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【2006-05-02 ご出発】 【担当コンシェルジュ】山路 幸子

S.T 様/ペルー9日間

本日(昨日?)戻りました。

ペルーで買ってきたピスコをオレンジジュースで割って飲みながらメールしております。明日(今日)も早いのに時差ぼけもなく(なったことないのでわかりませんが)、元気です。高山病、これもどんな症状なのかまったくわかりません。ちょうど出発前の29,30、1日と風邪で安静にして、出発時も咳がでて声もおかしかったのですが、ちょうどワイナピチュに登ったあたりからすっかり直りました。
一言でいって素晴らしかったです。ありがとうございます。    Gracias!

というのも山あり、湖あり、砂漠ありと景色が変化に富んでいたのと、移動も列車・長距離バス・車とこれまたバラエティに富んでいて、9日間というもの、まったく興奮の連続で飽きなかったということが大きいと思います。かなりの強行軍といわれましたが、自分にとってはこれが普通、毎回旅行に行けばそうなのですが、貧乏性というのか、朝は早くから活動して、ホテルに帰ってからは夜はできれば外出して町を歩き、夜寝る前はガイドブックで今日行ったところの復習をして、明日の予習をする。でも復習が大切(?)で、一度行ったところはガイドブックの記述もなるほどとわかる。本当に自分の目でたしかめて初めてその記述が生きてきます。そのあと関連する歴史などの本を読みます。今回はインカ文明だけなので本が少なくてすみました。研究者じゃないのでそんな突っ込んだことは出来ないしするつもりもありませんが。たとえばマチュピチュに行ったあとにハイラム・ビンガムの探検記の一部を読めば面白いしよくわかります。こんなことしいてたら真夜中になって、3、4時間の睡眠で朝を迎えます。

以下いいことも悪いことも含めて順に記憶をたどって(間違っているかもしれませんが)書きます。

1日目のリマは泊まるだけで、最後の日にも宿泊したホテルSAN BLANは閑静な住宅街にあってこじんまりして従業員の態度がよかったです。

2日目はクスコまでSTAR PERUでフライトしましたが、高山病対策のため朝1錠薬を飲みました。ダイモックスという錠剤だったと思いますが、昨年中国昆明にいったときにも服用してなにもなかったのでこの薬のお陰かと思いました。この後毎日プーノまで朝1錠ずつ飲みました。
クスコではホテルで1日ゆっくりとの予定でしたがそんなことはできるはずもなく、ガイドさんにたのんでお金を払って3時間ほど街の案内をしてもらいました。インカ帝国の都ということで昔から名前は知っていましたが、ピューマの形をしてるとか、石の遺跡の説明など興味深く聞きました。おみやげにベイビーアルパカのマフラーを買いました。夜はフォルクローレショーに行きました。これもガイドを通してなので上乗せあるかもしれませんが(失礼)、ほかの日本人の旅行者をさそって2人で行きました。(ちなみに昼食もホテルの中で2人でとりましたが、(名物らしい)マスのソテーを食べました。12ドルで結構しました。)夕食は牛の心臓の串刺し焼きのアンティクーチョがすばらしくおいしかったです。この日だけは夜酒はのみませんでした。
ホテルSAN AUGUSTINはエアコンがなく、暑かったです。

