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2009-09-26
ジオパークガイド講座「神道山・権現岳」編
ジオパークガイド講座のツァーに参加しました
【行程】
糸魚川市役所前 9時:05分発
神道山(シンドウサン) 9時40分着11時05分発 研修
怒奈川姫産所 11時20分着12時05分発 研修
大平やすらぎ館 12時15分着13時05分発 昼食
ブナ林 13時07分着13時45分発 研修
天然ガス 途中下車見学 10分くらい
柵口(マセグチ)地すべり地区 14時15分着14時35分発
権現岳ふもと・万年雪 14時45分着15時10分発
糸魚川市役所 15時55分着
*移動交通手段=市のマイクロバス1台、自家用車2台に分乗
【観光案内】
神道山=標高402m。90~130万年前に、海底火山の 活 動により出来た海底 火山噴出物。神道山周辺の地層や岩石は、約100~300万年前のフォッサマグナの海にたまっていたもの。現在、周辺は「神道山公園」として整備され、山頂へは、1088段の石段で登ることが出来ます。神道山の名は、大国主命が求婚のため、当地方の怒奈川姫のもとに通ったところから、神の通る道…で、神道山になったとのこと。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で10分
駐車場=100台
トイレ=階段下の駐車場と神道山山荘内のみ
食事場所=神道山山荘
案内標識等=県道、公園入り口に、緑色の幟
怒奈川姫産所・・・怒奈川姫が生まれたところとされています。
昔から、守られて保存されてきたわけでなく、言い伝えを頼りに探索した結果近年発見されたとのこと。こちらもやはり、海底火山の噴出物で、産所だけに構成岩石は、「あんざん岩」だそうです。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で15分
駐車場=普通車3台程度。駐車場までの道路も、普通車が1台
やっと通れるくらい。すれ違い難しい。
トイレ=無
食事場所=無…車で10分離れた、大平やすらぎ館利用。
案内標識=駐車場までは所々に緑色の幟はあるが、少ない。分岐点等わかりづらい、駐車場からは一本道で迷うことは無い。
ブナ林 ・・・通常本州では1200m前後での見られる樹種ですが、標高260mの低標高の大平で見ることが出来るのは珍しいとのこと。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で15分
駐車場=道路脇の空き地に数台
トイレ=無
食事場所=無
案内標識=無、但し、ブナ林入口に地図看板有り
柵口地区 ・・・戦後初めて大規模地滑りが発生(1947年)した地区。その後も柵口地区背面の権現岳で雪崩が発生(1986年)し、打撃を受けるが肥沃な土地と天然ガス等の自然にめぐまれ、多くの住民は転居せず今日に至る。
権現岳 ・・・標高1104m。マグマが急冷してできるヒン岩で出来た貫入岩体とのこと。板状節理や小断層が発達している。山の中腹から頂上にかけての凸凹は雪崩等の浸食によるものだそうです。霧も多く、一瞬で姿が見えなくなりました。近くには、9月なのに、万年雪も見ることが出来ました。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で15分
駐車場=普通車10台くらいは大丈夫な感じ。但し、駐車場までの取り付け道路は、マイクロバスがやっと通れるくらいだが
トイレ=無
食事場所=無
案内標識=無、但し、ブナ林入口に地図看板有り
【まとめ】
旅行業者の目から見て
① アクセス=不便。各ジオサイトへの公共交通機関が発達していない。定期観光バスも無
く、マイカーかタクシー及びレンタカー利用となる。
② サイト周辺=トイレ、食事場所、駐車場等まだ十分とはいえない。今回のジオサイトは
神道山を除いては、団体客には適していない。
③ 今後の課題
* ジオパークは、開発が可能とのことなので、自然の調和を乱さない程度の取付
け道路の拡幅、統一されたジオサイトまでの案内標識が欲しい。
* ジオサイトまでの移動交通手段が、自動車に頼らなければ行けないところが多い
現状では、車でのアクセスマップが欲しいところ。また、地元タクシー会社等の
観光タクシーでまわる、モデルコース(所要時間・料金等)作成も望まれる。
* 観光気分の団体のお客様を取り込むには、チョット難しいかも。宿泊・食事・体験等
比較的安易に行ける箇所をチョイスしてのバス移動のモデルコースが必要。
追記:ガイドツァーに初めて参加させていただきましたが
不覚にも、このツァーは今回で4回目だそうで
前3回は
H21.6.20 親不知・市振ジオサイト 25名
H21.7.4 海谷渓谷ジオサイト 30名
H21.8.22 弁天岩ジオサイト 20名
に行われたそうです。
今回は、40名参加で、参加者も倍増しました。
また、ガイド研修には地元の有識者の方のご参加もあり
ガイドブックに掲載の無い、生の説明もご披露いただき
参加者は、ガイドブックに加筆したり
手帳に書き込んだり…
世界ジオパークの評価の一つである
ジオツーリズムに関して
ただいま、糸魚川市は、精力的に取り組んでいます。
よろしくネ
【行程】
糸魚川市役所前 9時:05分発
神道山(シンドウサン) 9時40分着11時05分発 研修
怒奈川姫産所 11時20分着12時05分発 研修
大平やすらぎ館 12時15分着13時05分発 昼食
ブナ林 13時07分着13時45分発 研修
天然ガス 途中下車見学 10分くらい
柵口(マセグチ)地すべり地区 14時15分着14時35分発
権現岳ふもと・万年雪 14時45分着15時10分発
糸魚川市役所 15時55分着
*移動交通手段=市のマイクロバス1台、自家用車2台に分乗
【観光案内】
神道山=標高402m。90~130万年前に、海底火山の 活 動により出来た海底 火山噴出物。神道山周辺の地層や岩石は、約100~300万年前のフォッサマグナの海にたまっていたもの。現在、周辺は「神道山公園」として整備され、山頂へは、1088段の石段で登ることが出来ます。神道山の名は、大国主命が求婚のため、当地方の怒奈川姫のもとに通ったところから、神の通る道…で、神道山になったとのこと。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で10分
駐車場=100台
トイレ=階段下の駐車場と神道山山荘内のみ
食事場所=神道山山荘
案内標識等=県道、公園入り口に、緑色の幟
出発前、駐車場で今日の日程説明。
いざ、1088段の階段へチャレンジ!!
