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お客様からのお便り
【2012-03-21 ご出発】 【担当コンシェルジュ】木内 みつ子

勝井伸子様&ご家族様/イタリア美術の旅(10日間)

木内さま

30日9時ごろ無事帰ってまいりました。
改めて別の日に写真も添えて送りますね

今日は、覚えている限りで書きますので、だらだらするかもしれませんが
今後の参考になればと思って書きます。

ともあれ、先に、心からお礼申し上げます。
また、このような機会があれば、ぜひ木内さんにご相談したいと思います。
自分で手配していてはとてもできなかったことがいくつもありましたし、
アドバイスいただいたことがとても役に立ち、不安なく過ごすことができました。

1)初日
ベニスのフライトの件は、やむを得ぬことでした。
目の前(2列前)の方が、たぶん狭心症か、卒中のようでしたが、
離陸後40分くらい経過して発作が起きたと思います。
すぐにビジネスの区画の床に寝かせて、乗客の中の医師がすぐに対応したので、
意識もありましたし、たぶん大丈夫ではないかと思います。
夜の到着でしたから、引き返してすぐまた飛んでも夜中になるので、
迎えの方が待っていてくれない場合の対応をあれこれ考えておりましたが、
無事迎えの方が待っていてくださったので、問題ありませんでした。
迎えをお願いしておいて本当に良かったと思いました。
さすがに夜中のベニスで、当の医師の方も
(イギリス人か、すごく英語の上手なイタリア人かわかりませんでしたが)
「これから足を探さないと・・・こんなの初めてだよ」と言っていましたし、
ほかのみなさんも、ばたばた電話したりしておられました。
途方に暮れていたかもしれません。                 
                                     
2)ご旅行を楽しまれましたでしょうか?
とっても。
思っていた以上に楽しめました。
これは4人とも同感でした。

3)お天気は、どうだったのでしょうか?
暑かったですね。
たぶんイタリアとしても、テレビで夏のような、と言っていたので、
通常より日中は暑かった(日陰は冷え込むのですが)せいか、タンクトップに
短いパンツの人が続出していました。
でも、石の建物はどれも寒いので、上着は絶対に必要でした。
天候はすばらしい晴天続きでまぶしいほどでした。
レーシック直後の私は特にまぶしく、サングラスがないと辛い時もありました。
持って行ってよかったです。
急に気温が上がったようなことをガイドさんも言っておられました。
3都市ともそうでしたのでイタリア全体の気候かなと思いました。
とても便利だったのはパシュミナのストールです。
薄くて暖かいので、着たり脱いだり、教会の中など、たまたま私が持って行った
一枚をくるくる着回しました。

4)各都市のホテルは、ご満足頂けましたでしょうか?
ホテルの選択は素晴らしかったです。
家族内の人気はフィレンツェとベニスで甲乙つけがたいところでした。

ベニスは、室内もとても使いやすく、特に湯沸かし、お茶セットが完備していて、
日本のいいホテルといった設備でした。
ネットもここが一番スムーズにつながりました。
立地も最高にいいところで、歩いてあちこち移動するのに、都合がよかったです。
短い滞在でしたが、満喫できました。
朝のホテルの窓からの眺め、細い運河、出発の朝の朝もやの中の運河と
到着の夜の夜景の運河、どちらもすばらしい眺めで、それ自体が観光としての価値が
ありました。
湯沸し、ティーセット、ティーカップなどがそろっていて、夜中の到着でしたので、
とても助かりました。
早朝出発のときに朝ごはんをボックスにしてくれたので、ESの中でゆっくり
食べられました。内容的にはパンと水とリンゴとオレンジという感じなので、
必要がなければレストランで食べるのが絶対におすすめですが、
早くて食べる暇のない日の対策としては悪くないと思いました。
このときのりんごとオレンジは後々、結構おやつになりました。

