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歩いていると、いろんな人に出会う
まさに「犬も歩けば・・・」という諺(ことわざ)どおり
何か面白い仕事はないかと探していたとき
私は偶然、ウェブトラベルに出会った
もちろん、いい意味での諺の解釈だ☆
トラベルパートナーとして仕事をしていると
これまた、本当にいろんな人に出会う
この人たちに共通しているのは
ヨーロッパを旅したいということだ
そしてイタリアに住む私がコンタクトを取る人は
やっぱりイタリアを目指す人が多い
けれど、行きたいところは同じでも
人それぞれ皆ちがう目的と好みと感性を持っている
イタリアという土地は包容力が大きいので
その幅が非常に広い
旅行代理店にお勤めの人たちだけでは
手に負えないという話が実感としてわかる
そうして出会ってきた人々の中で
私の企画を受け入れてくれる人には
ある傾向が見えてきた
どうやら、専門職の人が多いようだ☆
好感度の高い人たちを選ぷことはあっても
あえて、私のほうで
職業まで選んでいるわけではない
・・・というよりも
最初の段階では知りようがない!(笑)
自己紹介からはじめてくれる人がいるのは
率直に嬉しいことである☆
職業欄に会社員とか会社役員とか記入する人でも
実際にお会いして聞いてみると、専門職である場合が多い
「旅は、その人の生き方に似ている」というようなことは
このブログを始めるときに書いたけれど →☆
専門職の方々は、やはり旅もこだわってつくる傾向にあるのだろうか?
専門職の人の中には、スゴイ人もいる
もちろんご本人自らそれを言うわけではないが
先日ひょんなことから、ある方の社会的立場を知った
このとき思ったのは、有名人であろうが無名人であろうが
やはり私生活があり、大切な家族がいて、
それを生きる糧にしているにちがいないということだ
あたりまえのようだが
何と素晴らしいことではないか!☆
・・・と、この仕事を今一度見直す
きっかけともなった
さて、私は今、この段階で
2つの仕事の柱を持っている
一つは、長年培ってきた建築の専門家としての仕事であり
もう一つは、旅の専門家としてのこの仕事である
この2つのキャリアの合作が
4月からJITRAでスタートした連載である☆
→新連載『トスカーナの小都市を旅する』
「JITRA」=JAPAN-ITALY Travel On-Line は、
日本人向けの本格的なイタリア旅行情報サイトとして
最も古く信頼の高いものだろう
そしてイタリア国内で唯一知られているものであろう
この運営会社JAPAN-ITALY 代表の大島さんには
お会いする前に、別の小さな記事を書いてくれと頼まれていた
そのうちに「一度お会いしましょう」となり
お互いがイタリアに住んでいるのにもかかわらず
一時帰国中の日本で会うことになった
東京新宿の、夏の暑い日だった
大島さんが編集後記でも書かれているように
私がこの連載を始めるまでに
ずいぶんとお待たせしてしまった →☆
でも、今だからこそ
自信を持って書けるものである
これまでイタリアでお会いしてきた
すべての旅人たちに感謝したい
そして、建築の専門家として育ててくださった
人びとにも感謝したい
この連載の執筆に関しては
旅行の仕事が役立ったのは視点の転換であって
建築の専門家としての能力のほうが大部分を占めている
タイトルどおり「+α」でなく「×α」という感じだ
いまだ、未熟な点もあろう
けれど、「今だから書けること」である
意識しているのは
「自分の言葉で書こう」ということだ
似たり寄ったりのガイドブックのテキストとは違う
「これまでに無いもの」を目指している
もちろん、依頼主がJITRAであるから
その仕様に仕立て上げている
面白くても書き切れないことが、いっぱい出てくる
一番苦労するのは
専門的な知識を持たない一般読者向けに
「難しいことを簡単に言うこと」だ
第1回の原稿を送ってすぐに
「とてもわかりやすく、かつ専門的なポイントも押さえられていて
JITRAがまさに望んでいた記事だと思います」
というお言葉をいただいた
驚いたのは、WEBの記事なのに、
予想以上に手づくり感が高いということだ
非常に厳しい目で、編集を丁寧になさっている
だからこそ、質の高いサイトが維持できているのだと思う
そして、原稿をとても大切に扱ってくださったのがわかる
こちらの労力を理解してくれてこそ、できることだ
星の数ほどいるトスカーナ在住の日本人の中から選ばれて
「トスカーナに力を入れたい」という思い入れの強い
企画連載を任されたのは、本当に光栄なことだ☆
始めてみて面白いと感じたのは
記事を読んで反応する人たちのタイプが
このブログとは違うということである
同じ人(この私!)が書いているのだけれど
表現のしかたで、自分のどの部分を見せていくかで
相手の受け取り方がちがうようなのだ
これもまた、あたりまえのようだが
不思議でもある(笑)
新境地の開拓には多大なるエネルギーを要したが
始めて良かったと心から思える連載である☆
注目の高いサイトなので
多くの人たちに還元できる満足感がある
社会的貢献度が高い!
