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2009-03-09

Hm13 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 流氷砕氷船ガリンコ号

我々のバスツアーは道北観光を終え、次の訪問地の網走支庁管内紋別市に到着した。紋別セントラルホテルのレストランで、山盛りの海鮮珍味による昼食に舌鼓を打った。

その後、至近距離にある紋別ガリンコ埠頭にバスで移動し、いよいよ流氷砕氷船ガリンコ号に乗り込んだ。

時折地吹雪が舞う中を、ガリンコⅡ号は満席となり、15:00の定刻に紋別港から沖に向け出航した。

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ガリンコ埠頭の遠景

3月の上旬ともなると、流氷群は沖合20km程に遠ざかっていた。沖合にでるとどこまで行っても青海であり、流氷観光のピークは過ぎた感がある。これも地球温暖化の影響なのだろうか。

20年程前の冬の紋別に、航空会社のセールスマンとしてきた頃には、湾内が流氷山脈で盛り上がり、オホーツク海が全然見えなかった記憶がある。

紋別のガリンコ号は、網走のオーロラ号に比べて小型のため、船室から外に出ると海面が近く、ドドーンと波しぶきがかかり、かなりの迫力と恐怖を感じる。

そのとき、「前方に流氷発見!ガリンコ号が流氷に乗り上げます!」という、船内アナウンスがあった。

だいぶ小さいがかなり厚く張った、流氷の塊に砕氷船が突っ込んでいく。ゴーンゴン、ガッツーン、という氷を砕きかき分ける音と共に船が前後に大きく揺れた。

30分後、砕氷船はガリンコ埠頭の隣にある紋別漁港の中に入っていった。

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湾内の流氷の残滓

「流氷の吹き溜まりにガリンコ号が進んでいきます」
とアナウンスがあると、観光客は殆ど全員、船のデッキに鈴なりになり、船内には誰もいない状態になった。

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さよならガリンコ号

45分も経つ頃には船はガリンコ埠頭に到着し、観光客はみな若干ではあるが、「流氷砕氷船」を体験できた感動と、満足感にひたりながら、ぞろぞろと船を降りはじめた。(続)

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