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2008-03-08

Ma3 キナバル公園

東京ぶんぶん’99,10,21  ボルネオ島サバ州の北端にあるキナバル公園に行くには、州都コタキナバル発の観光ツアーに参加し、ワゴン車で行くのが一番お勧めである。

10月の初旬、ぼくはコタキナバル発のキナバル公園ネイチャーツアーに参加した。メンバーは、英国、ドイツ、オランダなどの老若男女が10人余り。日帰りで、午前はキナバル公園本部の山岳植物園。午後は、キナバル山麓の原生林でキャノピーウォークやポーリン温泉を楽しむスケジュールである。

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10月9日朝8時にコタキナバルを出発。キナバル公園まではワゴン車で2時間余り。途中休憩をはさみ、ようやくキナバル公園本部に到着する。ロッジで、お茶を飲み一息入れた後、植物園の専属ガイドに案内され、山岳植物園を見学する。

園内は、うつぼかずら等の熱帯雨林の植生を身近に観察できる様に工夫され、1年を通じてネイチャーガイドウォークが実施されている。

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「これは、ポーリンと言う植物でここの特産品です」
若い女性ガイドが恥ずかしげに笹のような植物を指さし、小声で説明している。それが、竹の一種で、この地の語源であることを理解できたのは、英国人夫婦が、大きな声で繰り返し確認してくれたからである。

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昼食後、ツアーガイドを先頭に、樹海に入り原生林の中をしばらく歩く。やがてキャノピーウォークにたどり着き、螺旋階段で地上約40mの吊り橋に上がる。吊り橋の上は別世界である。

黄金色の樹冠が光り輝き、新緑の海原が遙か彼方まで続いている。人が一人ようやく通れるほど狭い約160mのキャノピーウォークを慎重に歩く。

地上に降りてから、3日の間しか咲いていないという伝説の花、ラフレシアを探索する。しかし、運に見放されたのだろうか、残念ながらラフレシアは見あたらず、ぼく達は少し落胆し、疲労感を覚えた。15時過ぎ、ようやくの思いでジャングルを抜け、ポーリン温泉に出る。

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温泉の施設は、有料と無料の2つの区域に別れ、管理事務所に併設されている。有料の方は、プライベート用の個室で数カ所に区切られ、外からは見えないので素裸で入ることができる。

一方、無料の大衆浴場は、コンクリートの打ちっ放しの四角い風呂と、青空の下に楕円のプールが2つ。家族連れがカラフルな水着で、楽しそうに湯につかったり、泳いだりしている。

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ぼく達は、プール横のシャワーで汚れた手足を洗い、迎えのワゴンに乗り込んだ。振り返ると、遙か後方のキナバル山がセピア色に光り輝いていた。 (続)      

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