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お客様からのお便り
【2012-05-25 ご出発】 【担当コンシェルジュ】浦野 泉

間瀬様/スペイン・ポルトガル15日間

Ⅰ.リスボン行き飛行停止 「5/25(金)~5/26(土)」

5/25フランクフルトには予定通り到着。
ところがリスボン行きTAPポルトガル航空は3時間遅れとのこと。
「うわ~22:15発か、ホテル ディプロマチコは夜中か」と思って少しがっかり。
ところが飛んできたのが21:00過ぎ、
乗客降ろしてやっと乗り込み始めたのが22:00過ぎ。
「うわ~もっと遅れるのか」との思い。

滑走路に移動し始めてからいつの間にか眠ってしまい、23:00過ぎ。
「え~もう着いたの」との思いはみごとに打ち砕かれた。
なんとまだフランクフルト。

駐機場からバスでターミナルに戻ると、係の人がしゃべりながら手書きのメモをくれる。
それにはホテルの名前「ラマダ」、バスでホテルまで送るからとのこと。
バス乗り場で待っているとバスとホテルの
ミニバンが来た。
目の前に停まったミニバンにサッサと乗り込んだのは正解。
バスよりず~と早く出発,近郊のBAD SODEN と言う町までアウトバーンを走って20分、
乗客は8名のみ、空気が澄んでいて満天に星が降っていた。

1:00にはホテル到着、手続きをして208号室へ。
明朝6:00にはターミナル行きのバスが出ると言う。
仮眠して5:20フロントに集合、朝食用パンセットを1袋づつ渡され、もくもくと食べる。
迎えのミニバンが来て6:00には空港着。

2階のルフトハンザサービスで待ち、11:40発26番ゲートだと教えてもらう。
時間はたっぷりあり、バイスビールとソーセージ、ジャーマンポテト「これは美味い」。
待っていてもボードにその便は載ってこない、信用ならない。

先ず、ゲートは28番に変わると言う、次尋ねると21番だと、ところがボードには一向に出てこない。
出ているのは12:20発リスボン行き21ゲートのみ。
11:30になっても搭乗手続き始まらない。
結局はその12:20発でしかもまた30分出発遅れ。
ルフトハンザもTAPもいい加減な会社だぜ。
ただしリスボンは霧で運行が変わることがたまたまあるらしい。


Ⅱ.ファド鑑賞ツアー 5/28(月) リスボン


ナイトツアー19:40ホテル発が25分遅れ、これがポルトガル時間かや。
発見のモニュメント、ベレンの塔、ジェロニモス修道院などを車窓から眺めながら
ポルトガル語と英語のガイドでレストランへ。
ファドは僕らの団体17名が一番最後。
フランス人夫婦と同席、いいタイミングで後から行ったので、
手すり一番前の舞台を正面に見る側に座れてラッキー。
後から来たイタリア人3人組は後ろのテーブル。店は120人ほどで満席状態。

踊り子達はどうも親子3代みたい。
じーさん、ばーさん(歌い手)、おやじとおっかあ、息子と嫁さん。
哀調のポルトガルギター、仕切りやバーさんの歌とじーさんの楽器、
なかなか趣きがあり狭い舞台で4人が踊り、楽器を奏でてまたばーさんの歌。
送迎ありのディナーでサラダ、魚、肉、デザート、赤白ワイン付きは上等じゃなーい。
22:50ホテルに戻る。



Ⅲ.ロカ岬 5/27(日)


リスボン鉄道のロッシオ駅で「BILHETE TRAIN&BUS」 €12を
ヴィヴアンカードにチャージ(列車バス往復でこの値段はメチャメチャお得)。
シントラまで近郊列車8:08発で約40分、
9:00発のロカ岬行きバス403番が丁度連絡している。
バス車内は途中下車する中高生でかまびすしい。
9:37ロカ岬に着くと、3台の日本人団体客とバッティング。
ユーラシヤ大陸の最西端はインフォメとレストラン各1棟のみ、「地球は丸いんやで」。
レストランの土産物コーナーでウロチョロしビールとコーヒーで一息入れて岬に戻ると
スケッチしている十数名の集団。
千葉からスケッチ旅行に来ているんだと。
そんな旅行もありだが、うちらには合わないな。

そう長居する場所でもないので、10:47のシントラ行きで戻り。
その途中での出来事、停留所にバスが停まる直前に左側からわんちゃん(中型犬)が
まるで踊るように前を横切り「あれ、危ないな」と思ったら降り口まで来て、
停まって降りたおばーちゃんに尻尾を振りピョンピョン飛びついて大喜び。
たぶんいつもどおりの光景なんだろうけど、まさに「ハチ公」そのもので、
すごーくほほえましく、心が和んだ。
この姿がこの旅行1番の思い出となった。



Ⅳ.夜行列車 5/29(火)~5/30(水)

