2005-09-21

空中都市「マチュピチュ」



今や、南米で最も人気のある観光地と言ってもよいだろう。
世界遺産の人気ランキングではNo.1だとも言われている。
100年前にはまだ発見されていなかったインカ帝国・秘密都市の跡。

マチュピチュは、インカ帝国のかつての首都クスコから約100Km北西の山奥、
険しい山上にある。両側は深い谷だ。

驚かされるのは、その高い技術!

車輪の無い文明だったと言われているのに、どうやってこんなに高い山の上に、
こんなにたくさんの石を運んだのか?

そして、現代でもありえないのではないかと思うほどの、とてつもなく精巧な石組みが施されている部分が、多々ある。



また、遠く山のかなたから巧みに引いてきている冷たく綺麗な水が、今もなお、水路を流れ続けている。

ここでの、1万人の生活を、見れるものなら見てみたいと思った。
もしも、インカ帝国がスペインに滅ぼされていなかったら、今の南米はどんな風になっていたのだろうか。



マチュピチュへはクスコから列車で麓の町アグアスカリエンテスまで行き、バスで九十九折の道を駆け上がる、という行き方が一般的だ。

クスコ近郊の「聖なる谷」と呼ばれるウルバンバ渓谷の村々と遺跡を巡り、途中のオリャンタイタンボから列車に乗って行くのもおすすめだ。

またトレッキングツアーで、「インカ道」と呼ばれる山道を数日かけてマチュピチュへ行けば、感動もひとしおだろう。

背後にそびえるワイナピチュに登ると、マチュピチュはもちろん、周辺の渓谷や、バスで登ってきた九十九折の道などを、見渡すことができる。汗だくになってしまうけれど、時間が許すならばぜひ。

ワイナピチュ山から見下ろす

もう1度マチュピチュへ行けたなら、あの壮大な迷路のような空間で、
ぜひ「かくれんぼ」をしてみたい!

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2005-09-20

聖なる谷

ピサックの村近辺

ペルーのクスコ近郊にあるウルバンバ渓谷は「聖なる谷」と呼ばれ、インカ帝国の遺跡が多く残っている。クスコよりも標高が低く、温暖で過ごしやすい地域だ。

ピサックやオリャンタイタンボの遺跡が有名で、ウルバンバは市民の保養地のようなところだ。私は、数ある遺跡の中でも、少し変わったものを訪れてみた。

マラスの塩田

「マラスの塩田」は現役だ。インカ時代から、今もなお塩を作り続けている。塩水を、段々畑のようになったおびただしい数の塩田に、巧みに引き込んでいる。昔から人間にとって、「塩」は欠かせないものだったという事を実感した。

モライの遺跡

「モライの遺跡」はインカ時代の農業研究所の跡だと言われている。円形の内側へ行くほど低くなっており、一段ごとに微妙に気温が違う。これを生かして、作物の栽培実験をしたらしい。こんなに精巧な円形を作る土木技術もあったようだ。



クスコから、「聖なる谷」を巡る1日ツアーが出ていて効率的に周れるのでぜひ。ピサックやチンチェーロの市には、毛織物などの民芸品がたくさん出ていて、リマやクスコよりも安くて素朴なものが買える。

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2005-09-18

「ミッション」の遺跡

トリニダー遺跡の教会跡

ブラジル南部・アルゼンチン北部・パラグアイにかけて、「ミッション」の遺跡が点在している。「ミッション」とは、今から約300~400年前、スペインから来たキリスト教の宣教師が、原住民とともに集団で生活していた場所だそうだ。

周りの緑に赤いレンガが映える。団地のようなたくさんの住居、教会や畑などの跡があり、ひとつの町のようになっている。

上の写真はパラグアイのエンカルナシオン近郊の「トリニダー遺跡」。教会の綺麗な装飾がたくさん残っている。最盛期には約4000人もの人達が生活していたと言われている。世界遺産にも登録されているのだが、観光客は数人しかおらず、静まり返っていた。辺りには小さな村があるだけだ。のどかで緑が多いパラグアイの風景を、遠くまで見渡せた。

サン・イグナシオ遺跡

アルゼンチン北部ポサダス近郊の「サン・イグナシオ遺跡」はかなり規模が大きく、良い状態で保存されている。ここの教会も大変立派で、住居跡の数がとても多い。人口密度が高そうだ。こちらは観光バスが頻繁に訪れ、賑わっていた。イグアスの滝まではバスで約6時間。

サン・イグナシオ遺跡


遺跡のレンガが赤い様に、
この地方の土は赤くとても鮮やかだ。


亜熱帯気候の肥沃な土は、
豊富な作物を実らせる。


この赤い土。見た目は綺麗だが、
いったん服に付くと洗っても洗っても、
ぜんぜん色が落ちてくれない!

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