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2011-12-23

ル・コルビュジエの休暇小屋

市の観光局に内部見学の予約を入れた所、朝10:00に国鉄のロクブリュヌ・カップ・マルタン駅に集合との事だったので、今回は、バスではなくTERで出発。モナコ駅の次の地味な無人駅で降ります。



観光局のクリスティーヌさんと待ち合わせ後、駅を背に左側の海沿いの散歩道を10分程進むと、休暇小屋が見えてきます。
ここで、入場料8ユーロお支払い。小屋の概要を記したパンフレットを貰えます。(仏・英・伊語)



ここで、コルビュジエの「モデュロール」のおさらい。コルビュジエの建築物は183センチの人間が手を伸ばした高さ226センチをもとに、制作されています。天井の高さは226センチ、また家具の配置や大きさなども、比率をもとに作られているそうです。
写真は後述のキャンピング・ユニット壁面に描かれた「モデュロール」の図です。



上野の西洋美術館の回遊空間でも、この高さは実感出来ます。(円柱と採光窓の高さが共に226センチです。)

国立西洋美術館


中に入ると、3,66平方メートルの部屋には、ベッドが一つ、テーブルとイス、戸棚、間仕切りにもなる洗面台がありました。
天井にも収納スペースがあり、機能的。3方向に窓もあって、風も良く入ります。

入り口近くには、食事の為に通っていた隣の「ひとで軒」に通じる入り口が・・。1952年に制作されたとは思えないほど、ポップな絵が描かれています。



「ひとで軒」には、コルビュジエの写真が飾られていました。



テラスからは、モナコが一望できます。きっと夜景はもっと綺麗なんだろうな・・。
コルビュジエさんは、1965年8月にこの小屋から海に泳ぎ出て、お亡くなりになったのでした。・・合掌。



「ひとで軒」の向こう隣には、キャンピング・ユニットがあります。5つの部屋が、色分けされて横並びになっています。
内部は、休暇小屋よりさらにコンパクト。ベッドと収納のみ。ダイニングテーブルや水まわりは階段を降りた下に設置されていました。



2時間半ほど見て廻って、見学ツアーは解散。参加者9名(ドイツ人3、イタリア人2、スペイン人2、フランス人1、日本人1)だったけど、説明言語は容赦なくフランス語のみでした。

帰りは、最寄り駅からの電車の便が少なかったので、ニースへのバス便があるカルノールの市場まで、クリスティーヌさんに車で送ってもらいました。


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