縁とは不思議なもので、大島さんと出会う前に
彼女を取り巻く人たちのうち
少なくとも4人をずっと前から知っていた
そのうちのふたりには、直接影響を受けている
イタリアの最前線で仕事をしている人たちというのは
お互いの価値を知り、励まし合っている
私はそのことが
とても美しいと感じるのだ☆
そして、こういった各分野を極めていった
パイオニアたちに共通しているのは
今のように気楽にイタリアへ行ける時期以前に
若き日々をイタリアで過ごしていたということである
日本がまだイタリアなんて見向きもしなかった時代に
その魅力をいち早く自らの直感で見出していた人たち
私はこういった世代の
力強くたくましい魂を持った大先輩たちを
深く尊敬してやまないのだ☆
by Akiko Sugesawa
>>>関連記事>>>
>>他のイタリア関連記事を読む >>メールを送る >>著者プロフィール
在日イタリア大使館・アブルッツォ地方地震の義捐金について
イタリア中部を襲いました大地震につきまして
ウェブトラベルを通じた方々からも
安否を気遣うメッセージをいくつも届けていただきました。
被害がありましたのは、アブルッツォ地方ラクイラ周辺です。
アペニン山脈の反対側にあたるトスカーナ地方の
私の住むあたりは、まったく揺れを感じませんでした。
イタリアが深夜だったために、日本からの早朝の電話で
第一報を知った次第です。
災害地域を思うと本当に胸が痛みますが、
この場をお借りし、日本の皆様にご報告させていただきます。
*** 続報 ***
私よりずっと長くイタリアに住んでいらっしゃる大先輩のOさんより
今回の災害義捐金を日本でも募っていることを教えていただきました。
少しでもお役に立てればと思い、皆様にお知らせいたします。
在日イタリア大使館・アブルッツォ地方地震について
2009-04-30
人・ひと・ヒト☆イタリアのトスカーナ在住「旅の専門家」×α
歩いていると、いろんな人に出会う
まさに「犬も歩けば・・・」という諺(ことわざ)どおり
何か面白い仕事はないかと探していたとき
私は偶然、ウェブトラベルに出会った
もちろん、いい意味での諺の解釈だ☆
トラベルパートナーとして仕事をしていると
これまた、本当にいろんな人に出会う
この人たちに共通しているのは
ヨーロッパを旅したいということだ
そしてイタリアに住む私がコンタクトを取る人は
やっぱりイタリアを目指す人が多い
けれど、行きたいところは同じでも
人それぞれ皆ちがう目的と好みと感性を持っている
イタリアという土地は包容力が大きいので
その幅が非常に広い
旅行代理店にお勤めの人たちだけでは
手に負えないという話が実感としてわかる
そうして出会ってきた人々の中で
私の企画を受け入れてくれる人には
ある傾向が見えてきた
どうやら、専門職の人が多いようだ☆
好感度の高い人たちを選ぷことはあっても
あえて、私のほうで
職業まで選んでいるわけではない
・・・というよりも
最初の段階では知りようがない!(笑)
自己紹介からはじめてくれる人がいるのは
率直に嬉しいことである☆
職業欄に会社員とか会社役員とか記入する人でも
実際にお会いして聞いてみると、専門職である場合が多い
「旅は、その人の生き方に似ている」というようなことは
このブログを始めるときに書いたけれど →☆
専門職の方々は、やはり旅もこだわってつくる傾向にあるのだろうか?
専門職の人の中には、スゴイ人もいる
もちろんご本人自らそれを言うわけではないが
先日ひょんなことから、ある方の社会的立場を知った
このとき思ったのは、有名人であろうが無名人であろうが
やはり私生活があり、大切な家族がいて、
それを生きる糧にしているにちがいないということだ
あたりまえのようだが
何と素晴らしいことではないか!☆
・・・と、この仕事を今一度見直す
きっかけともなった
さて、私は今、この段階で
2つの仕事の柱を持っている
一つは、長年培ってきた建築の専門家としての仕事であり
もう一つは、旅の専門家としてのこの仕事である
この2つのキャリアの合作が
4月からJITRAでスタートした連載である☆
→新連載『トスカーナの小都市を旅する』
「JITRA」=JAPAN-ITALY Travel On-Line は、
日本人向けの本格的なイタリア旅行情報サイトとして
最も古く信頼の高いものだろう
そしてイタリア国内で唯一知られているものであろう
この運営会社JAPAN-ITALY 代表の大島さんには
お会いする前に、別の小さな記事を書いてくれと頼まれていた
そのうちに「一度お会いしましょう」となり
お互いがイタリアに住んでいるのにもかかわらず
一時帰国中の日本で会うことになった
東京新宿の、夏の暑い日だった
大島さんが編集後記でも書かれているように
私がこの連載を始めるまでに
ずいぶんとお待たせしてしまった →☆
でも、今だからこそ
自信を持って書けるものである
これまでイタリアでお会いしてきた
すべての旅人たちに感謝したい
そして、建築の専門家として育ててくださった
人びとにも感謝したい
この連載の執筆に関しては
旅行の仕事が役立ったのは視点の転換であって
建築の専門家としての能力のほうが大部分を占めている
タイトルどおり「+α」でなく「×α」という感じだ
いまだ、未熟な点もあろう
けれど、「今だから書けること」である
