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フィレンツェ近郊に、世界遺産に指定されているトスカーナの古都シエナがあります。
中世の趣が色濃く残るこの町には、豪華な大聖堂(ドゥオモ Duomo)、イタリアで最も美しい広場と言われるカンポ広場 Piazza del Campo と、その広場に建つマンジャの塔 Torre del Mangia 、シエナ派の絵画が収められている各種美術館などの見どころがあります。
カンポ広場は上から見ると扇を開いたような形になっており、その付け根あたりに建つプッブリコ宮に向かって緩やかに傾斜しています。
プッブリコ宮の脇に建つマンジャの塔に上ると、広場の美しい形や周辺のパノラマを見ることができます。しかしマンジャの塔は約100m、エレベーターは無く約500段もの階段しかないので上る際はご注意を。
マンジャの塔の入場券は、プッブリコ宮(内部は現在、市庁舎と市立美術館になっています。)、サンタ・マリア・スカラ救済院との共通入場券となっています。
他に、シエナで絶対に見逃せないのはドゥオモ。
かつて敵国であったフィレンツェのドゥオモより立派なものを建てようということで造られただけのことはあり、冒頭の写真のように外観のファサード(前面装飾)だけではなく、内部の素晴らしい床面装飾を始めとする内装は大変美しく、意外と地味な内装のフィレンツェのドゥオモと比べると目を見張るほどです。
また、ドゥオモ内にある絢爛豪華なピッコロ―ミニ家の図書館 Libreria Piccolomini も必見です。館内には1400年代の聖歌隊用の楽譜などが展示され、ピントゥリッキオ作のフレスコ画「ピウス3世の戴冠」や「ピウス2世の生涯」で飾られています。
ドゥオモは外観だけではなく、是非入場見学することをおすすめします。(日・祝日の入場時間は午後からとなるので注意。)
ドゥオモの向かって右奥にある茶色の建物とそれに続くアーチは、かつて計画された新ドゥオモの名残で、現在はドゥオモ付属美術館となっています。この美術館の3階から展望テラスへ行くことができ、マンジャの塔やドゥオモ、トスカーナの丘陵地帯を眺めることができます。
この展望テラスへ行くには階段しかありませんが段数は多くないので、500段もあるマンジャの塔の階段を上るのはちょっと・・・という方にはこちらの展望テラスがおすすめです。
美術館は上述の市立美術館、ドゥオモ付属美術館以外にも国立絵画館もあります。いずれもシエナ派の傑作が展示されています。
シエナといえば、毎年7月2日と8月16日にカンポ広場で行われる、1633年から続く地元の伝統行事、「Palio パリオ」という競馬も有名です。
シエナの中心街はコントラーダ Contrada と呼ばれる17の地区に分かれており、それぞれの地区がいわば町内会のような位置付けになっていて、パリオはこの地区同士の町内対抗合戦となっています。
パリオは、最初に中世の衣装をまとった人々のパレードが行われ、その後にメインの競馬が始まります。その様子は、イタリア全国にTVで生中継されます。ご興味のある人は、パリオの日程に合わせてシエナ観光をしてみるのもおすすめです。
パリオの公式サイト(日本語)
https://www.ilpalio.org/paliojapan2.htm
イタリア語版の公式サイトでは、前年のパリオの様子が動画でも見ることができます。
https://www.ilpalio.org/
フィレンツェからシエナへは、乗り換えなしのローカル列車やプルマン(中距離バス)で約1時間半ですが、列車の場合シエナ駅から観光地区まで約2キロ弱あり、列車から降りて更に市バスに乗る必要があります。
プルマンなら観光地区まで徒歩圏のところまで行かれますが、外国人観光客には列車と比べて切符の買い方や乗り方が分かりにくいかもしれません。
そこで便利なのが、フィレンツェ発着の日帰りツアー。シエナのみのツアーはないですが、シエナ同様トスカーナの古都として世界遺産に指定されている、中世の塔が建ち並ぶサンジミニャーノも訪れるツアーです。
ツアーを利用せずご自身で公共交通機関で行く場合は、1日でシエナとサンジミニャーノの2都市訪問は時間的にやや厳しいので、シエナのみにした方がいいと思います。
フィレンツェからの日帰り観光や、1泊の小旅行に最適なシエナ。是非訪れてみてください。
2019-02-13
フィレンツェから小旅行 トスカーナの古都シエナ
