた場所は、マックロス・ハウスと呼ばれる邸宅です。1843年に建てられたというこのヴィクトリア様式の建造物は、1861年に英国のヴィクトリア女王も訪れたそうです。

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マックロス・ハウス

その後フリータイムとなり、我々夫婦はかの有名な「妖精の横断に注意」の道路標識を探しました。

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妖精の横断に注意!

それは、駐車場の片隅にポツンと立っていました。「妖精の横断に注意」の標識の前で、念願の記念写真を撮りました。

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標識をズームアップ!

路線バスがほとんど無いこのエリアの移動手段は、2輪馬車やモーターボート、タクシー等が、フリータイム時の観光客の足となります。

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2輪馬車

その後、ロス城に向かいました。15世紀に建造されたというロス城の湖面に映るその姿は、美しくノルマン建築と言われています。現在は国有財産となり、一般にも開放されているそうです。

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ロス城内部

城内には入れませんでしたが、その中の一部の部屋には、16世紀頃のオーク材の調度品が残っているそうです。

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ロス城外観

ダンロー渓谷や湖の遊覧など、まだまだ楽しみたかったのですが、夕暮れも近く長旅のつかれもでてきましたので、美しい景観に別れを告げて、我々夫婦は、フリータイムの観光を早めに切り上げる事にしました。

その日は、キラーニーのホテルに宿泊し、翌朝、我々のツアーは、ケリー周遊路へと向かう予定です。(続)

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2009-03-17

Hm16 早春の北海道!道東の見どころ ◇ 花畑牧場

全国放送のテレビ番組を通じて有名になった花畑牧場は、十勝帯広空港近隣の十勝平野のど真ん中、北海道十勝支庁管内中札内町にある。

花畑牧場の生キャラメル人気は留まるところを知らず、依然として売れ行き好調で、つい最近バナナ味の生キャラメルが売り出された。近いうちに、夕張メロン味。その後に引き続き、マンゴー味が売り出されると聞いている。

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日曜日の花畑牧場

さて、今日も団体添乗の仕事で、相変わらずお客様を道東観光にご案内している最中である。十勝平野は、今日も気持ちの良い快晴。但し、外気温はプラス3度。まだまだ寒い早春ではあるが、暦の上では立春も過ぎ、太陽の日差しも明るい春を感じさせてくれる。

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さあ、並んでならんで!

花畑牧場ファーマーズハウスの開店は午前9時。我々の観光バスは、販売開始予定時刻の10分前に駐車場に到着した。民間のスイーツ販売店であれば、お客様を、寒い外ではお待たせしないだろうに、シャッターは下りたままである。

そこは飛ぶ鳥を落とす勢いの、超強気の別世界。それでも、文句一つも言わず辛抱強く待ってくださるお客様。いつまで続くのか、花畑牧場の生キャラメル人気。

北海道の観光業界に働く添乗員、ドライバー、バスガイド等々、殆ど全員の意見だが、本当に美味しい生キャラメルは、元祖・興部町の「ノースプレインファーム」が1番。花畑牧場主が生キャラメルの製造方法を学んだほどの事はある。

「花畑牧場の生キャラメルの広告宣伝は1番だけんども、中身は甘すぎるんでネーの」とのもっぱらの評判である。

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開店1分前

午前9時ピッタリに開店!ガラガラっとシャッターが上がり、花畑牧場ファーマーズハウスの営業が始まった。若い女性店員の満面の笑顔。オハヨーゴザイマース!・・・さあ、今日も戦いの始まり、始まり!

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戦場?生キャラメル争奪!

整然と並んでいた団体ツァー客も、我先にと花畑牧場の生キャラメルに殺到する。山と積まれた生キャラメルも見る見るうちに在庫切れ?すぐ横で、段ボールから補充しているが間に合わない。

幻のカチョカヴァロチーズは限定60個。3分ほどで売り切れご免。私のお客様で、カチョカヴァロチーズを購入予定の方は、無事全員ゲット!

今日は、早春の日曜日。これでも比較的余裕のある買い物ツアーである。これが観光シーズン真っ盛りの夏ともなれば、団体観光バスを何台も連ねての入り込みになる。

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バスがでますよー!

