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2011-01-22

Fr8 モン・サン・ミシェルの名物料理

モン・サン・ミシェルの名物料理にオムレットがあります。このオムレットは、その昔に各地から来る大勢の巡礼者の為に、卵とあり合わせのチーズなどで、プーラールという名の女性が作り始めたのがきっかけでした。

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レストラン・プーラール

この昔からの名物料理は今では伝説になっていますが、現在は、若い料理人たちが、レストラン・プーラール等のオムレット専用キッチンで、毎日大量に焼き上げています。 

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キッチンで働くギャルソン達

この伝統的な名物料理は、今日では観光客用の昼食として有名です。この店の“オムレット”の特徴は薄い塩味で、卵と生クリームとチーズの味がミックスし、見た目にもボリュームはありますが、それほど美味しいものではありません。

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一方、島内には幾つかのレストランがあり、別の店では、お菓子の様に薄い砂糖味
のところもあります。その店では、見た目通りに柔らかく、スフレチーズケーキ風の柔らかい食感です。

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オムレットを調理中

全体的にふわふわとしていて柔らかく、匂いはほんのりと甘い香りで、中身はメレンゲのクリームだけのシンプルなものです。大皿で切り分けてから、取り皿に乗せ、オムレットにソースをかけると、中身のメレンゲがこぼれ出てきます。

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オムレット一丁上がりッ!

この店のオムレットは薄い砂糖味なので、サイドメニューには、薄塩味の料理が向いています。フライポテトやオニオンフライ。スライスして軽く温めたバゲットに、シンプルなサラダ等。飲み物はワインかシードル。定番の現地フランス人観光客のメニューです。

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話は元に戻りますが、レストラン・プーラールのオムレットは、ファミリーパーティで、大きなケーキを切り分け、「さァ、みんなで食べましょう!」という雰囲気があります。

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ザ・ビッグ・オムレット

大きなオムレットを目の前で取り分けてくれるというギャルソンのパフォーマンスも見て楽しんでの味の内という感じです。

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さて、その晩のメーンはこの地方での名物料理、自然な塩味が着いた羊肉「プレサレ」でした。それは近郊の羊が、塩分のある草を食べて育ったもので、噛みしめるとほんのりと塩の香りが漂いました。

名物に美味いもの無しとはあちこちでよく聞きます。かなり硬い羊肉で顎が疲れましたが、なんとか完食することができました。

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修道院土産のクッキー缶

もうひとつの名物に、修道院製造のクッキーがあります。オムレットは淡白すぎ、羊料理は硬すぎて、評判は今一でしたが、デザートに出てきたクッキーは、濃厚なバター味でコクがあり、とても美味しいものでした。

飲み物について、一言。モン・サン・ミシェルでは一味違っていました。ブドウから造ったワインではなく、軽い感じのリンゴ酒「シードル」が羊料理に相性が良いとのことです。さらに食後酒には、それを蒸留した「カルヴァドス」がお薦めです。

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我々夫婦は、その日の夕食後、モン・サン・ミシェル島内のホテルに泊まりました。
ホテルの名称は、ラ・テラス・プーラール。その本家、ラ・メール・プーラールの姉妹ホテルです。

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ラ・テラス・プーラールの玄関

少し狭いけれども清潔感のあるカジュアルなホテルで、島内表参道の繁華街の坂の途中にあり、修道院にも近く、観光や買い物に便利です。

次回はその繁華街を始め、真夜中から朝にかけて、モン・サン・ミッシェルの夜の顔を写真入りでご紹介いたします。(続)
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