2004-06-11

おすすめレストラン

現地でおいしいレストランを見つけるには、ミシュランなどのレストランガイドを参考にするのもいいですが、イタリアのレストランガイド本「Gambero Rosso ガンベロ・ロッソ」や、「L’Espressoエスプレッソ」のステッカーが、店のドアに貼ってあるかどうかも目安となります。

ステッカーには、例えば「Segnarato da Gambero Rosso 2009(2009年のガンベロ・ロッソに掲載されています)」のように書いてあります。高級なレストランだけでなく、気軽なトラットリア、バール、オステリア(居酒屋)も、掲載店であればステッカーが貼ってあります。下記は各都市でのおすすめレストランです。

注意! イタリアでは、8月のバカンスシーズン、クリスマスとその翌日、元旦は、一部の観光客向けのところを除き、休業する飲食店が多いです。この時期にイタリア旅行をする際は、お目当てのレストランが営業しているかどうか、ご確認下さい。

大晦日やクリスマスに営業しているレストランでは、大晦日・クリスマス用の高額な特別メニューとなっていて、事前予約していないと入れないこともあります。

もしこの時期にイタリア旅行となった場合は、日本でもおなじみのイタリア高級食材店イータリー内の飲食店(ローマ、フィレンツェ、ミラノ)や、ホテル内にあるレストラン(ホテルによっては、宿泊客以外でも利用できる場合あり)、フィレンツェなら駅近くの中央市場の2階にあるフードコートが、基本的に年中無休でお勧めです。

ローマ

Ristorante Matricianella リストランテ・マトリチャネッラ http://www.matricianella.it/
住所:Via del Leone 2/2 Tel:06.68.32.100

伝統的なローマ料理を出す店。ミシュランレストランガイドのような、イタリアのレストランガイド本の「エスプレッソ」や「ガンベロ・ロッソ」に掲載の店。ワインの種類も豊富です。観光名所のひとつ、ポポロ広場から南方面、スペイン階段からテヴェレ川方面に行ったところにあります。

Armando al Pantheon アルマンド・アル・パンテオン
http://www.armandoalpantheon.it/home.php
住所:Salita Dei Crescenzi, 31 Tel:06-68803034

その名の通り、観光名所のひとつ、パンテオンの近くにある店です。哲学者サルトルを始め、著名な音楽家、芸術家、文学者が常連だったそうです。イタリアのレストランガイド「ガンベロ・ロッソ」に掲載の店。

Roscioli ロショーリ
http://www.salumeriaroscioli.com/
住所:Via dei Giubbonari, 21 Tel:06-6875287

元々は食料品店なのですが、店内にはレストランもあります。ここのカルボナーラはローマで一番おいしいと言われ、日本のテレビ番組で紹介されたこともあります。(カルボナーラはローマの郷土料理のひとつです。)日本語メニューあり。

フィレンツェ

Pandemonio パンデモニオ
http://www.trattoriapandemonio.it/
住所:Via del Leone 50/r, Firenze Tel:055 224002
(シニョリーア広場の裏のVia dei Leoniとお間違えなく)

サントスピリト教会の近く。地元のイタリア人より外国人観光客が多い店です。こういう場合、味はいまひとつなのに値段は高いということが多いですが、ここはそんなことはなくおいしいです。日本人コックが修行で働いていたことがあるため、日本人に好意的なカジュアルな雰囲気の店です。

Il Guscio イル・グッショ
http://www.il-guscio.it/
住所:Via dell' Orto 49 Tel:055-224421

ワインの種類が多く、店内すべてのワインがグラス一杯から頼めるという数少ない店。ワインを味わいながら食事をしたいが、ボトル一本では多すぎるという人におすすめ。

Trattoria Accadi トラットリア・アッカディ
http://www.trattoriaaccadi.it/
住所:Borgo Pinti 56/R Tel:055-2478410

日本人シェフが経営の、本格的なトスカーナ料理を提供する店。店員さんも日本人なので、日本語でメニューの相談にのってもらえます。

Yellow Bar イエローバー
http://yellowbar.it/index.html
住所:Via del Proconsolo 39R  Tel: 055-211766