オテルという名称の国際列車。
22:30リスボン発、大きな荷物がじゃまで、22:00より前に乗り込み、自室に入る。
25号車は2等で前から3両目、1両目は1等車。
2人用個室は洗面所有りのシャワー無し。
22:00すぎにチケットの確認に来た女車掌さんに「10:00から乗り込み開始OKだよ」と叱られる。
2段ベッドは揺れて置いた物が落ちないように、ガードの付いた小物置き場。
揺れが思ったよりも少なく、結構よく眠れた。
夜中のどこかの駅に停車、標識にマドリードと矢印のこちら。

朝ノックあり、「朝食食べに来い」。
食堂車は先客9人ほど、僕らより後からきたのは1人だけ。
出された物はパン、コーヒー、オレンジジュースのみ。
窓外は田舎の草原が延々と続き、遠くに山が見え、ピレネー山脈かしらと思う。
しばらくくつろいでから部屋に戻り荷造りを終えたらまたノックあり、
乗ったとき持って行ったチケットを返しに来て、「もうすぐ到着だよ」。
何と1時間の時差で8:00のつもりが9:00過ぎ。
あわてて下車の体制をかまえて入口の方へ行くと、
先客何名かが居て、別の車掌さんが「1等側から降りなよ」とべつの降り場に案内してくれた。
9:10分下車、夜行寝台列車でも疲れはなかったなあ。



Ⅴ.闘牛 5/30(水)


闘牛祭の行われている間は、日曜だけでなく毎日行われている。
バルセロナの闘牛が去年廃止され、マドリードは貴重。
この時期は南米から沢山のマタドール達が出稼ぎに来ている。
冬場は逆に南米にスペインから出稼ぎに行くのだそうだ。

ベントス闘牛場はメトロ出て目の前。入場前に沢山の待ち人あり、
飲み物など屋台で統一価格が掲示されている。
入口で水を求め、さらにビールを飲んで入場し、€2の座布団をゲット。
腰掛はむきだしのコンクリートで、日向・日陰席1階の下から
12段目、
隣はシンガポールから見えた華僑親子5人組。
この一角は観光客用エリアみたい。でも1段上には地元おばちゃん2人組など。
やたらと葉巻をふかしている人多くすごい香り。


3人のマタドールが2回り計6回牛との闘い。
1頭の牛に3人のマタドールが襟付きマントをひらめかせてさばき、
2頭の目隠しし鎧を着せた馬の2人が槍で突き、3人の飾り銛計6本を突き立て
最後に主役のマタドールが飾り剣を片手に登場しマント捌きを披露。
真剣に持ち代えたらいよいよ最終章。
肩甲骨の間の僅かな隙間に刺すと心臓に到達、牛は一瞬にして倒れる。
下手な人は一刺しではいかず、刺し直す。
580kgの牛が2頭など4頭の生き様死に様を目の当たりにして、
「こんな集団いじめはもう沢山だ」、一度の体験でもう充分。
狩猟民族はやっぱこわいと思いながら、途中で帰る。



Ⅵ.トレド デイツアー 5/31(木)


14:15発の日本人ツアー、27名中24名は京都の1団体。
時間は守らんで遅れてきても平気でのんびり来るし、好き勝手に先に歩いて行くのはおるし、
知ったかぶりのえらそうにしてるおやじーはおるしやっぱ日本人ツアーはやだね。

でもトレドをツアーにしたのは大正解。
城壁の中にエスカレーターで上り、狭い石畳の坂道ばかりの旧市街全てが世界遺産。
地元車のみが通行可。すれちがいも出来ない道で、行き先もよ-分からん。
列車で行ってマップ片手に坂道歩いていたら、暑い日差しの中、
とてもじゃないけど1日かかりそう。
ビューポイントで街の全景を捉えたり、カテドラル、サント トメ教会を見て、
説明を受け19:05にはスタートのプリンセスホテルに戻る。
ツアーにしてラッキー。



Ⅶ.三大絵画 5/31(木)~6/1(金)

トレド
  サント トメ教会のエコ グレコの傑作「オルガス伯爵の埋葬」を
今日はすいているとのことで、幸いにも一番前で、
見ながらガイドさんの説明を受けて鑑賞。
貴重なものをじっくりと堪能してもうけた。

マドリード・ソフィア王妃芸術センター(19:00~21:00入場無料)
トレドツアーから戻ったその足でメトロで アトーチャへ、
19:30に着いてロッカーに荷物入れ(€1でコインは戻る)すぐに2階へ。
ピカソの大作「ゲルニカ」を生で身近に見る機会を得られた事に感謝。

マドリード・プラド美術館(18:00~20:00入場無料)
メトロ アトーチャより7~8分、王立植物園の先まで歩いて17:40着。
すでに100名ぐらいの長ーい行列が出来ている。みんなよく
知ってるな。
でも日本人は見当たらない。すぐまえに並んでいるおやじカップルと
ヤングカップルが待っている間にプチュプチュのしっぱなし。
年齢に関係なく男は大変だねー、こちとらは暇つぶしに最適。

入場前に荷物チェックがあってやっと入れた。
「羊飼いの礼拝」「三美人」「ラスメニープス」「裸のマハ」などつまみ食い。
「着衣のマハ」はどこかと尋ねるとバルセロナに行ってるげな、残念でした。
お土産コーナーでレジのスペイン系美女(日系ハーフ?)から
「日本人ですか?」と尋ねられ、
この時間に来る日本人は少ないからかと思いながらも日本語になんとなくホッとする。



