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2005-10-08

「マテ茶」でひと息

マテ茶 in アルゼンチン

口の狭い専用の器に「マテ」の葉をドバッと入れ、お湯を注ぐ。
そして少し蒸らした後、先が網のようになったストローで飲む。
好みに応じて、砂糖を入れたりしても美味しい。
カフェインがとても強いので、眠気覚ましに最適だ。

「マテ茶」はアルゼンチンを中心に、よく飲まれている。
味は、日本の緑茶を濃いーくした感じだ。
その香りは、甘く香ばしくて、癒される。

チリやブラジル南部でも見かけるが、アルゼンチンが最も盛ん。
アルゼンチン人と言えば、「マテ茶」か「ワイン」どちらかを飲んでいる
イメージがあるぐらい。
パラグアイでは、「テレレ」と呼ばれる冷たいマテ茶が主流だ。

アルゼンチンでは、行楽やドライブには必ず、マテ茶セットを持って行くようだ。
ガソリンスタンドにはマテ用お湯スタンドが絶対にあって、
マイポットにお湯を補給できるようになっている。

「スーパーで買い物しながらマテ茶を飲むおばさん」
「朝の通勤のときに歩きながらマテ茶を飲むOL」
そんな「マテ中毒」な人達もちょくちょく見かける。
アルゼンチンはイタリアからの移民が多いせいか、
エスプレッソ風の美味しいコーヒーもある。
でも断然、「マテ茶」の方が「なくてはならないもの」のようだ。

そう言えば、チリ南部の民宿で、
「資源が豊かだからって、アルゼンチン人はマテ茶ばかり飲んで、
ぜんぜん働かない!」
と、悪口を言っていたおじさんがいたっけ・・・。

それでも、マテ茶を飲んでいる時のアルゼンチン人達は、とても幸せそうだった。

「一緒にマテ飲もうよ」と誘われたら、友達だと認めてもらった証拠。
一つの器で、マテ茶を皆で回し飲みながらおしゃべりする。
一人が飲んだら、お湯を注いで次の人に。

お茶の時間は、ホッと安らぎ、家族や友人と過ごす楽しいひと時。
万国共通だ。

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