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2008-05-20

Ko7 真夏に ビビンバ!

真夏のソウル。
5月の透明な日差しの中で、南大門の近くのビルのガラス窓が、青空を映して群青色に光り輝いている。ぼく達は、南大門の近隣にあるHホテルの最上階のレストランから、活気あふれる街を見下ろしていた。

今日はカミさんと2人で昼食を兼ね、石焼きビビンバを試食していた。東京の友人がオーナーの韓国レストラン・チェーンMの依頼で、「ミレニアム・キャンペーン」と銘打った昼食時の看板メニューを選んでいるのである。

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ビビンバといえば、一般的には黒光りの石の器に御飯を入れ、その上に牛肉、ナムル類、生卵を乗せたものを指す。昼時の手軽なメニューとして韓国では一般的であり、近頃では韓流ブームにのり日本でもかなりポピュラーになった。

御飯と具を別々の器に入れて出すのが古くからの流儀であると聞いたことがあるが、近年では、ブッフェスタイルでテーブルに具を並べ、ゲストが好きなものをとれるようにしているところもある。しかし、僕らが本場全州で何回か食べたビビンバは、観光客向けだったのかも知れないが、最初から丼に盛られていた。

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一口にビビンバといっても、乗せる具によってもさまざまな種類がある。生牛肉を乗せたユッケビビンバ。さらに、鯛、ヒラメ等の高級魚をのせ、酢入りコチュジャンをかけてよくかき混ぜるという海鮮ビビンバも有名である。

めずらしいところでは、野菜を乗せた上に辛口の味噌汁をかけるテンジャンビビンバ。また、ヘルシー志向を反映したオリーブオイルとバルサミコ酢かけ生野菜のビビンバは、若い女性に絶大な人気である。そう言えば、近年のソウル繁華街は、若い女性が、髪をなびかせて歩く姿が目につく。

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一方、日本で石焼きビビンバと言えば、黒光りの専用容器を高温で加熱し、牛肉、千切り野菜等の具材を入れ、生たまごを乗せ、まぜて、まぜて、アツアツのまま食べられること、特におこげの香ばしさが喜ばれている。

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「やっぱり、これが美味しいね、これが1番うけるんじゃない」
それは何処にでもありそうなごく普通のビビンバである。カミさんの一言でミレニアム・キャンペーンは決まった。海を越えての食材探しの旅は、こうして毎年続くのである。 (続)

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