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サッカーのヨーロッパ杯"EURO 2008"が始まって
私たちは、ほぼ毎日試合を見ている
イタリアのサッカーといえばセリエAだが
チャンピオンリーグはとっくに終わっている
ヨーロッパ杯ではセリエAの強豪スター選手たちが
今度は国籍ごとにグルーピングしてプレーしているわけだ
私は正直なところ
セリエAよりこちらのほうが好きだ
品があるし、落ち着いて観ていられる
セリエAはむやみにスタジアム観戦するものではない
行っていい試合とそうでない試合がある
いっぽう、こちらは実にいい☆
祝祭的な雰囲気もあって華やかだ
チームの顔ぶれから
お国柄も国の歴史も見えてくる
今年はオーストリアとスイスによる共同開催だ
そもそもヨーロッパには小さい国々が多い
そういう2ヶ国が手を結んだ
イタリアの初戦は9日の月曜
スイスのベルンでの試合だった
イタリアのナショナルチームは
そのユニフォームの色から
通称「アズーリ」と呼ばれる
"Azzurri" なので、正確には発音がちょっと違うのだが
日本人に巻き舌の"r "が重なる音は難しいし
カタカナでしっくりする「アズーリ」で定着している
青っぽい色である
これ以上説明はいらないだろう
たぶん日本でワールドカップが
あったときだったと思う
アズーリは日本の女の子たちに大歓迎を受けた
誰が言ったか知らないが
アズーリは「セクシー」だと別格の歓迎ぶりだった
・・・らしい(笑)
ところが"EURO 2008"初戦のアズーリは
全く精彩を欠いていた
対戦相手はオランダだった
「青い」芝生で・・・といっても
実際に見える色は「緑」のコートで
イタリアの「青」とオランダの「オレンジ」が
躍動感溢れる動線を描いていった
美しいプレーがたくさんあって
とても見ごたえのあるいい試合だった☆
明らかにオレンジの線が強かった
オランダの戦いぶりは素晴らしく
アズーリのキャプテンにして名キーパーの
ブッフォンをしても止められない勢いがあった
アズーリのほうはフォワードが冴えなかった
ソファの隣でウチの旦那が
「デル・ピエロを入れろ!」と早くから言っていた
2-0でリードされ
後半もだいぶ経ってから
やっとデル・ピエロが投入された
それでも点が取れないアズーリは
どんどん追い込まれていった
そこで監督ドナドーニは
カッサーノという選手を入れた
これは戦略の変わったことを意味する
ミッドフィルダーに変えて
フォワードをもうひとり増やし
スリートップの戦法に切り替えたのだ
そこからがもう、ガタガタだった
ディフェンスの弱くなったアズーリは
またしても追加点を取られてしまった
実質、その時点で
アズーリの負けは決まった★
両国の監督は、かつて名門ACミランに所属し
セリエAで共にプレーしたチームメイト同士である
その夜、ふたりの男の監督としての仕事は
はっきりと明暗が分かれてしまった
2年前ワールドカップで世界を制覇したアズーリは
"EURO 2008"の初戦を惨敗に終わった
王者のちょっと信じがたいプロローグである
アズーリは試合後
メディアを通じてイタリア国民に詫びた
翌日、ドナドーニ監督の苦悩する写真を
何かの新聞の一面で見かけた
この人は、トスカーナ海岸沿いの町
リヴォルノの監督をしていたこともある
数年前に当時のセリエAチームを率いて
ウチの近くで合宿をしていた
苦渋に満ちた顔でドナドーニが言う
「なんとかしなければならない」
* * *
イタリアの第2戦はチューリヒのスタジアム
キックオフは13日金曜の18:00
イタリアとスイスの間に時差はない
ルーマニアを相手に1-1で引き分けた
諸事情により
私はこの試合を観ていない
翌日各紙の一面は
キーパーのブッフォンが飾った
彼がその試合のヒーローとなったのは
終盤のPKでルーマニアの追加点を阻止したからだ
彼の活躍でイタリアは
グループ予選通過の望みをつないだ
ブッフォンの勇姿☆
by Akiko Sugesawa
↑イタリア第2戦の翌日、コーヒーを飲みに出たとき
バールの円テーブルに置かれていた新聞たち
私は自宅から遠く離れた場所に居た
このスポーツ紙の3語から成る見出しは
会話の中でよく使われる俗っぽい言い回しである
語学学校では決して教えない(笑)
訳すとすれば「こりゃ大変だ、大混乱だ」みたいな感じ
どんなに活躍してもこのアングルは
ゴールキーパーの悲しき定めかな(涙)
17日火曜の20:45
負けられない第3戦が待っている
今日である☆
やはり意外な不調ぶりをみせている
フランスが相手だ
2年前には世界制覇をかけて決勝を争った
いずれも力のある男たちなのである
* * *
・・・勝った!☆
by Akiko Sugesawa
↑イタリア第3戦試合終了直後、テレビ画面を撮影
「 フランス 0:2 イタリア 」
予選通過、ベスト8進出だ!☆
* * *
9月にイタリアをご旅行されるHさん
メッセージありがとうございます♪
大好きなピルロが1点目決めてくれましたね☆
あれっ?!次の試合出られないんじゃ・・・?