フィレンツェは、まず、立地、建物自体の雰囲気、朝食のレストランの眺めの素晴らしさは
文句のつけようがありませんでした。
朝食は、味はベニスも美味しかったのですが、眺めはすごいパノラマでしたので、
それだけはフィレンツェのこのホテルはずばぬけていますね。
印象が良かったので、夜一度このレストランで食事をしました。
レストランからの夜景もすばらしかったです。ライトアップされていましたし。
部屋の窓からの眺めもすばらしいもので、それだけで絵のようでした。
最上階のお部屋で、このホテルだけ、リクエスト通りコネクティングルームでした。
(他は、ないか、ベニスの場合はすでに夜中の到着だったのでふさがっていたらしいです)
大変具合が良かったです。
家族づれにはおすすめですね。
とても上質なスリッパはありました。
あ、バスローブはなかったのですが、考えてみると特に持ってきてというものでも
なかったので、重ねてお願いはしませんでした。ここのスリッパはよかったです。
バスルームグッズがいちばん私の好みの香りで、ちょっとココナッツ系のいい香りで
統一されていて、楽しく使えました。
ベニスのホテルの方はモダンな香りのグッズで、パッケージは日本のホテルにある感じで
使いやすかったです。

フィレンツェのホテルで人気だったのは、従業員の方々です。
レストランの給仕長のアントニオさん(名前を覚えてしまったくらい)は、結構見た目、
こわもてだったのですが、他のウェイターの方々がいろいろ愛嬌を振りまいてくださると、
いちいち解説に来てくれて、とても忙しそうなのですがよく気のつく方でした。
娘たちのカトラリーの並べ方で、二人でコントをやってくれて、
(わざとめちゃくちゃな並べ方をして、これ、お前がやったな!というちょっとした
コントでしたが)一瞬???という感じでしたが、アントニオが「彼はもとサーカスに
いたんですよ」と解説にきてくれて、あーそれでちょっと身のこなしがピエロっぽいのか!と
得心したり、夕食もとても上品でおいしかったのですが、そういう楽しい雰囲気は
ここが一番でした。
ルームサービスを一晩だけ頼んだのですが、
(スーパーに行ってあれこれ買って、温かいパスタなどだけルームサービスをオーダーして、
 そのお皿も使ってサラダを作成して、これがなかなかおいしかったんです。
 CONADはなかなかいいスーパーで、お惣菜もいろいろ売っていて楽しかったです)
そのときのボーイさんも、楽しい感じでよかったです。

ローマのホテルは立地がよかったです。
駅から近く、共和国広場まで近いので、午後夫は部屋で昼寝をして、私たちだけ
ショッピングしたときなど、便利でした。
イギリスの若い人がすごい団体で来ていて、苦情が出るほどうるさかったし、
従業員の方もフレンドリーさはいちばんそっけなく、それもローマらしい感じなのかも
しれません。おっとりしていない感じがしました。
朝食も一番簡素ではありましたが、一応アメリカンブレックファストとしては十分な
内容ではあったので、特に文句を言うほどではありませんでした。
紅茶の種類が多かったのはよかったです。
あまり広くはない部屋でしたが、鏡をうまく使って、バスルームもよくできていたので、
特に悪いところはなかったです。
ネットも部屋で無料でつながるはずで、パスワードをくれたのですが、私のPCの機能の
せいか、最後で固まることが続いて、一番やりたかった飛行機のインターネットチェック
インがついにできませんでした。
ちょっと残念でしたが、まあこんなものかなという範囲内でした。
部屋は娘の部屋と私たちの部屋で、すでに家具の大きさがかなり違っていたので、
部屋によってかなりインテリアが違うかもしれません。
ここは部屋からの眺めはないに等しい(向いのホテルの部屋が見えるだけ)のも、
立地上無理ないと思いますし、個々のホテルの宿泊代がよくわからないのですが、
おそらくここが一番安いのかなと思いますし、妥当かと思います。
前の二つが「いいホテル!」という感じを出していたので、ややカジュアルなこのホテルが
少し点が辛くなるのは無理ないかと思います。

5)各地の美術館を心ゆくまでご見学されましたでしょうか?
この項目が一番予想外の展開でした。家族の感想から言うと、人気順で
  1.ガリレオ博物館
『ガリレオ博物館入り口』『博物館前の星座とオベリスク』
  2.パンテオン
  3.メディチ家礼拝堂
でした。
予想外ですよね。私的には、これに捨て子養育院が入ります。
この4つが断トツ人気でした。

サンマルコ、アカデミアもよかったです。コロッセウムも。
サンロレンツォ教会の2階のラウレンツィアーナ図書館も忘れがたいですね。
昔の羊皮紙の本をおく書架が、展示と読書を兼ねて、定位置に本を並べていたということが
よくわかる読書室でした。『薔薇の名前』を思い出しました。

