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K様/熟年姉妹と夫のお疲れ様旅行 オランダ・ベルギー11日間
田中様
昨日元気に帰ってまいりました。
オランダでは私たちが到着した日から28度~31度の暑さが帰国するまで続きました。幸いと言いましょうか、不幸にもといいましょうか、帰国前日の午後を除いては、毎日かんかんで照りの日で、真っ黒になって帰ってきました。
自転車のハンドルを持った手が真っ黒で、アフリカに行って来た様です。こんな事はめずらしいそうです。一般には、あちらでは空調の設備がないため、お年寄りが結構亡くなったと聞きました。ローカルの電車やバスももちろん、窓は開けられないタイプで、蒸し風呂のようでした。
ガイドさんはどなたも感じの良い方達でしたよ。最後のスキポール見送りはピンチヒッターの方でしたがこの方もとてもよかったです。
最初のハーグ、デス、インデスはコネクティングはなかったので、残念でした。到着した翌日、電車でデルフトに行きデルフト焼きのノミの市を案内していただき、記念に小さなかびんを買ってまいりました。お昼に食べたチーズ、マッシュルーム、レッドペッパーの入ったパンケーキはとても気に入りました。家でもやってみようと思っています。
その日ハーグ駅に行く途中で、退役軍人の記念式典とパレードに遭遇し、軍人さんの集まったところに招き入れてもらい一緒に写真を撮らせてもらいました。という想定外の出来事がありました。
デルフトの帰りに、駅でブリュッセル行きの電車のホームの確認をいたしました。もちろんすんなりと次の旅程にすすめましたよ。
又、翌日自転車を借りてハーグの町を回りました。涼しいところを求めてハーグ森林公園の中を駆け抜け、一番奥の院の女王様の居城までたどり着き、門の前に数人の人達が椅子に座っていたので、私達三人も一緒にすわっていました。「女王様が帰ったりしてネ」と言うと、本当に帰ってきました。小じんまりした車の中から手を振り返してくれました。
それからもうひとつ、ハーグではびっくりするような嬉しいはなしがあります。
自転車で地図を見ながら平和宮(国際司法裁判所)を訪れました。真昼のようにじりじりと太陽が照りつけていましたが、時間はすでに夕方。もちろん門は固く閉ざされていて、内覧できません。中国人を乗せた観光バスが次々と横付けされ、彼らはバスから降りてカメラシャッターをきり、去って行きました。
私たちも、もっと奥の方まで自転車を走らせてみようと、十分くらい走ったところで姉が、門の前のベンチにカメラを置き忘れた事に気付きました。あーぁ!やってしまった。あんなに次々に観光客が来るのだからあるわけないよなー。ともかく戻ろう!旅の大事なおもいでの詰まったカメラをさがしにー!。
私を先頭に門に近づくと6,7人の中年のおじさんたちがベンチに座って何やら覗き込んでいます。あっ、もしかして!!。彼らが顔をあげて驚いたように、一斉に私を見ました。見つかったのです!!カメラが!!
カメラの中身に、青い自転車に乗った私が写っていて、なおかつホテルの看板と一緒に写ったものもあり、今から私たちのホテルに届けに行こうと話していたところだったそうです。私が、その青い自転車に乗って走ってきたのを見て、びっくりしたようでした。
彼らはアムステルダムからやってきた写真愛好会の男性達でした。姉は嬉しさのあまりに、両手を挙げて「ばんざーい、ばんざーい」と大喜びをしました。観光地で、盗まれなかったなんて、なんてラッキーだった事でしょう。
翌日はブリュッセル。駅のホームにガイドの吉水さんは、待っていてくれました。彼は食べ物に造詣の深い方のようで、おいしい食べ物の紹介をたくさんしていただきました。おいしいお店、日本語のメニューのある店など、又ベルギーの私でも呑めるチェリービール、炭酸の入ったレモンティ等を教えて頂き楽しむことができました。なかでもムール貝などは二度もたべました。おいしかったですよ。
ブリュッセルのメリディアンはすんなりコネクティングのお部屋にしていただきました。駅の真ん前なので、大変便利でした。ホテル自体比較的新しく歴史があるわけではないのですが、
明るくてきれいで、使いやすいホテルでした。ホテルの真ん前は大きな工事中で、きたなかったです。政府の大きなプロジェクトの一環だそうです。
ブリュッセルでのハイライトは、何といっても「オメガンク」。夜11時過ぎにやっと終わりましたが、素晴らしいお祭りでした。私の隣に座った老夫婦は、フランスの国境に近い所からオメガンクのために、タクシーを飛ばして来た、といっていましたが、それだけみんなが楽しみにしているお祭りの様です。出演している方々も貴族だそうですね。ちょうどそれにあわせて計画していただいて、よかったとおもいました。ガイドブックにはあまり取り上げられていませんものね。
六日目はブルージュでクルージング、さらにディナンで要塞の高い所に汗をかきかき昇り村の素晴らしいながめを楽しみました。
アムステルダムではホテルのコネクティンク゛は初日はふさがっていて、別々になってしまいました。二日目から、コネクトすることができました。
ここではやはりワールドカップで町中が盛り上がり、お店はオレンジ色のモールやサッカーボールが飾り付けられ、タクシーの運転手もオレンジ色のネクタイをしていました。「今日は、オランダのサッカーの日だからオレンジ色?」と聞くだけで大盛り上がり、試合をやっている時は街が閑散としていて、旅行者だけかやけに目につきました。
試合に勝った日には、運河のボートに何人もの若者がで奇声を発しながら盛り上がっていました。これもめったにないことなので、良い機会だったと思います。何も困る事はありませんでした。
おかげさまで、楽しい旅になりました。参考までに、最後に、流石に五つ星のホテルはサービスは良く、歴史のあるハーグとアムステルダムのホテルは重厚ではありますがしつらえが巨人のオランダ人にあわせてあるので、私達日本人には使いにくく思いました。高い洗面台、背伸びをして掛ける洋服掛け、など。
その点、ブリュッセルのホテルは明るく近代的で使いやすかったとおもいます。
やっと成田に到着したらやはりこちらも暑いですねー。向こうの方が、むしむししないだけよかったなー。
長々と書きました。読んで頂いてありがとうございました。又宜しくお願いします。
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