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【2012-04-05 ご出発】 【担当コンシェルジュ】伊藤 八重子

T.R様/転機

 夕方、目が覚めると、そこには、いつもの我が家の部屋の天井が。
何か、ものすごく長い夢から覚めたような、いや、まだ夢の中にいるような。この半月程は、現実だったんだろうか?俺はほんとにインドに行ってきたんだろうか?上手く日常に回帰することができずに、撮ってきた写真をチェックするまでもなく頭の中にいろんな光景がめまぐるしく駆け巡りました。

ニューデリーとオールドデリーの格差。
アグラー城から、当時、そこに幽閉されていた王様と同じアングルで見たヤムナー川沿いのタージマハル。
ベナレスのガンジス川のプージャ。朝の沐浴風景。この辺までは、想像の範囲内に納まるんですが、想定外の事に、毎日のように出くわすのがインド。ガートの路地裏は凄かった。しかもそこに停電が襲ってくる。身動きが取れない。よく自分のゲストハウスまでたどり着けたものだと・・・。 
その後、一端デリーに戻るための寝台列車、乗り遅れないように時間に余裕を持って駅に到着し、出発ホームも確認、座れる場所を確保して安心してうとうと。気がつくと、辺りに人影がなくなっている。ホームを見渡すと猿しかいない!しばらくボーっと、傍観してました。




こんな光景が、当たり前のように見えてくるからインドって凄い。そういえば!と思い、慌ててもう一度、掲示板を確認に行くと、到着するホームが直前で変更されており、もうみんな列車に乗り込んでいる。発車直前!自分の乗る,2等車がどこのなのかも解らない、重い荷物背負いながらひたすら冷や汗かいてホームを走りましたよ、危なかったー(冷笑)。 
列車内で自分の席を見つけホッとすると、どっと疲れが出て、そのまま熟睡。これがいけなかった。翌朝、車内で目が覚めると。喉が痛い。鼻水がでる。細心の注意を払っていたのに、お腹も少し痛い。どうやら効きすぎたACのせいで、風邪をひいたらしい。幸いこれ以上症状が悪化することはなかったので普通に動けましたが、今だに喉が少し痛みます。

 リシュケシュに向かうため、一端ニューデリーに戻り、翌朝ハリドワードへ。ホームは一番向こう側だったんですが、この16番ホームにある売店というか日本で言えばキオスクに置いてある本がもう凄い。ニールドナルド・ウォルッシュの「神との対話」何て当たり前のように置いてあって、他もにもスピリチュアルな本ばかりが並んでいる。ビートルズをはじめ、世界中から、いろんな人がヨガの聖地を、訪れているんだなという実感がしました。
列車内で偶然、隣に座った女性が、リシュケシュに住む、ええとこのお嬢さんだったのですが、車内で話が弾み、ハリドワードの駅から僕を、リシュケシュまで車で送ってくれました。
 一つ残念なことも、それは、どの街に行ってもそうなんですが、インドのゴミの多さ。まだ牛糞やハエで街が不衛生なのは我慢できるけど、ペットボトルやスナック菓子の袋、アイスの棒、ビニール袋などが道端に散乱している。日本人の感覚だと気が滅入りますね。自分ぐらいゴミをちゃんと捨てようと思っても、こんどは、なかなかゴミ箱が見当たらない。これじゃ街が汚くなるのも仕方がない。行政はもう少しなんとかと思うんですが、これがインド人の平均的な感覚なんでしょう・・・。 

アシュラムの中に入ると庭園はきれいだし、別世界でした。これで一泊500円程度は驚きでした。ベナレスのゲストハウスで出会ったアメリカから来た女性のヨガの先生ともまた、偶然リシュケシュ散歩中に出会い、お互い感激したりもしました。
伊藤さんのアドバイスを受け入れながら立案したスケジュールは、無理なくとても動きやすかったですよ。実際の旅行中に、そう感じました。

4月5日ご出発T様



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