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2008-09-13

Tu12 モザイク画の殿堂“バルドー美術館”

バルドー美術館は、チュニスの街の中心から車で10分程行ったところにあります。「チュニジアのルーブル」と言われるこの美術館は、モザイク画では世界一と言われています。モザイク画は天然の石を使い専門職人によって作られた芸術品です。また、カルタゴの遺跡から出土した彫刻類も展示されています。

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バルドー美術館

ヨーロッパを始め、世界各地から観光客がバスで来ているので、いつもはすごく混雑しています。大型バスが何台も止まる大きな駐車場より歩いて、2,3分で、バルドー美術館の入り口に着きます。入口から中に入ると、床一面に拡がるモザイクに驚かされます。床一面に、亀甲模様のかなり完全な状態で展示されています。

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床一面のモザイク画

1階には古代カルタゴの石碑や装飾品などと、ビザンチン時代のモザイク画が展示され、ガランとした空間が拡がっています。此処にはモザイクだけではなく、彫刻などの美術品・遺跡から出土された遺跡の数々・チュニジア人の服・この美術館の館で住んでいた人の家具など、沢山のものが展示されています。

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代表的なモザイク画

モザイク画は幾何学模様が多いですが、この博物館に展示してある物は人・動物・魚などその当時の人々の生活を垣間見ることができるような作品が多く展示されています。


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ライオンのモザイク画

ビザンチン時代の宗教的なモザイク画に対して、ローマ時代のモザイク画は写実的で躍動的。神話の物語や日常生活を題材にしたものや動植物などが鮮やかに描かれています。海に近いせいか魚をモチーフにしたモザイク画も多く、リアルな魚たちの表現に驚かされます。

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大きなモザイク画

ギリシャからローマ時代に信仰の対象となっていた神々や英雄、人々の生活風景を描いたモザイク、その後のビザンチン時代は石棺に飾る亡くなった人の生年記録や職業を表すデザインが多くなりました。凄く細かいモザイクが、微妙な色違いに綺麗に並べられており、一見絵のようです。

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細かなモザイク画

奥には詩人を中心に右が美術の学者、左が歴史の学者がいて、ギリシャ神話を書いているところだそうです。一番精巧なモザイクだそうですが、とある地方の片田舎の一般家庭から見つかったそうです。

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ある詩人のモザイク画

スースの間にはネプチューンのモザイクがあります。水の神様なので周りには四季ごとに絵があります。冬はオリーブ、春は花、夏は小麦、秋はブドウです。秋と冬の間にはイノシが書かれていてハティングのシーズンを表しています。

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ネプチューンのモザイク画

最後の圧巻は、天井を見上げると、モザイクが張り巡らせられており、ここまでやるか!という感じで、モザイクに関しては、さすが世界一と思いました。

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天井一面のモザイク画

約1時間半の学習会でしたが、出るのはため息ばかりなり。次はお昼。昼食の場所は、シティブ・サイド近くの「ダル・エドニフ」です。新しくオープンしたばかりの、イタリア人とチュニジア人の共同経営の店でした。
美味しい昼食が終わると、いよいよシティブ・サイドに向かいます。(続)

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