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2011-02-23

世界遺産韓国紀行 No.6 慶州歴史遺跡

一昨年の初夏、我々夫婦は、近年新しく世界文化遺産に登録された韓国、
慶州歴史遺跡の天馬塚古墳を訪ねました。

同行したガイドさんの説明によると、慶州の皇南洞にある大陵苑は古墳群
の中で最も大きい規模との事です。正式名は大陵苑といい、およそ12万坪
を超える敷地に23基もの古墳があるそうです。

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古墳群外観

このあたりはその昔、のどかな田園風景でしたが、1970年代に遺跡発掘
プロジェクトが始まり、海外からの観光客にも耐えうるように整備されました。

古墳公園の中は、青々とした松林が広がり、春はレンギョウ等の花、夏は
青葉が茂り、秋はサルスベリ等の紅葉が美しく、観光地としては1年を通し
て賑わっています。

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古墳群入口

古墳はどれも大きく、新羅時代の王族の古墳と見られ、中には夫婦で合葬
された双子山型の古墳もあります。埋葬者が判明しているは新羅第13代
味鄒王陵の古墳だけです。

さて、古墳群の中心は天馬塚です。天馬塚は155号古墳とも呼ばれ、内部に
は発掘された遺物を直接展示されています。大陵苑の古墳の中では観光客
が絶えないところです。

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天馬塚入口

天馬塚の発掘作業は1973年4月から始まりました。最初は皇南大塚を発掘
する予定でしたが、その前に天馬塚を試掘してみると、数多くの埋葬品が
見つかり、先に天馬塚を発掘する事になりました。

その結果、予想外の大きな収穫を得られ、この古墳からは金冠を始め、
各種の装身具、武器、馬具など数多くの埋葬品が出土しました。中は、
ガラス張りで出土品が綺麗に飾られております。(残念ながら、写真撮影
は禁止でした)

この古墳からは、白樺の皮に絵かれた天馬図が発掘された関係で、天馬塚
と呼ばれるようになったとの事です。

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皇南大塚

一方、皇南大塚は、東西の長さが80m、南北の長さが120m、高さが25m
にもなる巨大な陵で、新羅古墳の中で規模が最大の物です。

慶州周辺は、紀元前1世紀から10世紀に栄えた新羅王朝の都が置かれ、
新羅時代に作られたと考えられている古墳や仏教関連の遺跡が多数点在
しています。

このため、慶州古墳群の地域は「屋根の無い博物館」といわています。この
地区は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。(続)

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