余裕の30分の買い物時間はアッという間に過ぎ去り、バスが出発する時間になった。殆どのお客様達は、満面の笑顔で満足げに、ソフトクリームを舐めながらバスの座席に座っている。サア、次の観光地港町小樽に向けて出発進行!

さて、花畑牧場の新製品「夕張メロン味生キャラメル」の製造について。夕張市内での新工場立ち上げ計画があり、財政破綻の夕張市を救う究極のエポックになるかも知れない。

その計画が順調に軌道に乗り、夕張市、ひいては道内の雇用対策、経済の活性化、新たな観光資源となるのであれば、牧場主の彼は本物のビジネスマン・・・ついには北海道の英雄、救世主となれるかも?

海外を含め、道外の観光客の皆様が、北海道観光にリピーターとして再びお越し下さるように、我々道内観光業界関係者は、素晴らしい自然と、素晴らしい味覚と、それにも勝る素晴らしいホスピタリティーでお迎えしなければならない。・・・と思う、まだまだ寒さと残雪が見え隠れする早春の十勝平野であった。(続)

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2009-03-16

Hm15 早春の北海道!道東の見どころ ◇ 旧国鉄・幸福駅

早春の北海道。十勝平野のど真ん中。依然として隠れた人気のあるお薦めの見どころは、旧国鉄広尾線の幸福駅である。

正確には幸福駅の跡で、その名ごりの観光地。ちなみに、私は気の遠くなるほどの大昔、1回だけ来た記憶はあるものの、その日は土砂降りの雨のため景色が良く見えず、当時の面影は全く無い。

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現在の幸福駅舎跡

当時のキャッチフレーズは、「愛の国から幸福へ」。2つ先の愛国駅から200円の乗車券を買い、2人で幸福駅まで列車に乗ると結婚でき、幸せになれるという言い伝えを聞いた覚えがある。

余談であるが、その他に北海道には胆振管内の「母恋駅」という名前の駅がある。生みの母を探している人が母恋駅の入場券を持っていると何時しか巡り会えるという言い伝えはノスタルジックな話である。

反対に、留萌管内の「増毛駅」は意味深長な名前。髪が薄い中年男性がその駅名の入場券を定期入れに偲ばせていると、髪が生えてくるというのは、ちょっと漫画チックで頂けない?

さて、今日は旅行添乗の仕事で団体のお客様を、道東観光にご案内しているのであるが、昨晩の宿泊地十勝川温泉は、今朝は気持ちの良い快晴。外気温はプラス1度。ブルってしまう位まだまだ寒いが、暦の上では立春も過ぎ、太陽の日差しも力強さを増している。

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こうふくの鐘

残雪の残る幸福駅構内にある「こうふくの鐘」。これを愛する人と2人で鳴らすと、幸せになれる・・・よくある新興観光地の作り話の世界。

そこで、お客様に一人で鳴らしても幸せになれるか、試してみましょうか、といって、写真におさまって頂いた。

その横には、旧国鉄広尾線を走っていたオレンジ色の古びたローカル列車が1両。晴れた空の下、ちょっぴり寂しそうに佇んでいた。

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ローカル列車

幸福駅の案内板を目印に、幸福駅の記念の入場券や、愛国駅から幸福駅までのキップ。お土産を販売している杵渕商店の名物小父さんが、今日も元気に観光客の相手をしている。

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杵渕商店

眩しい日差しのもと、20分の観光時間はアッという間に過ぎ去り、バスが出発する時間になった。

団体バスを何台も連ねての観光客の入り込みこそはないものの、今回のツァーでも中年のご夫婦が懐かしそうに記念写真を何枚も撮っていたのが印象的である。

首都圏をはじめ、道外の観光客の皆様がリピーターとなり、何度もお越し下さるように、道内の観光資源を守りつつ、魅力ある観光地としてご案内し続けたいものだと思う早春の十勝平野であった。(続)