俳優の竹野内豊が、映画「冷静と情熱の間」のフィレンツェでのロケ中に通ったというピッツェリア&レストラン。お勧めは、毎日店舗で作られる自家製生パスタ。ウフィッツィ美術館出口側の通り沿いにあります。日本語メニューあり。

Osteria dei Centopoveri オステリア・デイ・チェントポーヴェリ
http://www.centopoveri.it/
住所:Via Palazzuolo 31/RとVia dei Porcellanaの角
Tel: 055-218846

「貧乏人百人の居酒屋」という変わった名前の店。「居酒屋」といっても、ほとんど普通のレストランです。フィレンツェSMN駅近く。ランチタイムには、プリモ(パスタやリゾット類)と魚又は肉のメインディッシュ、ワイン又は水で10ユーロという、お得なセットメニューあり。夜は本格的なピザも出します。

Ristorante Belcore リストランテ・ベルコーレ
http://www.ristorantebelcore.it/
(サイトは音楽が鳴りますので注意)
住所:Via dell'Albero 30 Tel: 055 211198

フィレンツェSMN駅から徒歩数分、日本人女性シェフが腕をふるう2016年のミシュラン、イタリアのレストラン格付けガイド「ガンベロ・ロッソ」に掲載の店。一皿の量が少なめなので、日本人の胃袋にはちょうどいいかもしれません。

Ristorante I 4 amici リストランテ・イ・クアットロ・アミーチ
http://www.ristoranteiquattroamici.it/
住所:Via Orti Oricellari, 29/R Tel: 055 215413

フィレンツェSMN駅から徒歩数分。海に面していないフィレンツェでは、海の幸より名物フィレンツェ風Tボーンステーキを始めとする肉料理のレストランが多く、シーフードのメニューはあっても冷凍物の場合も。しかし、ここはフィレンツェで数少ない、新鮮な魚介類を使った料理を出す店です(肉料理もあります)。肉料理が苦手な方向け。

ヴェネチア(ベニス)

Trattoria alla Madonnna トラットリア・アッラ・マドンナ
http://www.ristoranteallamadonna.com/
住所:Calle della Madonna San Polo 594 Tel:041-5223824

観光名所のひとつ、リアルト橋近くにある店です。ゴンドリエーレ(ゴンドラ漕ぎの人)もランチに訪れます。ゆでたカニをレモン汁とオリーブオイルをかけて食す、「クモガニのサラダ」がおすすめ。

Bancogiro Osteria da Andrea
バンゴジーロ・オステリア・ダ・アンドレア

http://www.osteriabancogiro.it/
住所:Campo San Giacometto 122 S.Polo Tel:041-5232061

リアルト橋の魚市場のすぐ脇にある、地酒中心のワインの種類も豊富な店 (ただし、市場直送の素材で仕入れたものによって、その日のメニューが決まるため、メニューはイタリア語の手書きのみです。)。その日に使用する分しか仕入れないので、素材がなくなりしだい売り切れとなります。早めに行くことをおすすめします。テーブル席でのきちんとした食事もできますし、カウンターでワインとおつまみだけでもOKです。

ミラノ

Trattoria Milanese トラットリア・ミラネーゼ(サイト無し) 
住所:Via Santa Marta 11 Tel:02-86451991

ドゥオモ近くにある、1933年創業の老舗。ミラノ名物「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ(子牛のカツレツ)」がおいしい店。ミラノの伝統料理を味わうならここです。自家製のティラミスもおすすめ。

Ristorante La Brisa リストランテ・ラ・ブリーザ
http://www.ristorantelabrisa.it/
住所:Via Brisa 15 Tel:02-86450521

観光名所のひとつ、スフォルツェスコ城の近く。毎朝市場で新鮮な素材を仕入れるため、メニューは日替わり。

2004-06-10

地元の人はチェントロのレストランには行かない

日本のガイドブックに紹介されているレストランで、「地元の人でにぎわう店」と書かれていることがありますが、これはまゆつばものです。なぜなら、ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ベニスといった主要観光地に住むイタリア人は、わざわざ観光客の集まる中心街(イタリア語でチェントロといいます)に行って食事をすることはないからです。中心街で仕事をしているイタリア人が、ランチで職場近くのレストランで食事することはありますが、プライベートで友人や家族とわざわざチェントロに出かけてお食事ということはあまりありません。プライベートでの外食は、自分の住んでいる住宅街の一角にある店や、車で郊外や田舎のレストランに行ったりします。彼らにとってチェントロは、「観光客の行くところ」なのです。