3日目はハイライトのマチュピチュ観光で、INKA TRAINですか、アンデスの山々を見ながらの2時間半の道のりはすばらしい。そのあとのバスでのマチュピチュまで、やっときたという感じでした。写真でよく見るあの光景を目の当たりにして感激しない人はいないでしょう。遺跡自体は解説がないとまったく判らないですが幸いガイドさんがよく説明してくれました。でも柵なんかもなくてちょっと危険だと思いました。あまり観光客が増えすぎても危険ですね。
昼食はバイキングでしたが、なかなか食事はあっさりしていておいしかったです。東南アジアや中国は脂っこい。ここで初めてセビッチェを注文しました。こういうサラダ系のものもあるのでうれしい。ガイドさんにチップ渡して別れました。
アグアスカリエンテスのマチュピチュ・インはよくなくて、トイレの流しのつまみが簡単にとれてしまい、流せなくなりました。
また温泉、これははっきり言っていただけない。私のように日本の温泉マニアにとっては邪道です。足も洗わずに汚い、ぬるい湯に水着で浸かってはしゃぐ欧米人をみて腹がたちました(こんなこと考えてるのは私一人で、湯に浸かる習慣のない欧米人にとっては珍しい経験だろうから目くじらたてることでもないでしょうが)。
翌日のワイナピチュ登山のことを考えてサンドイッチでもつくってもらおうとそのあたりのレストランに掛け合ってみたのですが、まったく英語が通じない。やはりスペイン語の片言でも覚えていったほうがこういう地方ではいいんでしょうね。なんとか通じる店でハムチーズサンドを作ってもらったけど、そこで水買ったときに、こちらがまちがったのか相手が間違ったのかガス入りの水がきた。AGUA SIN GASとはっきり言わなければならない。
ここではじめてマッサージを受けましたが、日本の半分の値段ですが指圧が弱かったので不満でした。

4日目は再度マチュピチュとワイナピチュ登山。これは本格的な登山の格好を用意していってよかった。汗かきの私はズボンやシャツなど汗で濡れてしまうと辛いので通常のGパンは避けました。泥もはねるし、このときだけのズボンを用意しました。これもなかなか危険でしたね。でも素晴らしい景色でした。
またINKA TRAINでクスコへ。クスコの夜景は素晴らしい。また、快晴だったので海抜3000mの地からは星がよく見える。南半球しか見えないという南十字星をプラネタリウム以外ではじめて見ました。
クスコの街では夜歩きまわりましたが、道に迷いました。お土産はコースターなどいっぱい買えたのですが。あてどなく歩いてたらちょっと女子高生みたいな二人連れに肩がふれて、むこうは流暢な英語で話し掛けてきて、「ここを旅行者が歩いていてたら危ない」「アルマス広場はあっちのかどを左に」と親切に教えてくれました。

5日目はクスコからプーノにINKA EXPRESSでしたが、ここでは日本人はただ1人でした。となりのおじさんはどうみても白人なのですがスペイン語話すので聞いて見たらアルゼンチンからきたとのことでした。バスガイドの女性がスペイン語、英語で立て板に水のごとく解説・・すごいと思いました。話しの始めがmi amigo 、my friendsで始まります。
プーノについてまた夜の街歩きをしました。アルパカのケバブ(串焼き)を食べました。
ここで驚いたのがガイドもホテルもモーニングコールを知らなかったこと。

6日目は朝からチチカカ湖へ。ウロス島に行きましたがトトラでできた島にびっくり。タイで水上生活者を見ましたがそれは船の上で生活しているのであってこんな浮島に住んでいる人ははじめて見ました。学校や教会があったのがすごい。ここの中央市場での雑踏を見て、午後からSTAR PERUでフリアカからアレキパ経由リマへ。空港で食べた牛肉がやわらかくておいしいのでびっくり。リマではタクシーで中央まで行きました。カニかえびの入ったミルクのようなスープを食べました。

7日目は朝から車でイカへ。この4時間あまりの道のりもすごい。海岸あり、砂漠あり、山あり、その間をパンアメリカンハイウェイがまっすぐに走っている。
ナスカの地上絵はあっさりしたものでしたが、晴天でよく見えた。写真でみても変らないといわれますが、おのおのの絵と絵の距離と1つずつの大きさを知るには現物を見るのにかなうものは無いと思いました。
イカ市内観光もあのミイラのある博物館が見られてよかった。
実は4月に東京上野で「ナスカ展」をやっていて、地上絵の飛行バーチャル体験やナスカ文化などのプレ・インカ時代をテーマとするのを見ていて興味もっていました。楠田枝里子著「ナスカ・砂の王国」もそこで買ったものです。地上絵研究のマリア・ライヘとの交際の記録です。
イカでは昼食が最高でした。ここでもおいしいやわらかい牛肉が食べられました。

それでは、 長々と書き綴ってきましたが、忘れないうちにと思ったので、失礼しました。 

Buenas noches.
adios



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