旅行プラン > ご利用ガイド > お客様からのお便り |
08年8月26日から9月1日まで、女友達七名(平均年齢27歳・女盛り)で
会社の長期有給制度を利用し、五泊七日のアメリカ西海岸旅行に出かけました。
8月30日にアナハイムのディズニーランドで行なわれるマラソンに参加したい!
そんな思いつきに全員が勢いだけで賛同してしまい、
旅行の予定は半年以上前から決まっていました。
マラソンの日程が近づき、詳細を決めようとメンバーで話し合ったり、調べてみると、
アメリカの西海岸にはディズニーマラソンに引けを取らない魅力が満載であることに気づきました。
結局メンバー七人の野望をすべてつぎ込んで旅程をまとめてみると
『ラスベガスの夜を満喫して、グランドサークルを車で疾走して、
セドナで不思議なパワーを感じて、ディズニーでミッキーに会って、ロスでセレブの街を感じたい』
となってしまいました。
ちょっと詰め込み過ぎ…と全員が気づいていましたが、
決めたからにはやるっきゃない!
もしかしたらルート66で息耐えるかもしれないけど、
その時は母さんごめんなさいの気持ちで、
でかいリュックを背負って、
女七人は成田空港に集合しました。
〇1日目 『ネバダニキマシタ』
成田空港から大韓航空に乗ってLAXへ。
大韓航空は機内食のビビンバはおいしかったのですが、
椅子がバリカタ、しかもシートごとにモニターがついて
なかったので、かなり苦しいフライトでした。
ただ機内でキャメロン・ディアスの『ベガスの恋に勝つルール』が上映されていたので、
とりあえずベガスで恋に落ちた時の心の準備はできました。
LAで乗り継ぎ、時差ぼけと寝不足で若干グロッキーになりながらも、
早速着替えて灼熱のベガスの街に繰り出しました。
夕方に差し掛かったベガスのバーで全員2、3杯のビールをひっかけた後、
MGMでやっているシルクドソレイユの『KA』を見に行きました。
日本からネットで予約していったので席は舞台のまん前三列目!
チケットは安くありませんが(二万円弱)かなり、猛烈に、最高に面白く
時差ぼけがふっとびました。(吹っ飛ばず、爆睡しっぱなしの人も若干1名いましたが…)。
その後はストラトスフィアタワーでタワーのてっぺんにあるジェットコースター三種類全部に
乗りにいきました。
このジェットコースターはあるTVの特番で『世界NO1絶叫マシーン』に選ばれたものですが、
アメリカ人店員の手際が悪く、そんなに人が並んでないのに待たされる待たされる待たされる…。
出発から30時間以上覚醒しっぱなしの上に地上数百メートルで2時間も待たされ、
もはやフラフラの私たちの絶叫は既に断末魔の領域だった気がします。
ベガスの夜をこれでもかと夜更かしした私たちの1日目はこうして終わりました。
〇2日目 『偉大な谷底の1日』
朝八時、3,4時間睡眠もなんのその、七人乗りのトヨタ車に乗って、グランドキャニオンを
目指しました。
マクドナルドにフーバーダム、ルート66にデニーズなど。寄り道をしまくりながら
二時過ぎにグランドキャニオンに到着しました。グランドキャニオンの絶景ポイントを車で
次々に回り、深く神秘的な谷底と一緒に写真を撮って撮って撮り倒しました。
最後は夕焼けを多くの外国人観光客と一緒に眺めました。グランドキャニオンの彼方に陽が
落ちると、昨夜のベガスの夜とは正反対の静かで広大な夜の闇が広がり、
自然の中で穏やかな時間を過ごしました。
結局しこたまビールを飲んだのはベガスと一緒でしたが…。
〇3日目 『Is This Love?』
朝日を日の出(6時)の1時間前からスタンバって見ました。
昨日は12時前に寝たんだからとここぞとばかりに四時起きです。ところがどっこい、
人が集まりだしたのは日の出の20分前からでした。張り切りすぎた?