そもそもチェントロには、移民などの外国人、留学生、別の町から仕事や勉強でやってきたイタリア人が住んでいることが多く、チェントロで生まれ育って住んでいるイタリア人というのはごく少数です。ですから、「地元の人でにぎわう店」の「地元の人」は、純粋な意味での地元の人ではないことが。

私もチェントロではなく、そこからバスで10分弱の住宅街に住んでいますが、チェントロで食事をすることは仕事がらみ以外ほとんどないので、お客様からの「駅周辺や中心街で、どこかおすすめのレストランがありますか?」という質問には、いつも困ってしまいます。職場のイタリア人に聞いても、「さあね。チェントロで食事なんてしないからなー。」の返事。

それじゃー、イタリアでおいしいレストランをみつけるには、どうしたらいいのか?

まず思いつくのが、「観光案内所のイタリア人に聞く」。しかし、これは必ずしもいい方法とはいえません。
私はシエナにフィレンツェから日帰りで行ったとき、そこの観光案内所の人がすすめてくれたあるレストランで昼食をとりましたが、日本人団体客が頻繁に訪れる完全に観光客向けの店で、味はいまひとつだったという苦い経験があります。

じゃー、「ホテルの人に聞く」っていうのはどうかというと、これも上記同様必ずしもいい方法とはいえません。ホテルの人がお店を紹介してくれて、親切に予約の電話までもしてくれたりすることがありますが、この場合、ホテルの人とレストランが知り合いで、レストランからコミッションをもらっている可能性大です。

それじゃ、どうしたらいいのか。。日本のガイドブックに紹介されている店も必ずしもおいしいとは限らないので、私はやはり、ミシュランなどの信用できるレストランガイドを参考にするのが、失敗がないかと思います。

しかし、わざわざ本屋で購入する必要はありません。ミシュラン、イタリア版ミシュランであるエスプレッソやガンベロ・ロッソ、その他有名なレストランガイドに掲載されているイタリア中のレストランを紹介したサイト、「DOVE ANDIAMO A CENA STASERA(今晩、夕食にどこへ行こうか)」http://www.acena.it/ を見つけました。

残念ながら、ほとんどイタリア語オンリーなのですが、日本のガイドブックや雑誌で紹介されている店が、このサイトに出ているかどうかチェックするという使い方ができるかと思います。

料理の種類(肉料理、魚料理、ピザ、郷土料理など)で選びたいなら、左側のTIPOLOGIA DI CUCINAをクリック。その次に州の名前がでてきますから、希望の場所をクリック、その次にその州の町名がでてくるので、希望の町名をクリックすると、その地域のレストランリストが出てきます。

ダイレクトに希望の町のレストランリストを見るには、PERCORSO GEOGRAFICOをクリック。あとは上と同じ操作です。

ホテル内のレストランもあるので、ホテル選びの際の参考にしてもいいかもしれません。

2004-06-10

シャンパンは食後酒である

日本ではシャンパン(イタリアではスプマンテといいます)は食前酒扱いで、結婚式の披露宴では乾杯時のお酒となっていますが、イタリアでは食後酒です。日本と同じ感覚で、イタリアのレストランで食前酒にスプマンテを頼むのは「ブー!」です(しかし、これも食後のカプチーノ同様、外国人観光客に慣れたレストランなら大丈夫ですが。。)。スプマンテはそれ単独で飲んでもいいですが、食後にドルチェ(ケーキなどのデザート)と一緒に飲んだりもします。

イタリアではクリスマスの日は、食後にイタリアのクリスマスケーキであるパネットーネを食べますが、そのときにスプマンテを飲みながら食べます。

スプマンテには、甘口のドルチェ(DOLCE)、辛口のセッコ(SECCO)があります。