2009-06-11

Hm33 初夏の北海道!道南の見どころ ◇ 五稜郭公園とタワー

北海道函館市内にある五稜郭(ごりょうかく)は、江戸時代末期に現在の北海道函館市に建造された城郭で、日本で建造された星形の城郭の通称である。

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五稜郭公園

当時の正式名称は亀田役所土塁(柳野城とも)。国の特別史跡に指定され、「五稜郭と箱館戦争の遺構」として北海道遺産に選定されている。

そもそも日米和親条約締結による箱館開港に伴い、防衛力の強化と役所の移転問題を解決するために、時の江戸幕府征夷大将軍・徳川家定の命により築造された。

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五稜郭公園2

設計を担当したのは洋式軍学者の武田斐三郎。大砲による戦闘が一般化した後のヨーロッパにおける稜堡式の築城様式を採用し、堡を星型に配置している。

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五稜郭タワー

五稜郭タワーは、当初五稜郭築城100年を記念し、1964年12月に高さ60mの旧タワーが建造された。旧タワーは市民や観光客の皆様の目を通して、41年間に渡り親しまれてきたが、新タワー完成によりその使命を新タワーに託し、2006年6月に解体された。

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タワー内ロビー

新タワーは高さ107m、2006年4月1日にオープンし、展望台からは函館山や津軽海峡、横津連峰の山並み、特別史跡五稜郭の大地に輝く星形の眺望等が楽しめる。

展望台には、五稜郭の歴史が学べる展示スペース「五稜郭歴史回廊」や強化ガラスの床で下が見える「シースルーフロア」、「売店」、「カフェスタンド」などがある。

一方、ロビーの片隅に、土方歳三(ひじかたとしぞう)の銅像がある。彼は、歴史的には新選組副長として有名で、最後には蝦夷共和国陸軍奉行並箱館市中取締裁判局頭取となった幕末期の幕臣である。

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土方歳三の銅像

新選組の鬼の副長として皆に恐れられ、戊辰戦争では幕府側指揮官の一人として図抜けた軍才を発揮している。家紋は左三つ巴。坂本龍馬とともに私の好きな幕末明治維新時代の英雄である。

幕末の函館戦争当時、土方歳三の壮絶な馬上での戦死の姿を偲びつつ、我々団体ツアーは、降りしきる雨の中、次の観光地大沼公園に向かったのである。(続)

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category北海道・見どころ味処  time17:40  authorkomiya 

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