2013-01-09

荒船風穴~富岡製糸場と絹産業遺産群~

明治時代に建てられた、岩の隙間から吹き出す冷風を利用した蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設で、冷蔵技術を活かし、当時年1回だった養蚕を複数回可能にしました。

3基の風穴があり、貯蔵能力は国内最大規模で、取引先は全国38道府県をはじめ朝鮮半島にも及んでいたのだそうです。


場所は、長野県に隣接する群馬県下仁田町の荒船山の麓。
史跡には貯蔵庫を取り囲んでいた石積みが残っているだけなので、事前に、下仁田ふるさとセンターに行き、下調べをしました。



蚕の卵は、菜の花の種にそっくり。そのため蚕種と呼ばれます。蚕種は寒い環境ではふ化しません。

冷蔵庫の無かった時代でも、岩石の間から吹きだす冷風を利用した風穴は、真夏でも一定の温度を保ちます。庭屋静太郎・庭屋千尋父子は、そこに着目し資金を集めて着工、1号風穴から3号風穴まで増やしました。
(ふるさとセンター2階にあるジオラマ、奥から1号・2号、手前が3号風穴です。)









蚕種を産み付けた種紙をまず
種紙小箱にに入れます。









それを木箱に入れ、冷風が 吹き出す石積みに沿わせて 収納します。








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しくみがわかったところで、いよいよ風穴見学!




狭い県道44号線を進み
風穴入り口に到着。









4~5台分の無料駐車場も                     あります。階段を下りていくと、まず3                     号風穴、奥に進むと1号風                     穴横まで行けて、中を覗き                     込めます。






この日は寒かった為、外気温が1.1度。それでも風穴内の吹きだし部の温度計は、マイナス1.7度を指してます。温度差が大きい夏場だと、吹き出し部から白い冷気が見えて神秘的だそうですよ♪








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