きっと長時間過ごしたいだろうと思わせたウフィツィとバチカン美術館は、
実はそれぞれ3時間で見たいものはすべて見た感じになりました。
特にボッティチェリは、良い絵なのですが、デジャブで、もう見たことがある感覚が
働いてしまいました。
おそらく、この二つと、システィナ礼拝堂に関しては、テレビの美術番組が
素晴らしいのでしょうね。すでに解説つきで詳しく見たことのある絵の現物を見ても、
驚きがあまり無いということかなと思います。
平面の絵画を展示している美術館より、彫刻やフレスコ画が建築と一体化している
ところの方が圧倒的な喜びを感じました。
展示の仕方、見て歩く空間の作り方にもよると思いましたが。
アカデミア美術館の彫刻、ダヴィデ、すばらしかったです。これは見ないとやはり
わからないと思いました。
もっとも、バチカン美術館の日は、ガイドさんがいぶかしがったほど人が少なく、
どうやら法王謁見の水曜だから、バチカンを避けて他のルートに見学者が行ったのだろうと
いうことでした。
ツァーでラファエロの間も見ましたし、ピオ・クレメンティーノ美術館も行きましたし、
ラオコーンも比較的ゆっくり見れました。
システィナ礼拝堂では、壁ぞいの椅子に座ってゆっくり眺めることができました。
これはラッキーだったようです。
バチカン美術館が午前でほぼ満足したのは、そういう事情があったからかもしれません。
実は、バチカン美術館のカフェテリアのピザは安くて、街中の普通のお店くらいには
美味しかったです。意外でしたね。
フィレンツェはやはりメディチ家につきますよね。
中でも、建築と彫刻、それとサンマルコのフラアンジェリコの受胎告知でしょうか。
街並み、教会の鐘の音、いいですね。

ツァーガイドですが、ベニス、フィレンツェ、コロッセウム、パンテオンやサンピエトロ
大聖堂、トレヴィの泉見学など、ガイドさんはどの方も、非常に知識が深く、質問しても
どんどん答えてくれて、大変感銘を受けました。
あまり多言語のツァーがなく、少人数で回れたので、よかったです。
特に、建築物に関しては、ガイドさんの有る無しは大きいですね。
質の良いツァーだと思います。
それから、ローマ午前を担当されたハーフのイタリア人のガイドさんは、大変
良心的で、水の相場、トイレを借りるお土産やさんは気にしないでトイレとして
利用すればいいから買わなくていいですよ、パンテオンのグラディエーター?と
写真を撮っても絶対2ユーロ以上払わなくていいですよ、とたくさんアドバイス
してくれました。
一緒にいた新婚旅行らしいカップルが明らかにカモになりそうでした。

ウフィツィは実は事件?がありました。
25日に予約していたわけですが。                                   
これは私たちがすごくうっかりしていたことでしたが、24日までが普通のカレンダー、
25日(春分を過ぎて?)からがサマータイムだったのですね。
朝起きて、テレビニュースの時間が私たちの時計と1時間違っているので、??と
思ったのですが、そのとき、すでにホテルを出るはずの時間になっていたのです。
若干あきらめつつ、急いで朝ごはんを食べ、タクシーを頼んで、15分遅れて(私たちの
気持ちでは45分早く)美術館に着きましたが、かなり並んでいたので、これで予約が
無効になったら辛いねーと言いながら予約のところに行くと、9時だったところを、
9:15〜9:30の入場で入れてくれました。
ほっとしました。このへんの融通はすばらしいですね。
私が携帯を持参してさえいたら、現地時間を感知して、すぐ時間を調整してくれていたから、
やはり携帯を時計がわりに持っていくのは悪い考えではないと思いました。
(スマートフォンは意外と危険ですよね。海外でも勝手にアプリなどアップロードするのに、
すべて料金がかかってしまうので、海外では電源を切ってしまうという人が多いです。
私はドコモの携帯なので、本当にメールだけに使うなら、高くないのですが、今回は
持っていきませんでした。)

