2007-05-17

「The Lost Spring」 in Whitianga

ニュージーランド北島コロマンデル半島に、フィティアンガという小さな街がある。
オークランドから車で約3時間のリゾート地。



妖精がいるのでは?とさえ思える神秘的な森に囲まれ、
宝石のような貝殻でできた美しいビーチもある。

地球に生まれたことに感謝したくなるこの街に住み、
得られた経験は私の宝物だ。

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近い将来、フィティアンガの名物観光スポットになると確信できる場所がある。
温泉と癒しをテーマにした施設「The Lost Spring」だ。
「The Lost Spring」のサイトはこちら

この夏にオープン予定の「The Lost Spring」は、ある1人の男性が、
17年間かけて、ほとんど1人で作りあげてきたものだ。



遠い昔、フィティアンガには、温かく、心を癒す、気泡を含んだ温泉があり、
人々は、その温泉を崇敬していたと言う。
しかし、今では忘れ去られ、誰もそのことを知らない。
アラン・ホッピングは、この先住民族マオリの逸話に興味を持った。


この日も作業中だったアラン

もし、本当にその失われた温泉があるならば、
再び、人々の喜びと楽しみのために掘り起こしたいと彼は思った。
水脈があることがわかった時、アランの頭の中には、
自分がこれから作りたい空間のイメージがはっきり見えたという。
そして、自分の頭にあるイメージに沿って、それを現実化しているのだと言う。

「いろいろな国の人々が、この場所に集い、
子供の頃に持っていたマジックを取り戻してくれたら・・。」

思うように進まない作業の中、彼を支えたのは、自分のためではなく、
人々を幸せにしたいという、信念だったのだろう。

「この木は、○数年前に植えて、やっと僕のイメージに近くなってきたんだよ・・」
そんな風に説明しながら、施設の中を見せてくれる。

「ここには、こっちからお湯が流れて、こんな風に、ここでくつろぐことができるんだ。」
あちこち動き回りながら説明をしてくれる彼は、
まるで、素晴らしい宝物をみつけたことを、興奮気味に話す子供のよう。


植物も一つ一つ、考えて植えられています。

どんなに素晴らしいものが出来るのか、彼を見ていればわかる。
純粋な心に人は惹かれるもの。彼に会えば、誰もが彼を応援したくなるはずだ。

とかく商業主義の施設が多い中、ここは違う。
1人の男性の熱意と、夢と、希望が詰まっているのだ。


この、蒸気を吹き上げるボルケーノも、
アランが自分の手で作り上げたものです。

もっと写真を見たいかたは
「The Lost Spring」のサイトで見ることができます。

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categoryニュージーランドの風  time13:45  authorshibuya 

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