陽光注ぐイタリア・東リヴィエラの世界遺産、
西からモンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニーリア、マナローラ、リオマッジョーレと、
海岸線に並ぶ「５つの漁村（チンクエテッレ）」は、静かな海と雄々しく切り立った絶壁のコントラストが特徴の、
小ぢんまりした集落です。



各駅停車はゆっくりと進み、トンネルを抜ければ、
水平線を分かち合う空と海の美しいブルーが目に飛び込んできます。



この地には、本格的なトレッキングコースから、子供でも楽しめるトレイルやプロムナードまで、
海沿いから山岳まで、２５を超えるコースがあります。



ほとんどのスタート地点は国鉄駅から近いため、フィレンツェやジェノヴァからの小旅行に最適である上、
夏季には村から村へと渡る船も運行されます。

急ぎ足で全ての漁村を周るのも良いですが、
モンテロッソ・アル・マーレとコルニーリア、マナローラとヴェルナッツァという風に
二つほどに絞って過ごせば、チンクエテッレの魅力をより深く堪能できます。



絶景を眺めながらたっぷり歩いた後のお楽しみは、美味しいシーフードと冷えた白ワイン。至福のひと時です。



小さな村の小さな店で売られている、マリンモチーフのブレスレットやピアスといったアクセサリー、
同じくマリンモチーフのプレート、小皿、マグカップなどの食器はお土産に最適です。
また、太陽をたっぷり浴びて育ったオリーブから誕生するエクストラ・ヴァージン・オイル、レモン風味のパスタ、
フルーティでフレッシュなＤＯＣワイン「シャケトラー」などのご当地グルメを選んでみるのもお勧めです。



＜注＞
近年に発生した集中豪雨の影響で、閉鎖されているハイキングコースがありますので、
スタートする前に、ツーリストインフォメーションで地図と最新情報を入手されることをお勧めします。

イタリア・ワインツーリズム協会（Movimento Turismo del Vino）が主催する人気イベント、
「オープン・ワイナリー」が、２０１７年も、５月最終日曜（２８日）に全国で開催されます。

パノラミックな丘陵地帯、ピエモンテ州・ランゲ地方で生産される、
「ワインの王にして、王様のワイン」と称される赤ワイン、バローロ。



葡萄の葉の新緑眩しい５月は、トレッキングやハイキングに最適な、１年で最も爽やかな季節です。

バローロの村から片道３㌔にあるワイナリー「セバステ」や
同じく片道２㌔の地点にあるワイナリー「ボルゴーニョ」も
イベントに協賛し、ワイナリーをオープン。
両方を周れば、約７．５キロのルートです。



朝、村の小さな食料品店で作ってもらえる、
地元産のハムやチーズをはさんだパニーノ、水、サングラスをリュックに入れて、
美しいパノラマを堪能しながら、高低差のある街道を歩き、
ワイナリーの蔵を見学したり、「王様のワイン」をたっぷりテイスティング。



イタリアの田舎、心も体も喜びそうな休日の過ごし方です。