フィレンツェ近郊に、世界遺産に指定されているトスカーナの古都シエナがあります。
中世の趣が色濃く残るこの町には、豪華な大聖堂(ドゥオモ Duomo)、イタリアで最も美しい広場と言われるカンポ広場 Piazza del Campo と、その広場に建つマンジャの塔 Torre del Mangia 、シエナ派の絵画が収められている各種美術館などの見どころがあります。
カンポ広場は上から見ると扇を開いたような形になっており、その付け根あたりに建つプッブリコ宮に向かって緩やかに傾斜しています。
プッブリコ宮の脇に建つマンジャの塔に上ると、広場の美しい形や周辺のパノラマを見ることができます。しかしマンジャの塔は約100m、エレベーターは無く約500段もの階段しかないので上る際はご注意を。
マンジャの塔の入場券は、プッブリコ宮(内部は現在、市庁舎と市立美術館になっています。)、サンタ・マリア・スカラ救済院との共通入場券となっています。
他に、シエナで絶対に見逃せないのはドゥオモ。
かつて敵国であったフィレンツェのドゥオモより立派なものを建てようということで造られただけのことはあり、冒頭の写真のように外観のファサード(前面装飾)だけではなく、内部の素晴らしい床面装飾を始めとする内装は大変美しく、意外と地味な内装のフィレンツェのドゥオモと比べると目を見張るほどです。
また、ドゥオモ内にある絢爛豪華なピッコロ―ミニ家の図書館 Libreria Piccolomini も必見です。館内には1400年代の聖歌隊用の楽譜などが展示され、ピントゥリッキオ作のフレスコ画「ピウス3世の戴冠」や「ピウス2世の生涯」で飾られています。
ドゥオモは外観だけではなく、是非入場見学することをおすすめします。(日・祝日の入場時間は午後からとなるので注意。)
ドゥオモの向かって右奥にある茶色の建物とそれに続くアーチは、かつて計画された新ドゥオモの名残で、現在はドゥオモ付属美術館となっています。この美術館の3階から展望テラスへ行くことができ、マンジャの塔やドゥオモ、トスカーナの丘陵地帯を眺めることができます。
この展望テラスへ行くには階段しかありませんが段数は多くないので、500段もあるマンジャの塔の階段を上るのはちょっと・・・という方にはこちらの展望テラスがおすすめです。
美術館は上述の市立美術館、ドゥオモ付属美術館以外にも国立絵画館もあります。いずれもシエナ派の傑作が展示されています。
シエナといえば、毎年7月2日と8月16日にカンポ広場で行われる、1633年から続く地元の伝統行事、「Palio パリオ」という競馬も有名です。
シエナの中心街はコントラーダ Contrada と呼ばれる17の地区に分かれており、それぞれの地区がいわば町内会のような位置付けになっていて、パリオはこの地区同士の町内対抗合戦となっています。
パリオは、最初に中世の衣装をまとった人々のパレードが行われ、その後にメインの競馬が始まります。その様子は、イタリア全国にTVで生中継されます。ご興味のある人は、パリオの日程に合わせてシエナ観光をしてみるのもおすすめです。
パリオの公式サイト(日本語)
https://www.ilpalio.org/paliojapan2.htm
イタリア語版の公式サイトでは、前年のパリオの様子が動画でも見ることができます。
https://www.ilpalio.org/
フィレンツェからシエナへは、乗り換えなしのローカル列車やプルマン(中距離バス)で約1時間半ですが、列車の場合シエナ駅から観光地区まで約2キロ弱あり、列車から降りて更に市バスに乗る必要があります。
プルマンなら観光地区まで徒歩圏のところまで行かれますが、外国人観光客には列車と比べて切符の買い方や乗り方が分かりにくいかもしれません。
そこで便利なのが、フィレンツェ発着の日帰りツアー。シエナのみのツアーはないですが、シエナ同様トスカーナの古都として世界遺産に指定されている、中世の塔が建ち並ぶサンジミニャーノも訪れるツアーです。
ツアーを利用せずご自身で公共交通機関で行く場合は、1日でシエナとサンジミニャーノの2都市訪問は時間的にやや厳しいので、シエナのみにした方がいいと思います。
フィレンツェからの日帰り観光や、1泊の小旅行に最適なシエナ。是非訪れてみてください。
イタリア旅行お役立ち情報
22:47
yamagishi
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