フィレンツェのドゥオモ Duomo di Firenze は、

別名 「サンタ・マリア・デル・フィオーレ Santa Maria del Fiore」と呼ばれます。


聖母マリア様を祀った大聖堂で、

「花の聖母寺」という名にふさわしい、美しい建築です。



13世紀、古い教会のあった場所に建設が始まり、

何世紀もの歳月がかかって、完成されました。

ようやくファサード(正面)の装飾を終えたのは、19世紀のことです。



この建築で一番の驚きは、

ルネサンス初期に、ブルネレスキ Filippo Brunelleschi という天才の構想により

巨大なクーポラ(丸屋根)を架ける、という偉業が成し遂げられたことです。


クーポラに階段で登ると、その構造を体感することができ、

その頂点からは、フィレンツェの美しい街並みを見渡すことができます。






この名建築は、イタリア中部のトスカーナ州にあります。



菅澤 彰子（すげさわ あきこ/ イタリア在住）