パスポートを持ち歩く件ですが、私たちは熟慮したあげく、パスポートとまとまった現金は、
着衣の下に斜めかけしたちいさな専用ポシェットに入れておくことにしていました。
ウフィツィでオーディオガイドを借りるとき、これが役に立ちました。
パスポートのコピーではだめ、パスポート自体を預けてオーディオガイドを借りるという
システムで、返すとパスポートも返してもらえました。
なお、オーディオガイドは二人でひと組なら、10ユーロ、一人ずつなら6ユーロなので、
二組借りたのですが、結果的には一人ずつばらばらに持っている方が、好きに持ち歩けて
よかったです。
オーディオガイドはあるほうが説明があってよい(日本語があったので)のですが、
やや冗長でずっと聞いていると時間が足りないし、ガイドさんの説明ほど密度がないので
自分で好きに飛ばして使ったらよいと思いました。
結果的に、ウフィツィでは見あきた感じで、出てお昼を食べ、隣のガリレオ博物館に行って、
ここはウフィツィの地球儀の間、地図の間などにおいてあったものに更に他のコレクションを
加えて拡大して展示してあるのですが、もう、素晴らしかったです。
わくわくするような、メディチ家とその後のコレクションがルネッサンスの科学の爆発的な
発展をそのまま見せてくれる感じで、人も少なくて、展示も美しく、魅力的でした。
娘たちがもう夢中でした。
おすすめです!とてもルネッサンス的だと思いました。

すぐそばの新市場のロッジアのイノシシはちゃんと娘が撫でて写真を撮っていました。
         
ここで娘が買ったロザリオは、わりにいい感じでお値段もリーズナブルでした。
私はこの近くの文房具やさんのSignumが気に入って、ベニスのお土産やさんで買った
コメディアデラルテの人形の別のキャラクターを買い足して、ミニチュアの本棚みたいな
飾り物も買いました。
ここは、天球儀の小さいもの、六分儀、コンパスなどなかなかすてきな文具おもちゃ?を
売っていて、誘惑的でした。
私は安いものしか買っていませんが、すでに家の小さいイタリアコーナーを形成しています。
コメディアデルテはご存知かと思いますが、ハーレクィンが出てくるイタリアの仮面劇で、
衣裳がだいたい決まっています。
その後の演劇に大きな影響を与えたもので、小さい舞台自体も売っているのですが、
そこそこ高いので、あきらめました。演劇専攻だったら買っていると思います。
私の友人の演劇研究者が、イギリス版の似たようなものを持っていて、先日さわらせて
もらいましたが、このSignumというお店はフィレンツェに数店舗あるようですが、
コメディアデラルテ関係のものと、ガリレオ系の科学的な真鍮のすてきな小物、エッチング、
マーブル紙など、すてきな文具が小さいお店にいっぱいありました。
ウフィッツィを出てベッキオ橋の方向に歩いてすぐのところにあります。
Signumfirenzeで検索できそうです。サイトがあるらしいので。

捨て子養育院は、建物の周りからすべていい感じで、ちょうど職員の方にお話を聞くことが
でき、私の関心のある内容だったせいでしょうか、本当に行ってよかったです。
そこの養育院で育てられた子どもは、みなイノセンティという苗字をつけられたので、
その方の苗字もイノセンティだと言っていました。
フィレンツェにはたくさんのイノセンティという人がいるそうです。(法王にもいますしね)
今も少数の孤児と、シングルマザーが住んでいて、幼稚園もあって、ユネスコも入っていて、
とても大きな建物の一部を公開しているということでした。
資料カタログを買ったのは、捨て子養育院とガリレオ博物館のみです。
(他のところのは、おそらく後でも検索できそうでしたし・・・)

6)数々の歴史的建造物や街並みを目にされたお気持ちは、如何程だったでしょうか?
町並み、すべてすばらしく、印象的でした。石の文化ですね。
夫はコロッセウムが一押しだと思います。
パンテオンもすばらしかったし、メディチ家礼拝堂もメディチ家最後の栄光を
感じさせてすばらしいですね。
サンタマリアノヴェラ薬局は二回行きました。
二回目に、お店の奥に、建物に囲まれた、外部の人が入らない広大な
中庭を発見して、感動しました。
アーモンドペースト(ハンドクリームの一種ですね)とアイリスの香りの
石鹸を買いました。
それほど高価でなく、歴史をしっかり感じさせてくれる不思議な魅力をもったお店でした。
ハンドクリームのあるお部屋のマダムが英語を話しているようで、半分くらいイタリア語に
なっているので(そういうことが多いように思いました)ほぼ大体意味が通じるという
感じのコミュニケーションでしたが、お店に行くこと自体楽しかったです。

