2014-11-12

ワインが治療費に!ブルゴーニュでワインにまつわる歴史を紐解く

ブルゴーニュの中心・ボーヌ、この街が一年で一番にぎわうのが
11月第3週末に開かれる「栄光の3日間」です。






ボーヌの街は、ブルゴーニュワインを生み出す丘陵地帯“ コート・ドール” の中心にあるワインの街。また、11 世紀以前はブルゴーニュ公国の大公が居を構えた歴史的な街でもありました。街の西側にあるオテル・デュー(神の館)は、ブルゴーニュ公国の宰相が建てた貧しい人々のための施療院で、オスピス・ド・ボーヌとも呼ばれています。多色のスレートを使った幾何学模様の屋根がとても美しく、大病室の祭壇画も圧巻です。また、「貧しき者の広間」には沢山のベッドが並んでおり、中世の施療院の雰囲気を今に伝えています。





特筆すべきは、この施療院で古くからワインを生産していたという事。治療費を払えない人が多かった為、施療院でブドウ畑を所有し、そこでつくられるワインの収益によって、施療院を運営していました。





今でもワインの生産は続けられており、「オスピス・ド・ボーヌ」という高級ワインとして、毎年11 月「栄光の3日間」と呼ばれるワイン祭りで競売にかけられます。(2017年は11月18日~20日に開催)「栄光の3日間」の初日には、中世の衣装に身を包んだ利き酒騎士団の華やかな入団式も行われます。14 世紀の城壁に囲まれた歴史とワインの街・ボーヌで飲む珠玉の1本は、きっと想い出の味となる事でしょう。
categoryGeneral  time23:57  authorbwt10576 

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