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2013年11月出発のお客様からのお便り

【2013-11-16 ご出発】 【担当コンシェルジュ】野村 敦子

I様/モロッコ買い物一人旅

ウェブトラベル 野村様

モロッコ旅行のお手配をいただきました、池田です。
この度は本当にお世話になりました!

予定通り無事に帰国いたしましてから、時差ボケを完全に解消する間もなく
溜まっていた仕事と格闘しておりました(笑)
やっと一息つけたので、お礼を兼ねて、ご報告メールをお送りいたします。

初めての国際トランジット、ただでさえろくに喋れない英語すら通じないこと、
一人のテント泊など、出発が近づけば近づくほど不安な点を考えすぎて
マリッジブルーのような状態になっていた私ですが、そういうときはやはり飛び込んでみるものです。
全てにおいて何の問題もなく、たいへん楽しめた旅行でした。

カサブランカ空港に到着した時、まずは送迎のドライバーさんに会えるかどうかから
心配だったのですが、出迎えてくれた優しそうなおじさま、ジュジュのおかげで
約一週間の旅程を常時安心して過ごすことが出来ました。
全行程においてサポートしてもらえるのだとは最初考えていなかったので、
ガイドさんたちがいない時間をどう過ごせばいいんだろうか、細かいことをいろいろ
考えていたのですが、リアドにいる間以外は何もかもこのジュジュが面倒を見てくれました。
私はもう本当に子供みたいに世話されるまま、車の中ではいつも寝たまま(笑)で、
何という贅沢だろうかと。

リヤドは非常に素敵なところで、中庭に入った瞬間に「うわあ…」と360度見回してしまいました。
お部屋も日本の自分の部屋より快適でオシャレで…。
沙漠から帰ってきた時も同じ部屋を用意してくれていたので、気分はまさにマイホームです。
朝食のオレンジジュースが本当においしくて、毎朝が楽しみでした。
焼き立てのパンやジャム、ヨーグルトも。これは誰かを連れて来たいと思いましたね。リヤドテラス

二日目はジュジュに加えてメディナガイドのイブラヒムがあちこち連れて行ってくれたのですが、
バヒヤ宮殿や墳墓での説明も興味深く(英語分からないはずなのですが、簡単な言葉を使ってくれていたのと、
おそらく私が元々歴史好きで、マニアックな単語に聞き覚えがあったせいか、ちゃんと理解できた…ような
記憶になっています)クトゥビアモスクのてっぺんにある半メートルの黄金の玉は二人で山分けにする
約束をしたりと、それなりにコミュニケーションがとれてリラックスしてきました。

迷路のようなメディナは歩いているだけでテンションがあがってしまいました。
モロッコ雑貨は本当に素敵ですね!
バブーシュとラクダのこぶ皮で作ったクッションカバー、カフタンに絨毯まで! これでもかと
散財してしまいました~。(後日伝統工芸館でキリムも買ってしまった!)
元々価格交渉は苦手で、あまり気合を入れて粘らない質なので、今思えばもっと値切ればよかったような、
結構な額を払ってしまったような気もしますが、それはそれで割り切って楽しみました。
売り手の押しの文句もバリエーション豊富で結構楽しいので(笑)

そして沙漠!
ザゴラに行くまでが本当に長くて、片道九時間はかかってしまったのですが、途中アルガンオイル製品や
ベルベル刺繍のクロス(本当に素敵なんです!)などまた散財しながらで、私は気楽な身の上でした。
キャンプにまでアシスタントで来てくれたジュジュは大変だったと思うのですが…。
(帰りも長距離なうえ、キャンプではぐっすりは寝られなかったと思うので)
キャンプに着いた時、他のゲストたちはまだ到着していなくて、ベルベルの男性と私たち二人だけで
キリムの上に座ってミントティーをいただいていたのですが、まず沙漠の静けさに驚きました。
雑音が一切しなくて、あまりの静けさが耳に詰まって塞がれているような感覚と言ったらいいのでしょうか。

お茶を飲んだ後、ジュジュに助けられながら、キャンプの外の砂丘を散歩しました。
海辺の砂浜どころじゃない勢いで足が埋まりに埋まって、普段デスクワークであまり歩かない私には
ハードワークすぎました(笑)ヒィヒィ言いながら手を引かれ登った、風紋の残る丘の上から見た
サンセットグラデーションとザゴラの街の灯の美しさといったら…。
砂の上に寝転がって、一番星と二番星を眺めました。サハラの砂はとても細かく柔らかで滑らかで、こういうのを
シルキーっていうんだなと実感。ずっとそのまま転がっていたかったです。

そして星空。
日が落ちて、空が暗くなったころには、もう密な星が空に広がっていて、夕食の準備ができるまでの間
ずーーーーっと上ばかり見ていました。
星ってあんなに詰まって輝いているんですね。
日本ではまばらな星空しか見たことがないような気がします。でも砂漠だと、手ですくい取れそうなほど
たくさん光ってる。もういっそ外で寝たいと思ったほど。

テント内寝ると言えば、11月の沙漠の夜はとっても寒かったです…。
布団をかぶっていても背中に忍び寄ってきて寒さで眠れない夜を体験したのは初めてです。
生の沙漠をありのまま体験したかったので、その寒さも貴重な思い出なのですが、それにしても寒かった! 
朝四時台に目が覚めましたお一人参加とのことで食事のとき相席していたドイツから来たおじさまは、寒すぎて
三時ごろ目が覚めたそうで、思わずSNSでアメリカの友人に向かってその寒さを発信してしまったと
言っていました。
そうやって寒い寒いと言いながら笑顔な私たち。沙漠を満喫しています(笑)

朝起きて、朝日を見にまた砂丘を上りました。サンライズ岩陰から姿を現す太陽の眩しさと美しさがまた…。
砂が朝日で染まって、これがまたきれいです。ベルベルの工房でクロスを見せてもらったとき、
サンセットカラーとサンライズカラーがあるんだと説明を受けたのですが、なるほどなあと。
同じ太陽の光でも、確かに違うなと実感。

アイト・ベン・ハドゥこの後もアイドベンハドゥは素晴らしいカスパでしたしハマム体験もできたし、全部お話すると今以上の長文になってしまうので割愛しますが、今回の休暇にモロッコを選んで本当に良かったです。
片道に実質丸24時間以上かかってしまうことを考えても、また訪れたいなと思いました。空港でジュジュに「finish」と言われた時もとても寂しかった。
もうモロッコのお父さんのような感覚になっていましたから…。

ざっくりした希望しかなく、丸投げをしてしまった私の休暇計画を素晴らしいものにしてくださって
本当にありがとうございました。
現地に行ってみて、言葉に不安がある女の一人旅でも安心して楽しめるように手配をしてくださっているのが
よくわかり、お気遣いが身に染みました。
本当に本当に楽しかったです。

元々イスラム文化に興味があり、またいずれ東南アジア方面にも足を延ばしたいと思っておりますので、
次の計画があった際にはまた是非お力添えいただければ嬉しいです。

それでは、尽きせぬ感謝の気持ちを込めて。
ありがとうございました!

I


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