フィレンツェはほとんどすべて(急ぎのときだけタクシーを頼みました)歩きましたので、
すっかり町並みになじんで、あまり物騒な感じもせず、ある程度街を把握できる感じで
歩き回れたのがよかったです。
京都とか、神戸の感じですね。フィレンツェは間口が狭くて奥が広いことが多くて、
これも京都に似ていますね。
ボーボリ庭園はいきませんでしたが、ピッティ宮の窓からたくさん見えたので、
行った気分で楽しめました。
フィレンツェは長かったこともあり、毎日同じルートを歩いたので、すっかり街に
なじみました。そういう感覚が楽しかったですね。
石畳は想定ほどは歩きにくくなかったです。ホテルが駅に近かったのは、スーツケース
移動には助かりました。
実は、サンロレンツォ教会の外で私が大きな石畳の段差に躓いて転倒しました。
膝のすぐ下のすねをかなり強く打撲して、内出血が激しく、右脚が広く巨峰のような色に
覆われて腫れました。夕方でしたので、すぐにホテルの部屋に戻って水で冷やしましたが、
どうやら骨に問題はなさそうだったので、脚を圧迫するようにサポーターをつけて日程を
こなしました。
そういうアクシデントがあったので、体力を考え、最も強行軍のフィレンツェ2日目の
最初のバルジェッロ美術館をとりやめました。ほかは予定通り、すべて回りましたが、
歩いて登るようなものは外から見るだけにしました。
これは、脚のことを考えてというより、体力的な消耗も考えました。出発直前まで仕事が
過密を極めたため、疲労が蓄積していたと思います。転倒したのも、それと無関係ではない
と思います。
けがをしましたが、案外日程の後半で体調が若干良くなったのは、毎日きちんと眠れた
ことが大きいと思います。くたくたに疲れましたが、毎日仕事せずに、ぐっすり眠ると、
回復しますね。
けがのほうは、帰国後かかりつけ医に湿布をもらいましたが、「フィレンツェで転倒!
うらやましいような・・・」と、にやにやされました。

私は何とか旅にはそれほど支障はなく過ごせたのですが、やはり石畳の転倒は痛いし、
危険ですよね。
靴はヒールではなかったのですが、迂闊な歩き方をしていたことと、ベニスから移動して
あちこち見て歩いたので、脚の疲れがかなりあったことも一因かと思います。
疲れをためないように意識することも大事ですね。

7)日本の物とは一味違うパスタやピザも、ご堪能されましたでしょうか?
とっても。
ジェラートもずいぶんいただきました。

レストランは、前述したけがにより夜はなるべく休養をということもあって、フィレンツェでは夜のレストランは控えました。
そのかわり、クーポンにもあったgolden viewでお昼をいただきました。
ここは、スタイリッシュなレストランだったので、高いかな?と思わせましたが、
全くそんなことはなく、味もとてもおいしいものでした。
翌日、近くで見かけた、古そうないい感じの小さいレストランに入ったのですが、
味はgolden viewのほうが上、お値段はこちらのほうが高く、サービスは
いい感じでしたし、決して悪くはないのですが、でも、デザートのクォリティなどは
かなり違っていて、ミールクーポンが入っているお店はかなり質が保障されて
いるのかなと思いました。
ワインバーと書いているのに、飲まないので申し訳なかったのですが、
席は河べりのベッキオ橋がよく見えるいい席でした。

ベニスでは、おすすめのアラマドンナに行きました。
歩いてお店を探していると、少し酔った、でもいい感じのおじいちゃんが、
どこ行くの?とイタリア語で聞いてきたので、アラマドンナを探している、というと、
ついてきな、というので、4人で一緒にそのまま通りを歩いていくと、あっちだよ、と
指差しして、じゃあ、おれは帰る(らしきことを言って、何せイタリア語でしたから)
確かにお店はすぐそばでした。
行くと、開店前でしたが、近くのカフェでコーヒーを飲んで待って、入っていくと、
いい感じのおじいちゃんウェイターさんが注文をとってくれました。
お魚を選ばせてくれて(やっぱりあんまり英語は通じていなかったので)、それをグリル
してくれることになり、結構立派な大きい魚でした、おすすめの仔牛肉といかすみパスタも
いただき、ラザニァと、コーヒー、デザート2品もいただいて、100ユーロちょっとでした。
終始、そのおじいちゃんが見に来て、魚はサービスしてやろうか、そうか、自分で食べられ
るのか、と言っているらしかったのですが、とても気持ちよく食事できました。