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2009-03-11

Hm14 冬こそ北海道!道央の見どころ ◇ ロマンチックタウン小樽

古き良き時代の雰囲気を残すレトロな港町。ガラス工芸品で有名な街。近頃はスイーツ発信の街。全国的イメージでのニックネームは、「ロマンチックタウン小樽」。

冬も終わりに近づき春めいてきた小樽の街。今日は団体バスツアーの3日目。午前中に旭山動物園を楽しんだあと、曇り空から小雪がちらつく中、午後3時過ぎに小樽の街に到着した。

小樽運河前で団体記念写真を取り終えたお客様は、三々五々、夕方の小樽の街並みに消えていった。今晩の新千歳空港発の航空便で北海道をあとにするため、最後の買い物を兼ねての観光である。

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カフェテリア

バスから降りて横断歩道を渡ると正面にヴェネツィア・カフェテリアがある。本格エスプレッソを味わえ、さらに種類の豊富なソフトクリームが楽しめる。

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ヴェネツィア美術館

そのとなりに、中世の貴族の暮らしを紹介するヴェネツィア美術館がある。5階建ての1階部分はミュージアムショップであり、入場無料になっている。

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臨港線・北一プラザ

臨港線に沿って歩いて行くと北一プラザがある。ここは、音、かおりと洗練されたヨーロッパのガラス工芸品、アクセサリー等を扱う専門店である。

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堺町本通り

スイーツショップ・ルタオ本店でチョコレートの試食をしながら店内を通り抜け、メルヘン交差点を右折。車両一方通行の道を徒歩で逆行する。

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北一プラザ玄関

レトロな雰囲気のある裏道を歩いていくと北菓楼、六花亭、ルタオのル・ショコラ店等のスイーツの店が軒を連ねている。

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ルタオ・ル・ショコラ店

本通りを挟み斜め向かいの海産物店には、観光客が大勢良いものが安く手に入らないかと物色している様子が見て取れる。

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海産物店

昔からの港町小樽の面影を偲ばせる地酒を売る店などもあり、レトロな雰囲気を満喫し、短いロマンチック小樽の観光を終えた。

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堺町本通り2

3日間の旅行も終わりに近づき、少々お疲れ気味のお客様達を乗せた観光バスは、新千歳空港に向けて最後の高速道路を走りはじめた。(続)

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2009-03-09

Hm13 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 流氷砕氷船ガリンコ号

我々のバスツアーは道北観光を終え、次の訪問地の網走支庁管内紋別市に到着した。紋別セントラルホテルのレストランで、山盛りの海鮮珍味による昼食に舌鼓を打った。

その後、至近距離にある紋別ガリンコ埠頭にバスで移動し、いよいよ流氷砕氷船ガリンコ号に乗り込んだ。

時折地吹雪が舞う中を、ガリンコⅡ号は満席となり、15:00の定刻に紋別港から沖に向け出航した。

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ガリンコ埠頭の遠景

3月の上旬ともなると、流氷群は沖合20km程に遠ざかっていた。沖合にでるとどこまで行っても青海であり、流氷観光のピークは過ぎた感がある。これも地球温暖化の影響なのだろうか。

20年程前の冬の紋別に、航空会社のセールスマンとしてきた頃には、湾内が流氷山脈で盛り上がり、オホーツク海が全然見えなかった記憶がある。

紋別のガリンコ号は、網走のオーロラ号に比べて小型のため、船室から外に出ると海面が近く、ドドーンと波しぶきがかかり、かなりの迫力と恐怖を感じる。

そのとき、「前方に流氷発見!ガリンコ号が流氷に乗り上げます!」という、船内アナウンスがあった。

だいぶ小さいがかなり厚く張った、流氷の塊に砕氷船が突っ込んでいく。ゴーンゴン、ガッツーン、という氷を砕きかき分ける音と共に船が前後に大きく揺れた。

30分後、砕氷船はガリンコ埠頭の隣にある紋別漁港の中に入っていった。

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湾内の流氷の残滓

「流氷の吹き溜まりにガリンコ号が進んでいきます」
とアナウンスがあると、観光客は殆ど全員、船のデッキに鈴なりになり、船内には誰もいない状態になった。

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さよならガリンコ号

45分も経つ頃には船はガリンコ埠頭に到着し、観光客はみな若干ではあるが、「流氷砕氷船」を体験できた感動と、満足感にひたりながら、ぞろぞろと船を降りはじめた。(続)

