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2011-10-10

富岡製糸場と絹産業遺産群

群馬県南部にある富岡製糸場に行って来ました。上州富岡駅から少し遠いのに、施設には駐車場が5台分位しかなく、歩いて5分位の市営駐車場に車を止めて製糸場に向かいました。




製糸場に到着したのは、午前10時15分。ガイド付ツアーは、“毎時00分に出発”と聞いていたので11時まで時間を潰すつもりでいたら、何と今日は入場者が多いので、10時半にもツアーを催行するとの事。10月の連休中だからかも知れないけど、皆様の関心の高さと、施設側の臨機応変な対応に感謝。

かくして、10時半のガイド付ツアーに参加。臨時ツアーとはいえ、30人以上の大きな団体です。



「明治5年」の建築年のキーストーンがポイントの東繭倉庫の外観の説明を受けた後、南側の操糸場の内部見学。100メートル以上の長さの建物に、製糸の機械が並ぶ眺めは壮観です。内部を広く使うために柱を用いず、それでも屋根を支えるよう工夫された「トラス構造」の建築工法。三角の骨組みが白く塗装されているのは、室内を明るく見せるためだそうです。窓も多く、糸を手繰る細かい作業も、気持ち良く作業出来そう♪




その後、フランス人指導者ブリュナの邸宅、川に面したレンガ積排水溝、女工館、検査人館、繭の乾燥場の外観を見学した所で、1時間のツアーは終了。その後は、オプショナルで中庭を抜けて西繭倉庫、煙突の説明を受けました。



資料館では、操糸機操作の実演、世界遺産登録に向けての取り組みなどの展示があり、当時の製糸場の様子をCGで再現した約20分のVTRも見ごたえがありました。





製糸場から駅方面に5分ほど行ったところに、工女らの御霊の眠る龍光寺がありましたので、お参りしてから帰路につきました。





※指導者として明治政府が召喚したブリュナさんは、フランス人。

そこで、富岡製糸場で見つけた「フランス」を激写して来ました。



そんなところに・・。クスッと笑ってしまった“アールヌーボーな避雷針”、、、アートですっ!





ブリュナさんの住居。東南アジアの植民地に用いられた建築様式を取り入れた高床のコロニアル風建物です。地下には、食糧やワインの貯蔵に適したレンガ造りの倉庫?が3部屋も。



、、確かに私がフランスで下宿させて貰ったフランス人宅4軒のうち、2軒にはありました、地下ワイン貯蔵庫。どんだけワイン貯蔵に命賭けてるんだか、フランス人!



繭倉庫など、敷地内のすべての建築に使われた、レンガの積み型「フランス積み」 下の写真のレンガの最上段がフランス積みです。




他にイギリス積みオランダ積み等あるなか、富岡製糸場ではすべて「フランス積み」で出来ているそうです。

ここでは、頑丈な現地産木枠も手伝って、レンガも崩れずに当時のまま残っています。3月の大震災でも操糸場のガラスが7枚割れただけだったそう・・。



あっぱれ、フランス建築&日本人の技術応用力ですね♪




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