2020-05-29

エゲル

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エゲルは、トカイと並ぶハンガリーのワインの名産地ですが、温泉も有名で、温泉保養地として多くの人が訪れます。中でもエゲル近郊のエゲルサロークは、ユニークな温泉です。1900平方メートルの敷地内には、湧き出た温泉の成分が固まった白い石灰の棚が連なり、トルコのパムッカレのような風景が広がっています。塩分濃度の濃い温泉で、あたりには硫黄(正確には硫化水素)の匂いが立ち込めています。17種類の温泉プール、スパ施設、大型ホテルなどリゾートとして充分な設備が揃います。石灰が作る真っ白な世界にエメラルドグリーンやターコイズブルーの天然温泉が湧き出ています。温泉の温度は40度前後、太陽が反射しての絶景の中で入浴は癒されます。

エゲル観光ではずせないのは、ワインセラーの密集地「美女の谷」です。エゲル中心部から2キロほど離れたブドウ畑に囲まれた窪地で、斜面を掘って造った100以上のワインセラーがずらりと並び、試飲ができます。ワインセラーをはしごして、どんどん試飲してみてください。
どんな女性でも美しく見えてくるという「美女の谷」の名前の由来を体感できるかもしれません。エゲルを代表する赤ワインは、「牡牛の血」(ビカヴェールBikaver)と呼ばれています。16世紀、オスマン帝国軍がエゲルに攻め込んできた際に、エゲルの領主ドボー・イシュトヴァーン公は、兵士たちの士気を高めるために、赤ワインをふるまいました。赤ワインを飲んだ兵士たちの口元は赤く染まり、それを見たトルコ軍は牛の血を飲んでいると思い込み、恐れおののき撤退したというのが「牡牛の血」の名の由来です。バラエティーに富んだエゲルのワインには、子供用のワインまであって、びっくりさせられます。ご家族で洞窟巡りのようなワインセラー巡りを楽しんでください。もちろん、食事もできます。
categoryワイン  time15:12  authorbwt10296 

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