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2009-03-08

Hm12 冬こそ北海道!道北の見どころ ◇ 日本最北「三景」

3月早々の添乗で、日本最北の地、抜海港、宗谷岬、クッチャロ湖を訪れた。立春を過ぎるとさすが日本最北の地、北海道稚内周辺も、寒さが和らいできたようである。

その日は早朝から快晴で、まずはじめ、抜海港ヘアザラシを見に行った。抜海港の遙か沖合に、利尻富士が朝日を受けて光り輝いている。

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日本最北 《第一景》 抜海港から望む利尻富士

湾内の波間にアザラシの頭が何頭か、プヨプヨと泳いでいるのが見え隠れしている。中には泳ぎ疲れたのかテトラポットの上で、日向ぼっこをしている可愛らしい子供アザラシがいる。

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日本最北「JR稚内駅」

次ぎに、北市場へ買い物に立ち寄り、その隣にあるJR稚内駅を見に行った。駅構内は、1日数本の札幌行き特急列車が出発したばかりで、人影もなくひっそりと静まりかえっている。

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日本最北 《第二景》 「宗谷岬」

日本最北端の地に建つその碑は、北緯45度31分22秒を表す、高さ4.53メートルにある。以前は若干南よりにあったが、駐車場建設のために海岸を埋め立てて移設された。

その右横20メートルあまりにある赤白色の石碑の前に立つと、センサーにより、「流氷溶けて~♪、春風吹いて~♪、ハマナス咲いて~♪、かもめも啼いて~♪・・・はるか沖行く外国船の煙もうれし、宗谷の岬・・・流氷溶けて~♪、春風吹いて~♪、ハマナス揺れる~♪、宗谷の岬~♪」と、懐かしいメロデーが流れ出した。

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日本最北 《第三景》 「クッチャロ湖」

続いて、コハクチョウで有名なクッチャロ湖を訪れた。今日は天気がよいので、いつもよりコハクチョウやカモが数多く群をなしていた。飛び去ったり、飛来したり、湖面の一部の氷が溶けている水辺と柵の間は騒然としていた。

お客様達は、2枚100円の鳥のエサ用食パンを、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、しばし鳥とのコミュニケーションを楽しんだ。

その後、我々団体ツアーバスは、次の紋別流氷砕氷船ガリンコ号へと向かったのである。(続)

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2009-03-06

Hs5 春の節気 《啓蟄》 「温室の草花」

みなさん、しばらくぶりですね!
3月6日。暦の上では啓蟄となりました。

啓蟄は、暦の二十四節気のひとつで、雨水後15日目の3月6日に当たります。 “啓”は「ひらく」、“蟄”は「土中で冬ごもりしている虫」の意味と伝えられています。

文字通り地中で冬ごもりしていた虫が、春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に、地上へ這い出してくるというイメージです。

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3月初旬のもいわ山

私は相変わらず「ぶんぶん亭・小熊猫庵(レッサーパンダァン)」におります。場所はぶんぶん亭の2階にある仕事と趣味に励む時にこもる部屋です。

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旭山動物園のレッサーパンダ

北海道旭山動物園の可愛いレッサーパンダですが、厳寒にもかかわらず、屋外の木の上で、来道来園の観光客のみなさんに、可愛らしさを振りまいております。

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さて、暦の上での「啓蟄」は、春の到来とされ、本州の太平洋側は、暖かくなりはじめて、土の中から虫が這い出てくる季節です。

関東以南の南斜面では、梅や桃などが咲きはじめる「桃の節句」を過ぎましたが、我が「北の街サッポロ」もいわ山麓界隈は、まだまだ冬のさなかで、雪深く静寂が続いております。

今回は、春の節気の3番手として、温室に咲く、中国や西欧から日本に根付いた冬の草花を探してみました。札幌では、ごく僅かに限られた温室にありますので、彩りを添える意味で、私の特に好きな冬の草花をご紹介いたします。