えっ、ガットゥーゾも?
バルザーリも負傷って・・・
本来主将のカンナバーロのいない
ディフェンスの戦力がさらに弱くなっちゃうの?!
こりゃ、ホントに大変だ!
スペイン戦は22日の日曜の夜
ウィーンのスタジアムで
本選は負けたらおうちへ帰る
完全トーナメント制
Forza Azzurri ! ☆
ああっ! 予選で絶好調だった
オランダがおうちへ帰っちゃった・・・
ごくごく個人的には
陽性なオレンジのカラーと
監督ヴァン・バステンのエレガンスを
本大会から失うのがあまりにも惜しい★ 6/21(土)
* * *
旅の企画担当者としてご指名を下さいましたMさん
コメントありがとうございます♪
このブログの記事になるような印象的な旅を
Mさんにもおつくりしたいと思っています
6/22(日)23:20
残念ながらアズーリの敗北が決まった★
延長戦の末のPK合戦
スペインの若き美しきキーパーの
身体能力が素晴らしかった☆
それでもやっぱり
ブッフォンを讃えたいと思う一方で
明日からどの国を応援しようかと
私はちょっぴり途方に暮れている
- 完 -
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2008-06-17
サッカー"EURO 2008"☆王者イタリアの意外なる苦戦
サッカーのヨーロッパ杯"EURO 2008"が始まって
私たちは、ほぼ毎日試合を見ている
イタリアのサッカーといえばセリエAだが
チャンピオンリーグはとっくに終わっている
ヨーロッパ杯ではセリエAの強豪スター選手たちが
今度は国籍ごとにグルーピングしてプレーしているわけだ
私は正直なところ
セリエAよりこちらのほうが好きだ
品があるし、落ち着いて観ていられる
セリエAはむやみにスタジアム観戦するものではない
行っていい試合とそうでない試合がある
いっぽう、こちらは実にいい☆
祝祭的な雰囲気もあって華やかだ
チームの顔ぶれから
お国柄も国の歴史も見えてくる
今年はオーストリアとスイスによる共同開催だ
そもそもヨーロッパには小さい国々が多い
そういう2ヶ国が手を結んだ
イタリアの初戦は9日の月曜
スイスのベルンでの試合だった
イタリアのナショナルチームは
そのユニフォームの色から
通称「アズーリ」と呼ばれる
"Azzurri" なので、正確には発音がちょっと違うのだが
日本人に巻き舌の"r "が重なる音は難しいし
カタカナでしっくりする「アズーリ」で定着している
青っぽい色である
これ以上説明はいらないだろう
たぶん日本でワールドカップが
あったときだったと思う
アズーリは日本の女の子たちに大歓迎を受けた
誰が言ったか知らないが
アズーリは「セクシー」だと別格の歓迎ぶりだった
・・・らしい(笑)
ところが"EURO 2008"初戦のアズーリは
全く精彩を欠いていた
対戦相手はオランダだった
「青い」芝生で・・・といっても
実際に見える色は「緑」のコートで
イタリアの「青」とオランダの「オレンジ」が
躍動感溢れる動線を描いていった
美しいプレーがたくさんあって
とても見ごたえのあるいい試合だった☆
明らかにオレンジの線が強かった
オランダの戦いぶりは素晴らしく
アズーリのキャプテンにして名キーパーの
ブッフォンをしても止められない勢いがあった
アズーリのほうはフォワードが冴えなかった
ソファの隣でウチの旦那が
「デル・ピエロを入れろ!」と早くから言っていた
2-0でリードされ
後半もだいぶ経ってから
やっとデル・ピエロが投入された
それでも点が取れないアズーリは
どんどん追い込まれていった
そこで監督ドナドーニは
カッサーノという選手を入れた
これは戦略の変わったことを意味する
ミッドフィルダーに変えて
フォワードをもうひとり増やし
