2014-08-09

バリ島世界遺産3:ゴアガジャ遺跡とライステラス

バリ島中部のウブド近郊にヒンドゥー教の遺跡、ゴアガジャがあります。ゴアガジャは、インドネシア語で「象」の洞窟という意味です。この遺跡は2012年、世界遺産に登録されました。

ゴアガジャはウブドから約5km東にあるかなり古い遺跡で11世紀初頭のペジェン王朝時代に造成されたという言い伝えがあります。このT字型の洞窟は、古くからヒンドゥー教及び仏教の僧侶たちが瞑想を行う僧院でした。





洞窟の入り口には、大きく口を広げ、両手で岩を押し開くかのような迫力ある魔物の顔を描いた彫刻が施されています。ゾウの頭と人間の体を持つヒンドゥー教の神ガネーシャ像と3大神シヴァ、ウィスヌ、ブラマを表す3つのリンガ像が祀られています。




岩をくり抜いて作られたこの洞窟は1923年にほぼ完全な形で発掘されました。そこには、6人の女神ウィジャダリの彫刻が施された沐浴場があり、女神たちが沐浴をしていました。バリ島の里山のあちらこちらで、身近に神々を感じることができます。




沐浴場の女神達に見送られながら、夕暮れのウブド村へと向かいました。その途中、ウブドの北20分程のところに、豊かな緑に彩られた自然の中、棚田状のライステラスが広がっていました。日本の山里にも似た原アジア的な風景に、心が癒される思いがします。続く


category世界遺産  time17:14  authorbwt10402 

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