《啓蟄》 「冬の草花」イメージ写真

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ウインターコスモス

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オウバイ

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クリスマスローズ

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シクラメン

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シノグロッサム

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スイートアリッサム

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パンジー

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ビオラ

冬の温室の草花・・・アラカルトでした。

それでは、次回は3月20日の《春分》でお会いしましょう!・・・・(続)

2009-03-04

Hm11 冬こそ北海道!道北の見どころ ◇ 旭山動物園2

冬も折り返し点を過ぎてはや2月下旬。旭山動物園の中は、若干寒さが和らいできたようである。

今日は、前回より約1ヶ月後の再来園で、天気も良くゆったりと見学時間がとれるのが嬉しい。

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ペンギンパレード

いよいよ11時。お客様のお待ちかねペンギンパレードが始まった。最初に出会ってみたい動物は、やはりペンギンの声が多い。

よっ、久しぶり!と思わず声をかけたくなるような、可愛らしいペンギンパレードの始まり・始まり・・・

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ペンギンパレード2

晴れ間の太陽の光が眩しく反射する中、ペンギンパレードも折り返し点を越える。中には疲れたのか、数羽坂道をお腹で滑り下りるユーモラスな姿を見ることもできる。

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レッサーパンダの昼寝

ペンギンの行進を見終わると、次ぎに小獣舎のレッサーパンダを見に行く。丁度お昼寝の時間なのか、2頭がガラス張りの畜舎で眠りこけている。

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レッサーパンダ

屋外の日陰に1頭、寒い中ではあるものの、元気な姿で右に左にうろうろと、行ったり来たりしている。

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木の上のレッサーパンダ

木の上にもう1頭見つけた。あちらのレッサーパンダは面倒くさそうに、キョロキョロとあたりを見回して、時々遠くを見つめ、物思いに耽っているようである。

次ぎに、隣のホッキョクグマ館に入る。「冬になるとホッキョクグマはとても元気になります」と係員が説明をしている。

ホッキョクグマがプールにダイビングする度に、観客が歓声を上げ、キャーッキャーッと大騒ぎをしている。

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ホッキョクグマ

今日はいつもの中国系団体客が見当たらず、日本人観光客ばかりなので園内は整然としていた。

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オオカミ

我らが団体ツアーのお客様達は、ペンギンパレードやホッキョクグマのダイビングに感動し、数多く写真に収めた満足感にひたりながら、次のオオカミ館の行列に並んだのである。(続)

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2009-03-01

Hm10 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 北きつね牧場

冬の道東観光は絶好調。団体旅行の添乗で、北見市の奥座敷、温根湯温泉近くの留辺蘂町にある北きつね牧場に到着した。天気は快晴、道路も乾き車も少なく、快適な行程である。

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北きつね牧場

今日は早朝に知床ウトロの温泉街を観光バスで出発、JR知床斜里駅から北浜駅まで約30分、JR流氷ノロッコ号に乗車した。

さらに網走港からは、1時間ほど流氷砕氷船オーロラ2号にのり、オホーツク海の流氷ウオッチングを楽しんだ。

車窓から見えるオホーツク海や大雪山系の山並みには、白銀の世界がつらなり、本格的な冬の観光シーズンになったなと実感する。

これから入場する北きつね牧場は、冬でも60~80頭ほどのキタキツネが放し飼いにされ、訪れる観光客は雪の中の遊歩道を散策しながら、愛らしいその姿を間近に見る事ができる。

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北きつね

北きつね牧場は、北海道の野生動物の中でも特に人気を誇るマスコットキャラクター的な存在でもあるキタキツネを間近に観察できる観光スポットとなっている。

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北きつね

夏冬一年を通して観光が可能であるが、首都圏、中京圏、近畿圏などの大都会のお客様には、道東の動物の象徴として、その可愛らしい姿に、特に動物好きの若い女性にはかなりな人気がある。

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北きつね

近年、旭山動物園のペンギンパレードや、キツネ特有のエキノコックス病の知識の浸透で、長年保持していたその人気にかげりが出始めているが、それでも、年間入場者数はそれほど減少していないようである。

20分間の北きつねの観光とショッピング、トイレ休憩を兼ねた休憩時間は、アッという間に過ぎて、我々は今日の最終目的地の層雲峡温泉に向けて、出発したのである。(続)

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