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古道~感涙禁じがたし
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熊野古道を往く
熊野古道のメインコース

発心門から熊野本宮大社へ(約7キロ、できればゆっくり3時間半)
王子や石仏、様々なエピソードと熊野の森を感じるメインコース。
いくつもの峠を越えた後なので、比較的なだらかでからだへの負担も少ないコースです。森の気を感じる祈りの道、また、明るい田舎の風景や生活ぶりも垣間見ることができるコースです。道草しながらゆっくり歩いて、熊野をたっぷり感じるのがおススメ。

坂本勲生さん

「坂本勲生さん」
案内人
観光カリスマ 本宮町語り部の会 会長 坂本勲生さん
http://www.hongu.jp/kumanokodou/kodou/
 
発心門王子
発心門王子は、熊野の聖域の入り口。
発心とは、発菩提心、即ち仏道に入る心を起こすことを指します。 熊野古道には「王子」と呼ばれる熊野の子神を祀った場所がたくさんあり、熊野九十九王子と呼ばれています。 なかでも発心門王子は五体王子といわれた重要な場所です。 ここではまず、皆さんと一緒に道中安全を祈りましょう。 古人に想いを馳せ、藤原定家の歌などを一興。。

発心門王子から水呑へ
熊野古道に踏み出せば、しばらく続くいなか道。 自然と暮らす知恵や工夫、路傍の地蔵さんなど、のんびり立ち止まりながら水呑王子へ。 水呑王子跡は初夏にはサツキ、晩秋は紅葉が楽しめます。

水呑王子から伏拝王子
水呑王子を過ぎれば約1キロは檜の山道。
森林に浴しながら、上皇、庶民の参詣を追体験。心を癒す素晴らしい道です。 特に、雨がいい。薄く濃くけむる熊野の森は、「雨でよかった」と拍手がでるほど。 同時に、傍らには行き倒れの修行僧にまつわる地蔵さんなど参詣道の厳しさも窺えます。森を抜けたら、果て無く連なる熊野3600峰を見渡しながら、のんびり伏拝王子へ向かいます。
熊野の森

「薄く濃くけむる熊野の森」


見晴台から大斎原を臨む

「見晴台から大斎原を臨む」


「見晴台から大斎原を臨む」 京の都から歩きに歩いて約2週間、この場所にたって、初めて、連綿と重なる山並みの向こうに目指す熊野本宮大社が見えるのです。その喜びに思わず伏して拝んだ場所で、藤原定家が「感涙禁じがたし」と記しています。
(当時熊野本宮大社は伏拝から遙か先に見える中洲にありましたが、明治時代に水害に遭い、難を免れた社殿を高台に移しているので、今はこんもりとした杜だけが見えます。)小さな石祠の側には、和泉式部の供養塔といわれる笠塔婆があります。
和泉式部が熊野詣での途中、ここで月の障りとなったため不浄を恐れ参拝出来ないと嘆き悲しんでいたところ、熊野の神が現れて気にせずお参りなさいとのお告げがあったとか。「信、不信を問わず、貴賤を問わず」という熊野信仰を物語る有名なエピソードです。
また、このあたりは、音無茶といわれる茶の産地。のどかな茶畑が広がる懐かしい景色を過ぎ、再び森へ入ります。


伏拝王子から三軒茶屋、熊野本宮大社へ

伏拝王子から、しばらく鬱蒼とした森の気を感じながら歩きます。
このコースはファンが多いですよ。 森を抜け、小さな吊り橋を渡ると石碑があります。 「右かうや(高野)、左きみい寺(紀三井寺)」と書かれており、高野山へ向かう道との分岐点だったことがわかります。 ほどなく、「三軒茶屋」跡地に到着。手前には「九鬼ヶ口関所」と書かれた門があります。本当はここから少し先の高野へ向かう道中にあったものをメインルートに移築したもの。こうした関所が中世から古道沿いにはたくさんあり、時に旅人を悩ませたようです。

三軒茶屋

「三軒茶屋」

祓戸王子

「祓戸(はらいど)王子」
道沿いにはたくさんあり、時に旅人を悩ませたようです。 後は、30分ほど森のなかを下ると本宮大社のすぐ裏に抜けます。 いよいよ最後の王子「祓戸(はらいど)王子」。名前のとおり旅のけがれを払い清めるところでした。さて、ようやく熊野本宮大社に到着。
歩いて辿り着いた達成感はひとしおでしょう。


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