2018-09-06

ワインの里キャンティ地方でトスカーナの味覚の旅はいかが?

ワインに詳しくない人でも、「キャンティ」という言葉は聞いたことがあるはず。

それほどワインの産地として世界的に有名なトスカーナ州のキャンティ地方へ、フィレンツェから日帰り、又は1泊の小旅行で訪れてはいかがでしょうか。

キャンティ地方といっても、フィレンツェ南部からシエナ周辺までその範囲は広いのですが、フィレンツェから一番近いのは車で通称「キャンティ街道」を通って約1時間ぐらい、キャンティ・クラシコの生産地として有名な「グレーヴェ・イン・キャンティ Greve in Chianti 」です。

ここに12世紀の古城内に造られたワイナリー、「カステッロ・ディ・ヴェッラッツァーノ Castello di Verrazzano 」があります。

Castello di Verrazzano
http://www.verrazzano.com/en/

ここで生産されるワイナリーのラベル描かれている肖像画の人物は、この古城の持ち主であるヴェッラッツァーノ家の探検家ジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノで、1542年に北アメリカ大西洋岸を探検した最初のヨーロッパ人として歴史にその名を残しています。

彼が探検した地域に架かるニューヨークのヴェラザノ・ナローズ・ブリッジや、ロードアイランドのジェイムズタウン・ヴェラザノ・ブリッジの橋の名前は、彼の名前に因んでつけられたものです。

グレーヴェ・イン・キャンティ地区のメイン広場、マッテオッティ広場 Piazza Matteotti には彼の彫像が建てられています。

ワイナリースタッフのガイド付でワイナリーの見学や(要事前予約)、ワインの試飲、購入が可能です。ワインだけではなく、オリーブオイル、はちみつ、バルサミコ酢なども販売されています。アグリツーリズモも併設されているので、宿泊してゆっくり過ごすこともできます。

キャンティまで行く時間がない方は、フィレンツェ市内中心部にこのワイナリー直営のショップがありますので、そこに寄ってみてはいかがでしょう。中心街のメインストリートである、カルツァイウォーリ通りのわき道を入ったところにあります。

La Cantinetta dei Verrazzano
http://www.verrazzano.com/en/the-cantinetta-in-florence/

フィレンツェから上記のワイナリーに行く道中でちょっと寄り道して、トスカーナのワインやオリーブオイル、生ハム、サラミなどを味わうのもお勧めです。

上述のマッテオッティ広場には、創業なんと300年という超老舗肉屋「ファロルニ Falorni 」があります。ハリウッドのセレブたちからも注文がくるほどの有名店です。

Antica Macelleria Falorni
http://falorni.it/en/

この店では普通の肉を販売する以外にも、自家製のサラミ、生ハムも販売しています。イタリアのサラミは地方によってそれぞれ特徴があり、黒胡椒の粒が入っているものや、ういきょうのみじん切りが入ったフィノッキオーナ、イノシシの肉で作られたものがトスカーナのサラミです。

この店で使用している肉はすべてイタリア産で、牛肉はトスカーナのブランド牛であるキアニーナ牛、豚肉はチンタセネーゼという貴重な品種の豚のものです。トスカーナ名産のイノシシの肉は、森の中にいる野生のイノシシが使用されています。サラミや生ハムは、お土産用に少量ずつスライスされて真空パックにしたものも売られています。

また、ここから徒歩ですぐのところに、トスカーナ産のものを中心に1000種類以上ものワインやオリーブオイル、ワインビネガー、蜂蜜等が販売されている、トスカーナで一番大きなワインショップ「エノテカ・ファロルニ Enoteca Falorni 」があります。

Enoteca Falorni
http://www.enotecafalorni.it/pop-upenglish

トスカーナはキャンティワインだけではなくオリーブオイルの産地としても有名で、オリーブオイルはトスカーナ産のが一番と言われれています

ワイナリー訪問だと当然そこで作られている限られた種類のワインしか試飲、購入できませんが、このお店なら1ヶ所でキャンティ地方のあらゆるワイナリーで作られたワインやオリーブオイルを試飲、購入できます。

フィレンツェから日帰り、又は1泊の小旅行でキャンティ地方を訪れ、その地元で生産されるワイン、オリーブオイル、生ハム、サラミなどを味わうトスカーナならではの味覚の旅は、きっと忘れがたい思い出になるはずです。
categoryトスカーナ州  time02:33  authorbwt10901 

Comments

コメントはまだありません。