Jump to navigation
今、カーニバルの真っ最中ですけれども、
イタリアのカーニバルといえば、ヴェネツィアが有名です。
他の街とちがって、運河をパレードして大変な盛り上がりを見せます。
運河に架かる橋をくぐり抜けて行く光景は、ヴェネツィア独特のものです。
ヴェネツィアの大運河(カナル・グランデ)に架かる橋の中で、
もっとも重要で、もっとも有名なのは、リアルト橋 Ponte di Rialto です。
15世紀末の絵画には、木造の跳ね橋が架かっていたことが描かれており、
丈夫な石造の橋を架けようという構想は、16世紀になってからのことです。
一般公募(コンペ)があり、当時の建築家のビックネームたちが、こぞって参加しましたが、
どれもクラシカルなアプローチで、なかなか決まらなかったようです。
最終的に勝ち残ったのは、アントニオ・ダ・ポンテ Antonio da Ponteという人物。
この時代に特徴的なことですが、この人もまた、
建築家であり、彫刻家であり、大工であり、何でもできちゃう人でした。
彼のデザインした橋は、たった一つのアーチで支える、当時としては斬新で構造的に難しいもの。
工期は1588~1591年で、実のお孫さんたちの協力で完成に至ったと伝えられており、
当時若かったこのふたり(兄弟)もやがて、ヴェネツィアで活躍する建築家に育っていきました。
この美しい橋は、北イタリアのヴェネト州都、ヴェネツィアの本島にあります。
菅澤 彰子(すげさわ あきこ/ イタリア在住)
2019-02-25
ヴェネツィアのリアルト橋 Ponte di Rialto
今、カーニバルの真っ最中ですけれども、
イタリアのカーニバルといえば、ヴェネツィアが有名です。
他の街とちがって、運河をパレードして大変な盛り上がりを見せます。
運河に架かる橋をくぐり抜けて行く光景は、ヴェネツィア独特のものです。
ヴェネツィアの大運河(カナル・グランデ)に架かる橋の中で、
もっとも重要で、もっとも有名なのは、リアルト橋 Ponte di Rialto です。
15世紀末の絵画には、木造の跳ね橋が架かっていたことが描かれており、
丈夫な石造の橋を架けようという構想は、16世紀になってからのことです。
一般公募(コンペ)があり、当時の建築家のビックネームたちが、こぞって参加しましたが、
どれもクラシカルなアプローチで、なかなか決まらなかったようです。
最終的に勝ち残ったのは、アントニオ・ダ・ポンテ Antonio da Ponteという人物。
この時代に特徴的なことですが、この人もまた、
建築家であり、彫刻家であり、大工であり、何でもできちゃう人でした。
彼のデザインした橋は、たった一つのアーチで支える、当時としては斬新で構造的に難しいもの。
By Chene Beck, CC 表示-継承 3.0, Link
工期は1588~1591年で、実のお孫さんたちの協力で完成に至ったと伝えられており、
当時若かったこのふたり(兄弟)もやがて、ヴェネツィアで活躍する建築家に育っていきました。
この美しい橋は、北イタリアのヴェネト州都、ヴェネツィアの本島にあります。
菅澤 彰子(すげさわ あきこ/ イタリア在住)