Ⅷ.フラメンコショー 6/3(日) グラナダ


20:45ホテルでツアーガイドと待ち合わせ。坂本さん20:20にはもう来てる。
ツアーバス待ってたけど21:40まで遅れ。
ガイドさんがいるので不安はなし、良かったー。その間いろいろと情報を得る。

グラナダはアフリカから攻めてきたイスラムに占領され、
コルドバはトルコの方からきたイスラムに占領されたのだそうな。
そうかスペイン・モロッコはジブラルタル海峡13kmの近さなんだって。
彼はスペイン在住30年の大ベテランで、しかも僕ら2人だけの本当の専用ガイドなんよ。
モロッコへのデイツアーなんかもあるけど、此の頃は行かないみたい。
イスラムの春の嵐以降、みんなかまえちゃうもんね。

乗客14名とガイド2名で世界一危険な世界遺産といわれ、
敬遠していたアルバイシン地区に行けて、
高台からライトアップされたアルハンブラ宮殿の夜景を眺めながら、
明日行くのにチケット交換場所、
30分限定で入れるナスル朝宮殿を見るのに並ぶ場所など説明を受ける。
高台は音楽・踊り・花火などの若者が沢山集まっていて賑やか。

時間調整が終わりようやく洞窟フラメンコショーの会場へ。
ショーは22:30スタートの第2部でワンドリンク付き。
第1部は食事付きで20:30からだそうだ。
席に着いたのは我々14名以外に10名ほど。
男女の歌い手、フラメンコギター、笛、太鼓の5名をバックに
踊り子は女子3名、男子1名
最初の女性はどうもブルーコンタクトを嵌めているいるみたいで、
踊りはヘタだけど異様に輝く魅力ある顔つき。
3人目の男性はやはり力強いタップ。
でもガイドさんがあとで云うには、オカマらしーよと。
4人目は№1の実力者、タップ・踊り・手振りなどぴたりと決めて上手。
この人は日本に出稼ぎに行ったこともあるそう。
会場で日本人は時差の関係もあってか、
寝ちゃう人が多く一番前の席には座らせないことになっているみたいだけれど、
僕らはそのかぶり付きで1時間20分のショーをしっかり堪能。

ドリンクはここで初めてサングリアを飲んだけど
甘くてなかなか美味いものだ
(その後も各地で飲んだけど、グラナダパラドールレストランのものが一番美味かった)。
23:50終了でホテルに着いたのは午前様。


Ⅸ.LCC ブエリング航空 6/5(火)

スペインの格安航空会社とのことで、しかも運行時間がコロコロ変わり、
旅行中に時間変更の電話までもらうという、
ちょっと不安要素だったけど最終時間決定後の運行は的確で良かった。
離着陸のうまい、へたは航空会社と関係なく個人差のある話。
グラナダ空港でのカウンター対応はスムースで手荷物2個で36kgと問題なし。
ただ、荷物を預けた時点で€24を要求されるかと思いきや、全く音沙汰なし。
バウチャー入手時にすでに支払い済みなのかな?

グラナダ空港に於けるブエリングの位置付けは大きなウエイトを占めているみたいで、
占有率も高そう。
機内飲み物など全て有料。
座席シート前後は約10cm狭いのではないかとおもうけど、
近距離飛行ならなんとか我慢できる範囲じゃないの。
バルセロナに於いては、チェックカウンターも隅っこで小さいし、
乗降位置はターミナルから離れバス移動とそれなりの待遇。
でも駐機場には3機停まっていたので頑張ってはいるようだ。
運行時間がコロコロ変わったのは
バルセロナでの大手他社の都合が優先されるからではないかと勝手に推測。



Ⅹ.サグラダファミリア 6/6(水)
9:00入場の予約コピー持って、8:00過ぎにはメトロを降り、
建物の周囲をぐるっと周る。
古くに作られた部分とまだ建設中の部分の対比をしながら、
映像ほどの趣がないと感じる。
入口に並んでいたおばさんに「ここか?」尋ねたらそうだと言う、それで2番。
でもその後係の人が、予約の人はこちらに並べと云われ、結局1番。
なんだこれなら予約なんか要らないじゃん。
後ろに付いたのは、日本人新婚さん、スペイン、イタリア、フランス13日だと。

9:00コピーのバーコード読ませて入場。
エレベーターのチケットを尋ねたイケメン係員、今混んでるから、10分後にまたおいでと。
行くと違うおっさん係員「今日は風が強く運行休止」だと。
エー、念のため、新婚さんインフォメで確認、やっぱそうだと言う。

ところが、30分後エレベーターの前に並んでいる人あり。
もう一度チケット売り場に行くと最初のイケメンさんおり、€6のチケット買ってくれた。
上まで行って、あれこれ見ながら階段を下りてくると、
中国3人娘カメラ撮りまくりで狭い階段を占拠。
いっしょのスペイン人若者と苦笑い。
下りた後、新婚さんに会えたのでエレベーター乗れた旨伝え、彼らもゲット出来た。






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