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2008-04-21

Ch8 寒山寺 蘇州

札幌からのもいわ便りも順調に続いているので、このへんで一休みし、もいわ山のロープウェイに乗り、頂上から春の札幌の街を見ておこうか、とロープウェイに続く道を歩き始めた。山の斜面にはあちこち残雪が見え隠れしているが、車道の両側の街路樹の所々に桃の花が咲き、春が来たぞ!と自己主張している。

道路際の白亜のマンションあたりからか、ジャスミン茶の良い香りが漂ってくる。去年の夏に行った沖縄ではさんぴん茶と言ってよく飲まれていた。これはジャスミン茶を指す中国の香片茶 シャンピェンツァーから伝播したものである。ジャスミンの香り~沖縄~黄土色~寒山寺の壁。連想する中で、6年前の2月に行った蘇州研修旅行を思い出した。

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蘇州では、唐代に建立された名刹、寒山寺が有名である。唐代の詩人張継の「月落ち烏鳴いて霜天に満つ」で始まる漢詩「楓橋夜泊」の中に登場する。表参道は広く真っ直ぐに続き、中国人も日本人観光客もぞろぞろと歩いていく。

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虎丘塔は、春秋時代、呉の国王夫差が埋葬されたことに由来している。

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北宋代、961年に建立された八角七層の雲岩寺の塔である。現在少し傾いているためイタリアのピサの斜塔と比較されることもある。現在は、中国の全国重点文物保護建造物となっている。

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虎丘塔の裏参道を降りていくとそこには広い寺の境内があり、その外側は掘り割りになっている。

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その後、蘇州の古典園林のうちの拙政園、留園、獅子林などの庭園を視察。これらはユネスコ世界遺産に選定されている。

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昼食は、蘇州名物の蒓菜銀魚、松鼠桂魚、碧螺蝦仁などの川魚、淡水蟹料理を頂いた。お茶はもちろんジャスミン茶。沖縄のさんぴん茶よりも、ジャスミンの香りが程良くきいている。やはり沖縄のさんぴん茶のルーツかも知れない。

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昼間の運河沿いの街並みからは想像するのは難しいが、一応、写真を撮り、想像する。・・・月明かりの下、蘇州夜曲のメロディーに乗り・♪~愛する女性と二人、掘り割りを小舟に揺られ・♪~日本人のオールドファンであれば、心の故郷として思い出すような、なんとも切なく懐かしい街である。(続)

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