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お客様からのお便り
【2012-06-14 ご出発】 【担当コンシェルジュ】木内 みつ子

M様ご夫妻様/インスブルック・ウィーン・プラハ10日間の旅

木内様

今回の「インスブルック・ウィーン・プラハの旅」でも
大変お世話になりました。
お蔭様で病気・事故・怪我もなく無事に帰国したのが何よりです。
また天気にも恵まれ、ほとんどが快晴で日陰が恋しいほどでした。
しかし、家内はその強い紫外線で顔の肌をやられて、帰るころには
顔が真っ赤に腫れ上がってしまい、帰国して空港から家に着く前、
最寄りの皮膚科に飛び込んでなんとか重症にならずに済んだ次第です。
(紫外線対策はしっかりと)

<インスブルック>
 さて、頭の中いっぱいにその情景を描きふくらませて行ったインスブルックは、
 期待を裏切らない珠玉のようなチロルの小さな街でした。
 塚本哲也の「我が青春のハプスブルグ」に描かれた、インスブルックの情景
 そのままです。
 周りをチロルの山々に囲まれ、街のどこを眺めても、あまり高くはない
 建物の後ろに、緑や白く雪の残った山々が必ず目に入ります。
 街のはずれ、イン川に沿って緑豊かな公園が広がり、さらにそこから
 また広大な王宮庭園に繋がっているのですが、王宮庭園をゆっくり
 見られなかったのが残念です。
 この公園の横にハーフェレカーへ登るケーブルカーの駅があって、
 途中ロープウェイに乗り継いで頂上へ行くことができます。
 頂上からは、周囲の山々やインスブルックの街全体が
 一望出来て圧巻です。

 夕食の レストランは3泊の内2日を「白馬亭(Weisses Roessl)」に
 行きました。
 美味しくて値段も安かったのです。
 ただ地元の人気店らしく、夜7時頃を過ぎると忙しくなり、私達が
 次の注文をしようとしても、「ちょっと待て!」と言ったきり
 振り向いてくれません。 
 結局、二日目はデザートを食べずに帰る羽目になりました。
 (帰国後、TV番組でこのレストランが紹介されていました)

 そしてインスブルックへ行ったら、やはりスワロフスキーの
 クリスタルワールドには一見の価値がありますね。
 男の私にはクリスタルや宝石の飾りは興味ありませんが、
 クリスタルワールドのファンタジーの世界は必見です。
 またこの施設の周囲の緑豊かな景色は、充分楽しめました。

 遊覧船が走る大きな、そして美しい湖、「アーヘンゼー」へは、
 イエンバッハ駅 からアーヘンゼー登山鉄道に乗って行きます。
 懐かしい蒸気機関車と、美しい沿線の景色を堪能できる小旅行でした。 
 (この登山鉄道は今年の「ニューイヤーコンサート」の中で紹介されています)
 他にも少し鉄道に乗れば小さな湖にいくらでも行ける、3泊程度では
 とても足りないインスブルックでした。

<ウィーン>
 ウィーンは2度目ですので、今回は楽友協会大ホールでの
 ウィーン交響楽団演奏会と、木内さんが勧めて下さった
 「ウィーンの森半日観光ツアー」が目玉でした。
 取り分けこのツアーには、以前から訪れたかった、ルドルフ皇太子が
 愛人ヴェツラと心中(変死)したマイヤーリンクの館跡、森の中の地底湖、
 シューベルトがよく訪れたという水車小屋(横には菩提樹も残っています)
 などなど、一人では行けない訪問先が満載で是非お薦めのツアーです。

 「はと時計のレストラン」は、こじんまりとして落ち着いた、そして
 何と言っても料理が美味しく値段も手ごろ、というとても気の利いた
 レストランでした。 
 ここでは、ホワイトアスパラのスープと、ウィーン定番のウィンナー
 シュニッツェル、野菜サラダを頼んだのですが、
 このスープのなんと美味しいこと! 
 大き目の壷に入って量もたっぷりと、ホワイトアスパラの味と香りを
 充分に生かした逸品でした。

 「この店はいつからやっているのか?」と尋ねたら、
 「レストランを始めてから50年、建物は建ててから500年」と
 返事が返ってきました。
 店員のお兄さんも人懐っこくて、気持ちのいい店です。
 こういう店には観光ツアーでは行けないですね。

<プラハ>
 最後のプラハは一つ一つの遺跡や建物よりも、プラハの町そのものが
 中世の町のままで、トラムやバスを取り払ったらもう200年前の都市
 そのものですね。 
 ヨーロッパの町、特に旧市街と言われる所は同じ様な印象を受けます。
 しかしプラハにはウィーンのような派手さがなく、人の数が少ないために
 昔の町の様に見えるのでしょうか。
 (勿論みやげ物店や大型ショッピングセンターなどもあるのですが。)

 街の中には観光ツアーの受付スタンドの様なものが数多くあり、
 ツアーメニューも10近いものがありました。
 その中の一つでプラハ城、ヴルタヴァ川クルーズと旧市街紹介のような
 ツアーに参加しました。
 日本円で4000円/人程度と手軽ですが、ガイドはどれも
 英語かドイツ語でした。

 紹介されたV−CIPUという居酒屋では、会社帰りの人たちやカップル、
 仲間同士などでワイワイ・ガヤガヤの本当の居酒屋(=ビアホール)です。
 料理は美味しくしかも値段がとても安いので、プラハの街の雰囲気を
 味わうにはお薦めの店です。
 特にビールの好きな方には、一杯100円程度ですからいくらでも飲めます。
 またスメタナホールのある市民会館地下のレストランも、
 アコーディオン演奏付きで手ごろな価格のお薦めできる店です。

 国立博物館は改修の為閉鎖中でした(夜のコンサートでは入れます)。
 一部の展示物は隣の建物で見ることが出来ました。

<最後に>
 ご心配された荷物は、成田のカウンターでちゃんと手続きをしてくれて、
 ウィーンで無事受け取りました。 
 しかしウィーンでの乗り替えの時間が1時間は短か過ぎましたね。
 チェックインをぎりぎりで受け付けてもらい、搭乗口へ向かっていたら
 アナウンスで呼び出されて走りに走りました。

 プラハ市内には銀行のキャッシングマシーンが至る所にありました。 
 更に現金両替所(日本語でも表示してます)が、100m毎に一軒位の割で
 並んでいます。
 レートの違いや手数料の違いはあるのでしょうが、両替には
 全く不自由はしません。

 ホテルは全て満足の行くものでした。
 立地、清潔さ、朝食(美味しさ、品数、雰囲気)などを考えると、
 どれも価格以上の内容でした。
 インスブルックの「オイローパ」は内装が全て近代的になっていて、
 昔の風情を残しているのはレストランのみです。
 私としては、多少不便さがあっても昔のままのほうがよかったのですが。

 以上今後の参考にでもなればと思ってのご報告ですが、また長々と駄文を
 書いてしまいました。
 まだまだ書きたいことが沢山ある、とても楽しいそして思い出に残る旅を
 することができました。
 本当にお世話になり有難うございました。

S.M.(記)・Y.M.



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