人はそこそこ多かったですが、景色が見れないなんてことはまったくありませんでした。
また気温は思ったよりも『涼しい』感じで、パーカーにTシャツで十分でした
(どこからか毛布ごともってきて被っている、大技外国人もいましたが)。
朝日のパワーを充填した後、本日の目玉・アンテロープキャニオンに向かいました。
アンテロープに移動する途中のナバホポイントや、レイクパウエル手前のドライブコースは
壮絶な絶景で、車内では歓喜の奇声が飛び交っていました。
グランドキャニオンからは二時間半くらいでしたが、最高のドライブコースで、
生涯あの絶景は忘れないと思います。
鉄砲水によって削られた巨大な自然彫刻の
アンテロープキャニオンはglobeの『Is This Love?』のPVにも
使われただけあって、目を疑うような神秘的な景観でした。
小室世代の私たちはglobeになりきって写真にビデオに
無我夢中で興じました。
入場料+ナバホへのチップ26ドルは暴利と思いましたが、
払う価値は十分でした。
(私たち以外お客も少なかったので)
最高の天気のなか浮かれ気分の私たちでしたが、
地獄はここからでした。
アンテからモニュメントバレーへの三時間程度の道のりは
単調で、恐ろしく長いものだったのです。
連日寝不足でも居眠りや無言状態がほとんどなかった車内に
睡魔という同乗者が現れ、順番にメンバーが撃沈していきました。
やっとの思いでモニュメントバレーに到着し、
30分ほど見学して帰りました。
晴天と一緒に写した岩達との写真はどれも
最高にキレイでした。
ただ岩の前にポーズをとる皆のテンションは
明らかに大暴落していましたが…。
ちなみに、『お土産らしい、お土産を買う場所がない』ということに気づいたのもこの辺りです。
そこからはフラッグスタッフ経由でセドナへ向かいました。フラッグスタッフでは初めて道に
迷いかけましたが、勘で進むうちにセドナの看板が出てきました。
セドナ手前の山道はカーブが続き、さらに8時を過ぎていたので真っ暗で、途中鹿をはねそうに
なりました。
セドナには九時前に着きました。かなり疲労がピークになり、
夕食時には皆平均して10歳ほど老けた顔になっていました。
≪4日目以降はこちらから・・・≫
〇4日目 『セドナトレッキング、最高!』
この日は朝日鑑賞を兼ねたカセドラルロックのトレッキングに五時から参加しました
(毎朝町内会ばりの早起きです)。
片道45分くらいの山道を軍手装備でよじ登り、
『女性的パワーに溢れている』というボルテックスを堪能しました。
寝転んだり、ヨガポーズしたり、瞑想したり、絶叫したり…
ボルテックスのパワーが欠品になるくらい、女七人でカセドラルロックにすがりました。
他に上っている人はおらず、日が昇ってから外人が2人来ただけでカセドラルロックを独占
できました。
連日の無茶で疲労が溜まっているはずの私たちにとってもトレッキングは適度な運動量でした。
もしかしたらこれもボルテックスの力かもしれません。いずれにせよ、セドナは景色も最高で、
気のせいか滞在してる間中、幸福な気持ちでした。
トレキッキングの後はすぐさまアナハイムまで地獄の800km移動をしました。
運転を七人でかわるがわるしましたが、ひたすら直線で、日差しも強く、少し厳しいドライブでした。
アナハイムが近づくと嘘のように道が混みだしましたが、予定通り到着することができました。
夕方からはディズニーランド内のホテルに明日のマラソンの
エントリーをしに行きました。
ホテル内には多数のスポーツショップが出展しており、
人出もすごく、お祭りそのものでした。
『こんなに疲れてるのにマラソンかよ…』と思い始めていた
私たちの気持ちを盛り上げてくれました。
〇5日目 『青いミッキーとピンクの女』
朝六時からのマラソンに参加するため、おそろいの
ピンクの法被を着て、
まだ薄暗いアナハイムの街に繰り出しました。
私たちが参加したのは5kmのFUNマラソンだったので、
仮装している人や親子連れなど、老若男女問わず
幅広い人が参加していました。
コースの所々にミッキーやドナルドをはじめとする
ディズニーキャラクターが惜しげもなく並んで
待っており、あたかも『ディズニー幕の内弁当』状態でした。
ミーハーな私たちはキャラクターを発見する毎に立ち止まり、
写真をとっては走るというのを1時間繰り返し、完走しました。
その後はゆっくりロスに移動して、ハリウッドやビバリーヒルズを
車で回って見学し、サンタモニカで食事をしました。
夜中になると疲労の蓄積度合いは筆舌に尽くしがたいほどでしたが
『最終日だから!』という気合だけを武器にクラブに向かうことにしました。
ところがこのロスの路地裏にある『バイパールーム』というクラブは、
当日予想外に気持ち悪いミュージシャンのライブ日だったのです。
踊り狂るうことでなんとか疲れをごまかそうとしていた私たちを
一気にシラフに戻す強烈な演奏をしばらく聴き、
ショックを受けた私たちは彼等の自主制作CDらしきもの
(頼んでないのに、くれた)を片手に退散しました。
〇6日目
なんだか不完全燃焼気味な最終日を終え、私たちは翌朝LAXに向かいました。
空港で車を返した際にもらったレシートに書いてあった走行距離は約2000km!
5日間とは思えないそのすさまじい走行距離を見た途端、五日間でやり遂げた
あんなことやこんなこと、車内でのガールズトークの数々が思い出され、
なんだか自然と笑顔になりました。
今回の旅では、本当にやりたいことが多く、こんなワガママな旅が本当に可能なのか
不安や疑問がたくさんありました。
しかしそんな私たちの要求にも常に宇佐見さんは前向きに実行可能なように
アドバイスをくれ、粘り強く旅程の製作につきあってくれました。
旅行前に宇佐見さんからいただいた膨大な情報量が詰め込まれたメールはすべて印刷し、
一冊のファイルにまとめて旅に持参しました。
そして毎日毎日そのファイルを道しるべに旅行をしました。
まさに宇佐見さんに『添乗』していただいている気持ちでした。
この度の旅行は、好奇心旺盛でパワフルで酒飲みなメンバー七名と、
最高のアシストをくれた宇佐見さん、皆の協力があって初めてこんなにも
素晴らしいものになったことは間違いありません。
普段は忙しいし、アラサーにも差し掛かってバカなことばかりもできなくなってきたけれど、
また皆で素敵な旅行がしたいな、本当にそう思える旅行でした。
≪初日~3日目はこちらから・・・≫