いざ、1088段の階段へチャレンジ!!
今日は、年配の方が多かったですが、登り30分、下り
20分で十分でした。
20分で十分でした。
怒奈川姫産所・・・怒奈川姫が生まれたところとされています。
昔から、守られて保存されてきたわけでなく、言い伝えを頼りに探索した結果近年発見されたとのこと。こちらもやはり、海底火山の噴出物で、産所だけに構成岩石は、「あんざん岩」だそうです。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で15分
駐車場=普通車3台程度。駐車場までの道路も、普通車が1台
やっと通れるくらい。すれ違い難しい。
トイレ=無
食事場所=無…車で10分離れた、大平やすらぎ館利用。
案内標識=駐車場までは所々に緑色の幟はあるが、少ない。分岐点等わかりづらい、駐車場からは一本道で迷うことは無い。
ブナ林 ・・・通常本州では1200m前後での見られる樹種ですが、標高260mの低標高の大平で見ることが出来るのは珍しいとのこと。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で15分
駐車場=道路脇の空き地に数台
トイレ=無
食事場所=無
案内標識=無、但し、ブナ林入口に地図看板有り
柵口地区 ・・・戦後初めて大規模地滑りが発生(1947年)した地区。その後も柵口地区背面の権現岳で雪崩が発生(1986年)し、打撃を受けるが肥沃な土地と天然ガス等の自然にめぐまれ、多くの住民は転居せず今日に至る。
権現岳 ・・・標高1104m。マグマが急冷してできるヒン岩で出来た貫入岩体とのこと。板状節理や小断層が発達している。山の中腹から頂上にかけての凸凹は雪崩等の浸食によるものだそうです。霧も多く、一瞬で姿が見えなくなりました。近くには、9月なのに、万年雪も見ることが出来ました。
アクセス=JR能生駅及び北陸自動車道能生IC~車で15分
駐車場=普通車10台くらいは大丈夫な感じ。但し、駐車場までの取り付け道路は、マイクロバスがやっと通れるくらいだが
トイレ=無
食事場所=無
案内標識=無、但し、ブナ林入口に地図看板有り
【まとめ】
旅行業者の目から見て
① アクセス=不便。各ジオサイトへの公共交通機関が発達していない。定期観光バスも無
く、マイカーかタクシー及びレンタカー利用となる。
② サイト周辺=トイレ、食事場所、駐車場等まだ十分とはいえない。今回のジオサイトは
神道山を除いては、団体客には適していない。
③ 今後の課題
* ジオパークは、開発が可能とのことなので、自然の調和を乱さない程度の取付
け道路の拡幅、統一されたジオサイトまでの案内標識が欲しい。
* ジオサイトまでの移動交通手段が、自動車に頼らなければ行けないところが多い
現状では、車でのアクセスマップが欲しいところ。また、地元タクシー会社等の
観光タクシーでまわる、モデルコース(所要時間・料金等)作成も望まれる。
* 観光気分の団体のお客様を取り込むには、チョット難しいかも。宿泊・食事・体験等
比較的安易に行ける箇所をチョイスしてのバス移動のモデルコースが必要。
追記:ガイドツァーに初めて参加させていただきましたが
不覚にも、このツァーは今回で4回目だそうで
前3回は
H21.6.20 親不知・市振ジオサイト 25名
H21.7.4 海谷渓谷ジオサイト 30名
H21.8.22 弁天岩ジオサイト 20名
に行われたそうです。
今回は、40名参加で、参加者も倍増しました。
また、ガイド研修には地元の有識者の方のご参加もあり
ガイドブックに掲載の無い、生の説明もご披露いただき
参加者は、ガイドブックに加筆したり
手帳に書き込んだり…
世界ジオパークの評価の一つである
ジオツーリズムに関して
ただいま、糸魚川市は、精力的に取り組んでいます。
よろしくネ
2009-09-21
世界ジオパークの目的と…
「世界ジオパークの目的は、優れた地質遺産を
① 保護して後世に伝えること
② 教育と研究に活用すること
③ ジオツーリズム(地質見学旅行)による
地域振興に活用することの3点です。」
世界遺産との違い
同じ、ユネスコが関わっているものに、有名な世界遺産がありますが
世界遺産と世界ジオパークはどこが違うのでしょうか
「世界遺産(自然遺産)は、保全が最重要で、地域振興を目的としていません。
これに対して、世界ジオパークは活用のための開発や整備、ジオツーリズム
による地域振興が明確に目的とされており、これが世界遺産との大きな違い
