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2008-03-13

Ko2 モツ鍋を食べたい

モツ鍋の季節である。枯葉舞う夕暮れ時に、ぼく達夫婦はソウルの明洞を北に向かって歩いていた。街角には、煌びやかなブティックが建ち並び、東京の原宿に似た明るい街並みが続いている。曇り空からチラチラと細雪が舞い、ビルの谷間からクリスマスソングが流れている。

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「あーッ、モツ鍋を食べたいな!」
2日前の夕飯に、ぼくが言い出したのが事の始まりである。
「何処で?大久保?蒲田?」
「いっそ本場に行こうぜ」

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今朝、僕たちはレインボーカラーのエアバスで、成田から仁川まで飛んで来た。今年から韓国の首都ソウルの表玄関はソウル市内のキンポ(金浦)空港から、インチョン(仁川)国際空港になり、金浦は韓国国内線専用空港になったのだ。

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日本では、成田の新東京国際空港と羽田の東京国際空港が有名。新しい空港は、どこの国でもピカピカである。

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鍾路区仁寺洞の韓食堂「I」のモツ鍋は、マニアには有名。雪の中をようやく店に到着。心底冷え切っていたので体の内から早く暖まりたい。店の中に入り、定評のあるコップチャンチョンゴルを2人前注文する。
「熱々のモツチゲを山盛りで、よろしく」
係のアジュマが、ネーネーと笑顔で頷く。

モツ鍋は、予め3時間程煮込んだ牛モツに秘伝の味付けをし、冷蔵庫で一晩寝かせる。牛肉エキスたっぷりの大鍋のスープの中に豆腐、油揚げを加え、その上に、春菊、舞茸、もやし等の野菜を山盛りにのせて煮込む。

熱々の牛モツ。そのコリコリとした歯ごたえ。うま味と深いコクが、舌を捉えて離さない。油揚げが、ジュワッと舌の上にダシを拡げ、その合間の春菊のシャキシャキ感が嬉しい。モツと野菜とだし汁の三位一体。素朴ながらも奥が深い。究極の味のハーモニーだ。

「おいしいね、来て良かったね」
スープを味わいながら、カミさんが笑顔で言う。ハングル語が飛び交う騒々しい店の中で、ぼく達はドップリと美味いスープに漬かり込んでいた。韓国はグルメ天国。食い倒れ夫婦のソウル通いは、この先まだまだ続きそうである。(続) 

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