スリートップの戦法に切り替えたのだ
そこからがもう、ガタガタだった
ディフェンスの弱くなったアズーリは
またしても追加点を取られてしまった
実質、その時点で
アズーリの負けは決まった★
両国の監督は、かつて名門ACミランに所属し
セリエAで共にプレーしたチームメイト同士である
その夜、ふたりの男の監督としての仕事は
はっきりと明暗が分かれてしまった
2年前ワールドカップで世界を制覇したアズーリは
"EURO 2008"の初戦を惨敗に終わった
王者のちょっと信じがたいプロローグである
アズーリは試合後
メディアを通じてイタリア国民に詫びた
翌日、ドナドーニ監督の苦悩する写真を
何かの新聞の一面で見かけた
この人は、トスカーナ海岸沿いの町
リヴォルノの監督をしていたこともある
数年前に当時のセリエAチームを率いて
ウチの近くで合宿をしていた
苦渋に満ちた顔でドナドーニが言う
「なんとかしなければならない」
* * *
イタリアの第2戦はチューリヒのスタジアム
キックオフは13日金曜の18:00
イタリアとスイスの間に時差はない
ルーマニアを相手に1-1で引き分けた
諸事情により
私はこの試合を観ていない
翌日各紙の一面は
キーパーのブッフォンが飾った
彼がその試合のヒーローとなったのは
終盤のPKでルーマニアの追加点を阻止したからだ
彼の活躍でイタリアは
グループ予選通過の望みをつないだ
ブッフォンの勇姿☆
by Akiko Sugesawa
↑イタリア第2戦の翌日、コーヒーを飲みに出たとき
バールの円テーブルに置かれていた新聞たち
私は自宅から遠く離れた場所に居た
このスポーツ紙の3語から成る見出しは
会話の中でよく使われる俗っぽい言い回しである
語学学校では決して教えない(笑)
訳すとすれば「こりゃ大変だ、大混乱だ」みたいな感じ
どんなに活躍してもこのアングルは
ゴールキーパーの悲しき定めかな(涙)
17日火曜の20:45
負けられない第3戦が待っている
今日である☆
やはり意外な不調ぶりをみせている
フランスが相手だ
2年前には世界制覇をかけて決勝を争った
いずれも力のある男たちなのである
* * *
・・・勝った!☆
by Akiko Sugesawa
↑イタリア第3戦試合終了直後、テレビ画面を撮影
「 フランス 0:2 イタリア 」
予選通過、ベスト8進出だ!☆
* * *
9月にイタリアをご旅行されるHさん
メッセージありがとうございます♪
大好きなピルロが1点目決めてくれましたね☆
あれっ?!次の試合出られないんじゃ・・・?
えっ、ガットゥーゾも?
バルザーリも負傷って・・・
本来主将のカンナバーロのいない
ディフェンスの戦力がさらに弱くなっちゃうの?!
こりゃ、ホントに大変だ!
スペイン戦は22日の日曜の夜
ウィーンのスタジアムで
本選は負けたらおうちへ帰る
完全トーナメント制
Forza Azzurri ! ☆
ああっ! 予選で絶好調だった
オランダがおうちへ帰っちゃった・・・
ごくごく個人的には
陽性なオレンジのカラーと
監督ヴァン・バステンのエレガンスを
本大会から失うのがあまりにも惜しい★ 6/21(土)
* * *
旅の企画担当者としてご指名を下さいましたMさん
コメントありがとうございます♪
このブログの記事になるような印象的な旅を
Mさんにもおつくりしたいと思っています
6/22(日)23:20
残念ながらアズーリの敗北が決まった★
延長戦の末のPK合戦
スペインの若き美しきキーパーの
身体能力が素晴らしかった☆
それでもやっぱり
ブッフォンを讃えたいと思う一方で
明日からどの国を応援しようかと
私はちょっぴり途方に暮れている
- 完 -
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