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1987年にワイン史研究家のヒュー・ジョンソンが、遺跡の出土品から、ジョージア国内で8000年前からワインをつくっていた「ワイン発祥の地」であることを発表し、その後2013年にジョージアのワイン製法はユネスコの無形文化遺産に登録されました。ジョージアのワインは、「クヴェブリ」と呼ばれる素焼きの甕(かめ)を地中に埋めて醸造する、とてもユニークな方法でつくられます。
「ボルジョミ」はジョージア南部に位置する保養地です。この地で湧出するミネラルウォーターは天然の炭酸水で、健康に良くて長生きできると、ジョージアの人々から愛飲されています。ジョージアのホテルに泊まれば、朝食のビュッフェなどでボルジョミのボトルに出合えます。
また、長寿の秘訣はヨーグルトにもあります。日本でも「カスピ海ヨーグルト」として話題になった「マツォーニ」は、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長・家森幸男教授がジョージアを訪れて日本に持ち帰り、フジッコ株式会社が商品化したものです。
このほか、チーズ入りパン「ハチャプリ」や、大きな小籠包「ヒンカリ」などが、食卓によくのぼる料理です。
アゼルバイジャンの首都バクーの名前の由来は諸説ありますが、ペルシャ語で「風が吹きつけた」という意味から来ているとする説が有力です。
オープンカフェがたくさんあるので、カフェで風を感じて一休みというのが、バクーらしさを楽しめます。
アゼルバイジャンはイスラム教徒の多い国ですが、街を歩く女性を見るとヒジャブなどをかぶっている人はほとんどいなくて、明るく華やかな雰囲気です。ウィンドーショッピングを楽しめる店も多く、街路樹が日差しをさえぎる通りの雰囲気はまるでヨーロッパの街のよう。気温40度を超える夏の暑い時期でも、湿度が低いので直射日光を避ければ過ごしやすい感じです。
風の街なので、年間を通じて空気がよどむことはありません。
そしてなにより驚きなのは、世界遺産に登録されている旧市街の遺跡の中に、カフェやレストランをつくってしまっていること。足元に、12世紀の石があるのです。歴史を感じます。
この街には、ハードロックカフェのような現代的なアメリカンスタイルのカフェがあり、中東や中央アジアから伝わったチャイハナ(小上がりになっていて、日本人はなごみます)がありと、さまざまな喫茶文化を体験できます。
2018-07-31
世界最古のワイン、長寿の秘訣ミネラルウォーターとヨーグルト
1987年にワイン史研究家のヒュー・ジョンソンが、遺跡の出土品から、ジョージア国内で8000年前からワインをつくっていた「ワイン発祥の地」であることを発表し、その後2013年にジョージアのワイン製法はユネスコの無形文化遺産に登録されました。ジョージアのワインは、「クヴェブリ」と呼ばれる素焼きの甕(かめ)を地中に埋めて醸造する、とてもユニークな方法でつくられます。
「ボルジョミ」はジョージア南部に位置する保養地です。この地で湧出するミネラルウォーターは天然の炭酸水で、健康に良くて長生きできると、ジョージアの人々から愛飲されています。ジョージアのホテルに泊まれば、朝食のビュッフェなどでボルジョミのボトルに出合えます。
また、長寿の秘訣はヨーグルトにもあります。日本でも「カスピ海ヨーグルト」として話題になった「マツォーニ」は、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長・家森幸男教授がジョージアを訪れて日本に持ち帰り、フジッコ株式会社が商品化したものです。
このほか、チーズ入りパン「ハチャプリ」や、大きな小籠包「ヒンカリ」などが、食卓によくのぼる料理です。
2018-07-31
バクー市内のカフェとユニークなデザイン
アゼルバイジャンの首都バクーの名前の由来は諸説ありますが、ペルシャ語で「風が吹きつけた」という意味から来ているとする説が有力です。
オープンカフェがたくさんあるので、カフェで風を感じて一休みというのが、バクーらしさを楽しめます。
アゼルバイジャンはイスラム教徒の多い国ですが、街を歩く女性を見るとヒジャブなどをかぶっている人はほとんどいなくて、明るく華やかな雰囲気です。ウィンドーショッピングを楽しめる店も多く、街路樹が日差しをさえぎる通りの雰囲気はまるでヨーロッパの街のよう。気温40度を超える夏の暑い時期でも、湿度が低いので直射日光を避ければ過ごしやすい感じです。
風の街なので、年間を通じて空気がよどむことはありません。
そしてなにより驚きなのは、世界遺産に登録されている旧市街の遺跡の中に、カフェやレストランをつくってしまっていること。足元に、12世紀の石があるのです。歴史を感じます。
この街には、ハードロックカフェのような現代的なアメリカンスタイルのカフェがあり、中東や中央アジアから伝わったチャイハナ(小上がりになっていて、日本人はなごみます)がありと、さまざまな喫茶文化を体験できます。
2018-07-30
最後の秘境ウシュグリ
ジョージアでは3つの世界遺産が登録されています。
ひとつは首都トビリシ近郊、大関栃ノ心の故郷ムツヘタにある歴史的建造物群。二つ目がジョージア西部クタイシ郊外にあるゲラティ修道院。そして、三つ目が、ジョージア北西部に位置する上「スヴァネティ地方の建造物群と文化的景観」です。
3000mから5000m級の山々に囲まれているスヴァネティ地方は、ヨーロッパの定住域の中で最も標高が高く、そのために美しい山の風景と中世の村の様子が保存されているために世界遺産に登録されました。
中心となる都市はメスティアで、標高は1500m、コーカサス山脈トレッキングの拠点となっています。
ここまで、首都トビリシから500km、8時間のドライブです。さらに山奥に分け入ること45km、四輪駆動車で標高2200mまで上がると、ヨーロッパで最も標高の高い定住地ウシュグリ村です。
メスティア、ウシュグリともに、スヴァン人と呼ばれる先住民族が住み、今なお、歌や弔い、祝祭の伝統を守り続け、その文化が保存されてきました。
村の中に幾つも建つ「塔の家」は外的の侵入に備える要塞としての機能をもち、別名「復讐の塔」とも呼ばれています。
ひとつは首都トビリシ近郊、大関栃ノ心の故郷ムツヘタにある歴史的建造物群。二つ目がジョージア西部クタイシ郊外にあるゲラティ修道院。そして、三つ目が、ジョージア北西部に位置する上「スヴァネティ地方の建造物群と文化的景観」です。
3000mから5000m級の山々に囲まれているスヴァネティ地方は、ヨーロッパの定住域の中で最も標高が高く、そのために美しい山の風景と中世の村の様子が保存されているために世界遺産に登録されました。
中心となる都市はメスティアで、標高は1500m、コーカサス山脈トレッキングの拠点となっています。
ここまで、首都トビリシから500km、8時間のドライブです。さらに山奥に分け入ること45km、四輪駆動車で標高2200mまで上がると、ヨーロッパで最も標高の高い定住地ウシュグリ村です。
メスティア、ウシュグリともに、スヴァン人と呼ばれる先住民族が住み、今なお、歌や弔い、祝祭の伝統を守り続け、その文化が保存されてきました。
村の中に幾つも建つ「塔の家」は外的の侵入に備える要塞としての機能をもち、別名「復讐の塔」とも呼ばれています。