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2005-06-17

W杯! 絶対食べよう、シュパーゲル!!

一見クールなドイツ人,
でも誰もの顔がほころぶ時がある。それはシュパーゲル(Spargel)を目前にした時。甘美な夢を見ているかのようなうっとりした表情になる。
独語でシュパーゲル (Spargel)、白アスパラガスのことである。
4月の下旬から6月24日 (キリスト教ヨハネスの日にあたる)までしか収穫されない旬な季節の野菜。
長い暗い冬がやっと終り、春の訪れとともに出荷される【春の象徴】であり、
全国民が注目し、情熱を注ぐといっても過言ではない野菜。
日本では緑のアスパラガスが主流だが、こちらではアスパラガスといえば白。

野菜ながらもメインとして、この時期レストランの看板料理となる他、
スープや前菜にも利用されている。
ほどよく柔らかくゆであがったシュパーゲルに、溶かしバターのソースやオラ
ンダソースという卵黄入りバターソースをかけ、脇には茹でたじゃがいも、
ハム(又は生ハム)などが添えられる。
白アスパラといえば日本の缶詰の味しか記憶になかったが、それとは全く
比べものにならない!本当に美味しい??♪ くせのない、かつ上品な味が
口に広がり、一度食べるとすっかり虜!!


写真右上は、もうすぐ季節も終ると気がついてあわてて買って来た、
シュパーゲル 。
こちらは、”デキタ!!” 調理完成。ご賞味頂けないのが残念!

料金は、レストランで15ー20ユーロ程度(約2、000円から
2、800円)。メイン料理としては決して安くはないが、決して高くもない。
多くのレストラン前には SPARGEL有ります の看板が掲げられ、宣伝効果
にも一役かっている。レストランへ入る前には必ず”シュパーゲル?”と
(単語だけ伝えるだけで構わないので)、料理がメニューに有るかかどうか
確認してみよう。
また、白ワインと相性がピッタリ、手元のワインもどんどんすすむ。
これを目前にすると、誰しもが上機嫌、話題にするだけで、会話も人間関係
も円滑になるという重宝な旬の味である。

ドイツの北部から中部の平地にて栽培され、収穫には大変な労力が必要と
なる。土の中から頭を出し始めた時が収穫時で、まわりの土を手で取り除き
ながら、傷つけないようていねいに、1本1本手作業で収穫される。
重要な労力となるのは、ポーランドやルーマニアなど東欧からやってくる
出稼ぎ労働者たち。中腰の作業になるので、かなりの重労働である。
日光をあびると急激に成長してしまうため、畑は常に黒と透明のビニール
シートが用意され、寒い日には黒、熱い日には透明シートにて温度調整されて
いる。季節限定で出荷されるのも、収穫期を終えた後の土を1年ねかせ、
いい畑を作るため。

しっかりとした土壌から、たっぷりと自然の恵みを吸収し、じっくり育った
シュパーゲル ! きっとエネルギーがたくさん詰まっているに違いない。
5月から6月ドイツ旅行の際には、是非是非お試しを!!
authornakajima  linkLink  comment0 
category食と飲  time06:27

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