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2008-03-08

Ma2 タマンヌガラ国立公園Ⅱ

東京ぶんぶん’96,5,16 深夜のラウンジでビールを飲みながら、コーディネーターの楠元さんが、ここだけの話ですが、とヒソヒソ話を始めた。彼は、青年海外協力隊の隊員で、シニアボランティア。マレーシアのクアラルンプールに3年も在住している。

「マレーシアのイスラム教の戒律では、酒は飲んではいけないし豚肉も食べてはいけないのですが。こちらの方は一夫多妻で、結構お盛んで、開放的です」
と小指を立てる。

「あれは、戦争未亡人の救済の為だって聞いたぜ」「ほんとかよー」「うそじゃない」アルコールを鯨飲しながら、わいわいがやがやと話があちこちに飛ぶ。「やはり、人と自然とはだなぁー」夜はジグザグと更けていく。

2日目の朝、ぼく達はクアラ・タハンが見えるブキ・テレセック展望台と洞窟探検に出かけた。展望台までの道のりは厳しく、自慢の健脚も頂上に立つ頃には半ば笑っている状態である。

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展望台の上は最高に気持ち良い。遙か彼方北の中空にタハン山が見える。その手前に、かすかに細く流れ落ちる滝も見えた。小休止の後、遠回りして左右の植物を観察しながらリゾートに戻る。

昼食後、リゾートからボートで10分ほど下流にある川沿いの小洞窟を探検だ。暗く狭い岩場を一歩また一歩と歩く、暑苦しく汗が噴き出る。何でこんなに苦しい思いをしてまで洞窟の中を歩くのだ? ふと、疑問が湧く。

帰りのリゾートまでは、ラピッドシューティングしながら川を遡る。ボートが徐々にスピードをあげ、水面を飛び跳ね、バンバン音をたて爽快だ。さあ、今夜は何して遊ぼうか!

ファムツアーの3日目、ぼく達は全長500mの空中遊歩道のキャノピー・ウォークに挑戦する事になっていた。歩き始めて、30分。どうも腹具合が悪い。昨日の夜もまた遅くまで飲んでの二日酔い。トレイルから遠く離れ、草むらで用を足す。ぼくのしゃがんでいるすぐ横を、のそのそと大トカゲが歩いて行く。

「あーっ、びっくりした。野糞をしていたら、後からドラゴンが来てさー」「うそくさ」「ヒグマと遊んでたんだろ」「ここはボルネオ、北海道じゃないの」「あたぼーよ」「はんかくさいのー」「あほくさ」夜のバカ話の続きが始まった。

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ぶらん、ぶらんとキャノピーが揺れている。吐きそう。空中散歩か宇宙遊泳か、吊り橋の上を、ゆっくりゆっくりと歩く。ジャングルの楽しみ方もいろいろあるものだ。

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休憩後、ボートでオラン・アスリの村に移動し、吹き矢の練習をする。みんなバラバラになり、自由に輪投げや踊りなどを楽しんでいる。さあ、皆さん帰りますよ、集合、集合!ファムツアーはまだまだ終わらない。 (完)

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