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2008-05-11

Mu11 ファルーカ船 アスワン

我々夫婦を含めた研修旅行の一行はアブ・シンベル神殿を後にし、その日の午後にはアスワンに戻ってきました。またまた、当時のエジプト航空の話ですが、国内線のB737は、当時中古機を使用しており、座席には穴があいていたり、天井がはがれていたり、これで日本なら当然、ニュースや旅客クレームになっていたと思えるほどでした。

さらに、エコノミークラスの後部座席だったため、後方のトイレに近く、臭気が漂ってくるのにも閉口しました。でも、まあ、実費だけの優待研修旅行なので、文句は言えませんが。・・・

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アスワン空港に到着するとすぐに、我々一行を乗せたバスは、アスワン・ハイ・ダムに向かいました。これまた巨大な建造物で、ナセル湖を見下ろすと、目が回りそうです。

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ダムの横から川が始まっていて、そこの出口で水しぶきが大きくはじけ、すごい勢いで水がうねりながら流れ始めています。そこで、写真休憩を取り、その後、アスワンの市街に向かいました。街に着くと、コルニーシュ通りヤスーク通りをとおり、オールド・カタラクト・ホテルに入りました。そこは昔からの殆ど遺産とも言えるような歴史のあるホテルということです。

オールド・カタラクト・ホテルの先にはヌビア博物館があり、ナセル湖に水没したヌビアの人々の歴史を語る多くの文化財が掲示されています。その近くには、ヌビアン・ハウスがあり、そのテラスから灼熱の太陽にさらされたナイル河畔の景色を眺めるのは格別なものがあります。

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博物館の横には、未完のオベリスクがあり、切り出される途中の形がそのまま何千年の風雨にさらされたまま横たわっています。

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ナイル川の川辺に行くと涼しい風が吹いています。我々は幾つかの班に分かれてファルーカ船に乗り込み、夕涼みをしながら、夕焼けを見るという趣向のようです。

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ファルーカ船の船長さんは、ヌビア人で、観光客慣れしており、愛想も良く、日本語も、こんにちは、おはようございます、愛してます、サヨナラ、などと片言で話しかけてきます。人なつっこい感じの笑顔でいわれると、まんざらでもないらしく、若い女性の参加者は思わず、顔を赤らめたりしています。

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コルニーシュ通りから川縁に降りていき、我々はファルーカ船に乗りました。1時間ばかり川風にあたり、川遊びをした後、今晩の宿泊ホテルに向かいます。時間があれば、中の島にあるイシス神殿を見たいのですが、今日はこれで時間切れです。

そんなこんなで、今晩もエジプト名物料理に舌鼓を打つ事ができそうです。何がでてくるのかな、と期待と不安に心を躍らせながらホテルでシャワーを浴びました。サッパリとして、着替えを済ませ、時間までテラスでナイル川を眺めていました。(続)

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