意識しているのは
「自分の言葉で書こう」ということだ
似たり寄ったりのガイドブックのテキストとは違う
「これまでに無いもの」を目指している
もちろん、依頼主がJITRAであるから
その仕様に仕立て上げている
面白くても書き切れないことが、いっぱい出てくる
一番苦労するのは
専門的な知識を持たない一般読者向けに
「難しいことを簡単に言うこと」だ
第1回の原稿を送ってすぐに
「とてもわかりやすく、かつ専門的なポイントも押さえられていて
JITRAがまさに望んでいた記事だと思います」
というお言葉をいただいた
驚いたのは、WEBの記事なのに、
予想以上に手づくり感が高いということだ
非常に厳しい目で、編集を丁寧になさっている
だからこそ、質の高いサイトが維持できているのだと思う
そして、原稿をとても大切に扱ってくださったのがわかる
こちらの労力を理解してくれてこそ、できることだ
星の数ほどいるトスカーナ在住の日本人の中から選ばれて
「トスカーナに力を入れたい」という思い入れの強い
企画連載を任されたのは、本当に光栄なことだ☆
始めてみて面白いと感じたのは
記事を読んで反応する人たちのタイプが
このブログとは違うということである
同じ人(この私!)が書いているのだけれど
表現のしかたで、自分のどの部分を見せていくかで
相手の受け取り方がちがうようなのだ
これもまた、あたりまえのようだが
不思議でもある(笑)
新境地の開拓には多大なるエネルギーを要したが
始めて良かったと心から思える連載である☆
注目の高いサイトなので
多くの人たちに還元できる満足感がある
社会的貢献度が高い!
縁とは不思議なもので、大島さんと出会う前に
彼女を取り巻く人たちのうち
少なくとも4人をずっと前から知っていた
そのうちのふたりには、直接影響を受けている
イタリアの最前線で仕事をしている人たちというのは
お互いの価値を知り、励まし合っている
私はそのことが
とても美しいと感じるのだ☆
そして、こういった各分野を極めていった
パイオニアたちに共通しているのは
今のように気楽にイタリアへ行ける時期以前に
若き日々をイタリアで過ごしていたということである
日本がまだイタリアなんて見向きもしなかった時代に
その魅力をいち早く自らの直感で見出していた人たち
私はこういった世代の
力強くたくましい魂を持った大先輩たちを
深く尊敬してやまないのだ☆
by Akiko Sugesawa
>>>関連記事>>>
>>他のイタリア関連記事を読む >>メールを送る >>著者プロフィール
在日イタリア大使館・アブルッツォ地方地震の義捐金について
2009-04-20
新連載☆『トスカーナの小都市を旅する』第1回 フィエーゾレ Fiesole
格式の高いイタリア旅行情報サイト「JITRA」からの期待に応えて
この春、新しい連載『トスカーナの小都市を旅する』をスタートさせました。
http://www.japanitalytravel.com/
トスカーナ在住であることに、建築の専門家としての視点を盛り込み、
一般旅行者向けにもわかりやすく都市の魅力を語るものです。
4月15日号ではトップ記事として取り上げていただいたほか、
編集後記の中でも力強いメッセージをいただきました。
http://www.japanitalytravel.com/back/hensyu/2009_04/04.html
初回のフィエーゾレ、どうぞご愛読ください。
http://www.japanitalytravel.com/toscana/fiesole.html
by Akiko Sugeawa
この春、新しい連載『トスカーナの小都市を旅する』をスタートさせました。
http://www.japanitalytravel.com/
トスカーナ在住であることに、建築の専門家としての視点を盛り込み、
一般旅行者向けにもわかりやすく都市の魅力を語るものです。
4月15日号ではトップ記事として取り上げていただいたほか、
編集後記の中でも力強いメッセージをいただきました。
http://www.japanitalytravel.com/back/hensyu/2009_04/04.html
初回のフィエーゾレ、どうぞご愛読ください。
http://www.japanitalytravel.com/toscana/fiesole.html
by Akiko Sugeawa
2009-04-06
【緊急報告】イタリア中部大地震・アブルッツォ地方ラクイラ
イタリア中部を襲いました大地震につきまして
ウェブトラベルを通じた方々からも
安否を気遣うメッセージをいくつも届けていただきました。
被害がありましたのは、アブルッツォ地方ラクイラ周辺です。
アペニン山脈の反対側にあたるトスカーナ地方の
私の住むあたりは、まったく揺れを感じませんでした。
イタリアが深夜だったために、日本からの早朝の電話で
第一報を知った次第です。
災害地域を思うと本当に胸が痛みますが、
この場をお借りし、日本の皆様にご報告させていただきます。
*** 続報 ***
私よりずっと長くイタリアに住んでいらっしゃる大先輩のOさんより
今回の災害義捐金を日本でも募っていることを教えていただきました。
少しでもお役に立てればと思い、皆様にお知らせいたします。
在日イタリア大使館・アブルッツォ地方地震について