ローマでは、夜 木内さんおすすめのCadornaへ。ここは良かったです!
私たちも、フィレンツェでの、お昼だけレストラン、夜はお部屋か、ホテルのレストラン、
という方針は捨てて、再び夜の食事を外ですることにしました。
バスツァーで疲労が少なかったこともありますが、初日は行ってみようという軽い気持ちで。
ここもおじいちゃんが良かったです。
ぜんぜん英語が通じないのですが、(息子さん?らしき人は英語で通じるのですが)
私たちはなぜか、英語が通じないおばあちゃんとおじいちゃんが応対してくれて、
あとでちょっと息子さんが加勢してくれる感じでした。
イタリアの家庭料理、という感じで、美味しかったです。
たしかにここのラムは最高に美味しいと思いました。すべて美味しいのですが。
娘達がおじいちゃんが好きで、おじいちゃんとメニューの相談をするのに話す片言の
イタリア語で聞いて、おじいちゃんも何となくうれしそうに対応してくれました。
私たちのローマの夜の食事は、2回はCadornaで、到着初日のみ、お部屋でまたまた
持参した食品と、イタリアのチーズとフルーツをいただいて、ということになりました。
振り返ってみると、自力で観光すると、かなり疲れてしまうので、夜レストランに出かける
気力が出にくいということでしょうか。
お総菜やさんで買ってきたものとサラダというのも、私たちは好きなので、
これでかまわないのですが・・・
娘たちはおばあちゃん、おじいちゃんが好きだということもよくわかりましたが。

帰りの機内で、私が専門にしている作家の短編をひもとくと、やはりローマを舞台にしている
作品のあちこちに、今回訪ねた場所が出てきて、今までとは違った感じで読めました。
やはり、行かなければわからないことは多いですね・・・

今回は第一報ということで、付け加えたいことも出てくると思いますので、また書きます。
そのときに写真を(ガリレオ博物館とか)添付しますね

今回は取り急ぎご報告まで

勝井伸子

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

      ≪以下は、その後に数回頂いたメールの中から抜粋しました≫

それから、
これは是非書いておいてと娘たちから言われたことですが、
ゴンドラセレナーデは絶対おすすめ、ということです。
ただゴンドラに乗るのと違って、数隻のゴンドラが連なって、一隻だけ歌い手さんと
楽器奏者の乗っているゴンドラがあり、それは立派な歌声でずっと歌ってくれました。
なんだか照れくさくて、ゴンドラはうっかりパスしそうなところでしたが、
乗ってよかったです。
いかにもバカンスという気分に浸れましたし、歌ってくれないふつうのゴンドラと違って、
とっても活気がありました。
ベニスに行くなら是非おすすめ。ガラス工場よりおすすめ、というのが私の意見です。


ひとつだけ、トラブルに近いことがあったことを書き忘れておりましたので、
付け加えておきます。
フィレンツェからローマへ向かうESに乗るとき、すでに乗っていた若い女性がスーツケースを
運び上げるのを手伝うという雰囲気で運び上げました。
そのあとで、夫に 5ユーロくれと言ったそうです。
夫は高いから1ユーロ渡しておいたと言っていました。
スーツケースを持ってESに乗るときは、段差が高いので、上がってから引っ張った方が
やりやすいので、先にスーツケースを上げようとしたのがよくないのですが、
途中停車駅だという意識があって少しあわてていたこともあると思います。
別にスリにあったわけではないので、大した被害ではないのですが、
これが唯一イタリアで出会ったトラブルっぽいことでしたので、書いておきます。
ローマでおりるとき、警戒してしまいましたが、そういうことは何もおこりませんでした。
ただ、ローマの駅の周りは、さすがに都市らしい感じがして、ちょっと警戒してしまいました。
こういうとき、スーツケースを押しながらホテルを探しているのが、
一番危なっかしい感じがしますね。
何も起こりませんでしたが。

あっというまに日常に戻ってしまいましたが、真面目に働いていれば、
また木内さんにお願いすることができるかな、とそれを楽しみにしたいと思います。

本当にありがとうございました。






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