となっております。」
注)「 」内、平成20年5月糸魚川市企画財政課発行「糸魚川ジオパーク構想」から抜粋。
上記により、現在糸魚川市では、
野外解説板・案内標識の設置
ガイドブックとリーフレットの発行
ガイドの養成とガイド組織の発足
運営協議会の発足
インフラの整備(道路・駐車場・トイレなど)
…等々に取り組んでいます。
つい先日も、ガイドツァーの研修がありました。
出来る限り、私も参加して
地質学からの観点とは別に
旅行業者の目でレポートしていきたいと思います。
先日の、ガイドツァーは
9月12日に
糸魚川に24有るジオサイトの一つ
「神道山・権現岳」を対象として
行われました。
写真の取り込みに失敗しましたので
修復出来次第、アップしたいと思います。
① 保護して後世に伝えること
② 教育と研究に活用すること
③ ジオツーリズム(地質見学旅行)による
地域振興に活用することの3点です。」
世界遺産との違い
同じ、ユネスコが関わっているものに、有名な世界遺産がありますが
世界遺産と世界ジオパークはどこが違うのでしょうか
「世界遺産(自然遺産)は、保全が最重要で、地域振興を目的としていません。
これに対して、世界ジオパークは活用のための開発や整備、ジオツーリズム
による地域振興が明確に目的とされており、これが世界遺産との大きな違い
となっております。」
注)「 」内、平成20年5月糸魚川市企画財政課発行「糸魚川ジオパーク構想」から抜粋。
上記により、現在糸魚川市では、
野外解説板・案内標識の設置
ガイドブックとリーフレットの発行
ガイドの養成とガイド組織の発足
運営協議会の発足
インフラの整備(道路・駐車場・トイレなど)
…等々に取り組んでいます。
つい先日も、ガイドツァーの研修がありました。
出来る限り、私も参加して
地質学からの観点とは別に
旅行業者の目でレポートしていきたいと思います。
先日の、ガイドツァーは
9月12日に
糸魚川に24有るジオサイトの一つ
「神道山・権現岳」を対象として
行われました。
写真の取り込みに失敗しましたので
修復出来次第、アップしたいと思います。
2009-09-17
世界ジオパークに登録されました!!
このたび、私の住む「糸魚川市」が、
8月23日中国・泰安市で開催された世界ジオパークネットワーク協議会にて、正式に「世界ジオパーク」に登録が決定しました。
「ジオパーク」って何!?
テレビや新聞で報道はされましたが、一般の人には聞きなれない言葉
地球や大地を表す、ジオ(Geo)+公園(Park)=ジオパーク
一言で言えば、「大地の公園」です。
でも、「大地の公園」といっても、まだピンと来ませんよね
ジオパークは、そもそも造語で
ここで言うGeoは、英語で言うGeology(地質学)やGeography(地形学)に由来します。
つまり、地質や地形が特異であり、それらの優れた地質遺産を保存していこうという運動なのです。
しかも、このジオパークという言葉を、世界で最初に使い始めたのが、糸魚川市なのだそうです。
世界ジオパークに、認定された日には、駅前で号外が配られ、垂れ幕も掲げられました。
糸魚川市号外
糸魚川に住むものとして、これを機に
糸魚川ジオパークと近郊の観光案内を、これから随時発信していきたいと思います。
そして、一人でも関心をもたれた方が、当市を訪れてくれれば幸いに存じます。
8月23日中国・泰安市で開催された世界ジオパークネットワーク協議会にて、正式に「世界ジオパーク」に登録が決定しました。
「ジオパーク」って何!?
テレビや新聞で報道はされましたが、一般の人には聞きなれない言葉
地球や大地を表す、ジオ(Geo)+公園(Park)=ジオパーク
一言で言えば、「大地の公園」です。
でも、「大地の公園」といっても、まだピンと来ませんよね
ジオパークは、そもそも造語で
ここで言うGeoは、英語で言うGeology(地質学)やGeography(地形学)に由来します。
つまり、地質や地形が特異であり、それらの優れた地質遺産を保存していこうという運動なのです。
しかも、このジオパークという言葉を、世界で最初に使い始めたのが、糸魚川市なのだそうです。
世界ジオパークに、認定された日には、駅前で号外が配られ、垂れ幕も掲げられました。
糸魚川市号外
糸魚川に住むものとして、これを機に
糸魚川ジオパークと近郊の観光案内を、これから随時発信していきたいと思います。
そして、一人でも関心をもたれた方が、当市を訪れてくれれば幸いに存じます。