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2008-04-05
Ma12 バコ国立公園
東京ぶんぶん ’02,09,12 今年の夏休みに、ぼくは姪のマリと二人、3泊4日のボルネオ個人旅行に出かけた。ボルネオ島サラワク州の州都クチンを起点に、2日目はテングザルなどの野生動物を見にバコ国立公園。3日目は世界最大の花ラフレシアを探しにグヌン・ガディン国立公園。昼間はジャングルトレッキングを楽しみ、夜は猫の町クチン(現地語で猫の意味)の屋台を食べ歩くスケジュールである。
9月6日。2日目の朝8時、ツァーガイドの陳さんとぼく達は日帰りの予定でボルネオ島サラワク州クチンを出発。バコ村まではワゴン車で1時間余り。
村からボートで公園まで約30分。ようやくバコ国立公園本部があるテロッ・アッサムに到着する。
公園入口には本部事務所とビジターセンター。隣接してトレッカー用のロッジが数軒、地中海リゾート風に洒落た感じで建っている。
観光シーズンは6月から10月。ピークの8月前後は、毎日のようにエコマニアが訪れ、16あるトレッキングコースはハイカーだらけになる。特にジャングルの野生動物と植生は多様で、1年を通じてその姿が確認される。
植物はウツボカズラや、マングローブが生い茂り、動物は、カニクイザル、シルバーリーフモンキー、ヒゲイノシシ。天候やコンディションにもよるが、運が良ければまれに、テングザルに会えることもある。運良く、偶然にであるけれども。
さっそく、ツァーガイドの陳さんの案内で、1時間コースのキャノピーウォークを歩く。まず目に付くのは、ロッジ付近をうろつくヒゲイノシシ。野生の猪が、宿泊客の残飯を漁りに、里に下りてきたという感じである。
突然、陳さんが立ち止まり、梢の上を指さす。テングザルだ。運がいい。
その先を歩くと木道の上を走り回るカニクイザルが2、3匹。ちょこまかと、すばしこく動き回る。次に見たのは、水の涸れた川底をのそのそと歩く大トカゲ。
そこここに、熱帯地方の動物がうようよしている。但し、梢に潜む黄色の毒蛇には要注意。派手な色の爬虫類や昆虫には毒がある。万事、些事にも充分気をつけなければ。
午後の南シナ海には太陽が輝き、海岸線が美しく、海水は透明である。昼食後、マリとぼくは砂浜でくつろぎ、パラソルの下で日向ぼっこをした。午後3時過ぎ、丘を越え、山の中腹の滝を折り返す最後のトレッキングを楽しむ。帰り際、出迎えのボートの中から遙か水平線を見る。奇岩のシルエットが黒灰色にそそり立ち、その間を緋色の夕日が傾き、ボートの舳先の波が、橙色にきらきら揺らめいている。エコツアー1日目が静かに終わろうとしている。(続)
マレーシアエコツアーのお問い合わせはこちらまで
9月6日。2日目の朝8時、ツァーガイドの陳さんとぼく達は日帰りの予定でボルネオ島サラワク州クチンを出発。バコ村まではワゴン車で1時間余り。
村からボートで公園まで約30分。ようやくバコ国立公園本部があるテロッ・アッサムに到着する。
公園入口には本部事務所とビジターセンター。隣接してトレッカー用のロッジが数軒、地中海リゾート風に洒落た感じで建っている。
観光シーズンは6月から10月。ピークの8月前後は、毎日のようにエコマニアが訪れ、16あるトレッキングコースはハイカーだらけになる。特にジャングルの野生動物と植生は多様で、1年を通じてその姿が確認される。
植物はウツボカズラや、マングローブが生い茂り、動物は、カニクイザル、シルバーリーフモンキー、ヒゲイノシシ。天候やコンディションにもよるが、運が良ければまれに、テングザルに会えることもある。運良く、偶然にであるけれども。
さっそく、ツァーガイドの陳さんの案内で、1時間コースのキャノピーウォークを歩く。まず目に付くのは、ロッジ付近をうろつくヒゲイノシシ。野生の猪が、宿泊客の残飯を漁りに、里に下りてきたという感じである。
突然、陳さんが立ち止まり、梢の上を指さす。テングザルだ。運がいい。
その先を歩くと木道の上を走り回るカニクイザルが2、3匹。ちょこまかと、すばしこく動き回る。次に見たのは、水の涸れた川底をのそのそと歩く大トカゲ。
そこここに、熱帯地方の動物がうようよしている。但し、梢に潜む黄色の毒蛇には要注意。派手な色の爬虫類や昆虫には毒がある。万事、些事にも充分気をつけなければ。
午後の南シナ海には太陽が輝き、海岸線が美しく、海水は透明である。昼食後、マリとぼくは砂浜でくつろぎ、パラソルの下で日向ぼっこをした。午後3時過ぎ、丘を越え、山の中腹の滝を折り返す最後のトレッキングを楽しむ。帰り際、出迎えのボートの中から遙か水平線を見る。奇岩のシルエットが黒灰色にそそり立ち、その間を緋色の夕日が傾き、ボートの舳先の波が、橙色にきらきら揺らめいている。エコツアー1日目が静かに終わろうとしている。(続)
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