2008-10-01

結婚記念日旅行

3日目:9月2日。結婚記念日。あんちゃんが、張り切ってチケットを購入していたユーロスターに乗って、フランス:LILLEへ。
アッシュフォードからは、たったの1時間。
まだ、学校が始まっていないのか、ユーロディズニーに行く家族連れで、満席。
自分たちの席まで、行列で、なかなか辿りつけない。
いきなり、前のあんちゃんが、後ろに下がったので、私も、あとずさったら、私の膝丈程度の小さな男の子を踏みつけてしまった。
ごめんねって、何度もあやまる私に、男の子は、キョトンとしている。
その後ろの母親も、キョトン。
あまりの衝撃に、声も出ないのか??
自分たちの席に着くと、前の座席は、例の親子。
その子は、ユーロディズニーパックのオマケのパズルや、お絵かきをして、静かに、有意義な旅を楽しんでいた様子。感心、感心。
一方、車内は、動物園状態。通路を、数名の幼児が、走り回る。
あんちゃんは、なぜか、たびたび、どつかれていた。なんで?
LILLE駅は、とても広く、オープンスペースで、とにかく、寒い!フランスなのに、寒い!!
とりあえず、地下鉄に乗って、ネットで調べた北フランス最大級らしいマーケットに行く。
地下鉄駅から、マーケットまでの道は、思いっきり、北アフリカ。
あ~、この雰囲気、どこか懐かしい。モロッコ!?
不思議なスイーツを売るお店があったので、買い食い。
どこの国のお菓子か訪ねると、アルジェリアとのこと。
甘すぎて、甘すぎるけど、美味しかった。
マーケットは、どこが最大だ~って、怒りたいほど、普通のマーケットだった。残念。
でも、北アフリカストリートが面白かったから、来た価値ありかな。
また地下鉄を乗って、とりあえず、メインのスクエアへ行く。
今まで行ったヨーロッパのシティは、メインのスクエアに行けば、とりあえず、楽しめたから。
しかし、本日は、猛嵐なり~。傘など、させない強風に、冷たい雨。
数メートル歩いてみては、逃げるように、お店に入る。
何回か、その行動を重ねて、ようやくスクエアに。
ネットで調べたのと同じ噴水を中心に、フランスらしい豪華な建物がある。
天候のせいなの?全く、感動しなかった。
それでも、あんちゃんは、写真を撮る。
大きめのデパートに入り、退屈しのぎに、高級そうな「マカロン」を買い食い。
なんだろう、つまらない、この街、、、、。
あんちゃんは、外を歩くのが、嫌になり、駅に戻って、駅前のショッピングモールで暇つぶそうと、提案。
でも、私は、あきらめきれず、もう少し、街の中心に居たいと主張。
そうして、TABACと看板が掲げてある街の中心にあるカフェバーに足を踏み入れてしまったのだ。
バーで知らない銘柄のビールを2杯注文した。5ユーロ60セントなり。
私は、財布にあった20ユーロ札を確認し、バーテンダーに渡した。
なぜか、おつりは、4ユーロ40セント。「おつりが違うよ」って、言っても、相手にされない。
先に、席に着いたあんちゃんの所に行って、事情を説明すると、あんちゃんが、交渉に行ってくれた。
なかなか、戻ってこない。
しばらくして、戻ってくると、びっくり!!
お釣りを返してもらうどころか、さらに、お金を取られてしまったというのだ!!
~以下、あんちゃんの説明の要約~
バーテンダーが、英語で、「5ユーロ60セント払えば、20ユーロ返すよ」と言ったので、あんちゃんは、6ユーロを渡した。
バーテンダーは、40セントをバーに叩きつけるように、置いた。
「20ユーロを返せ」とあんちゃんは、主張。
バーテンダーは、それから、二度と英語を話さず、その後、派手なジェスチャーと、フランス語を大きな声で、叫ぶばかり。全く、交渉の余地なし。
そうして、怒りで顔を真っ赤にして、あんちゃんは、席に戻ってきたわけである。
「え~、それって、私がお金を払ってないって言いたいわけ~???」
と、あんちゃんと一緒にバーに行き、「20ユーロ、私が払ったじゃないか!」と、怒鳴ってみた。
が、今度は、バーから、出てきて、両手を私の顔の前に広げて、威嚇するように「シックス、シックス」と怒鳴る。
どうやら、6ユーロしかもらっていないと言いたいようだ。
あまりの乱暴な態度に、怖くなり、降参。
これって、間抜けそうな観光客に良くする詐欺パターンなんだろうな~。
お釣りを貰う前に、先にお札を渡した私が、バカだった。
シートンで、すっかり平和ボケしていたから、緊張感を欠いていたのだ。
バーテンをうらむより、自分の間抜けさに、腹が立つ。
おつりを騙しとった上にさらに、2重払いをさせるとは。
バーテン、かなりの詐欺経験者にちがいない!
つまらない街に、悪天候、詐欺バーで、20ユーロを騙し取られ、最悪のムード。
悔しいし、ユーロスター出発の時間まで、こんな街で、何もすることがないから、警察に行って、報告をすることにした。
暇つぶしに行った警察は、やっぱり、無意味だった。
けれど、警察までの道中、ちょっと素敵な町並みだったので、良かったかも!?
PAULという美味しそうなパン屋さんの店内の小さな席で、気に入ったパンを買って、食べた。
フランス料理のディナーを食べようと思っていたけど、ま、いっか。
とりあえず、記憶に残る結婚記念日になったのだから。
しかし、あんちゃんは、LILLEでの全ての写真と資料を捨てたのだった。







categoryシートンでの生活  time04:55  authorsaruta 

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