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2008-06-07

Ko9 ソウル de ワッフル

ソウルの初夏は爽やかである。
今日もソウル・ルネサンスホテルの窓枠いっぱいの青空に、朝の日差しが眩しい。

昨日、午前中久しぶりに散策した明洞(ミョンドン)の街並みは、めっきりとあか抜け、東京の表参道や、青山通りを思わせるような、しゃれた街並みになっていた。その中に、若者ファッションリーダーのユニクロが軒を並べている。

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一方、午後から歩いた仁寺洞(インサドン)は、昔の骨董街から今やファッションストリート風の若者の街になり、新しくスターバックス・カフェ等が出店している。最初は、ハングル文字で書かれた看板を遠目で見てなんの店かわからなかったが、文字の色、店の雰囲気でなーんだ「スタバッ」かぁーと、納得した。



午前9時、ぼくらはホテルの12階の部屋からエレベーターで2階まで下りた。中途半端な時間なので、レストランの客はまばらで空席が目立つ。さて、本日のスペシャルは何があるのかな。
「今日はアメリカン・テイストで、いこっ!」
連れのカミさんが呟く。

レストランに入り、ブッフェ・スタイルの料理テーブルを見ながら歩く。あるある、コーヒー紅茶に、ペストリー。メインの肉、魚料理。野菜サラダにヨーグルト。飲み過ぎの朝用にお粥もある。

その横で、白衣を着た中年のコックが笑顔で手作りのオムレツを焼いている。おや、その隣にあるのはなんだろう。ソウル・ルネサンスホテルの本日のスペシャルはベルギー・ワッフル?

オッ、なんとオムレツの横で、同時に手作りワッフルを焼いている。見事な二刀流だ。カミさんが、焼きたてのワッフルを大皿に2枚確保して席に着く。笑顔でペロッと舌を出し、おいでおいでをしている。



ぼくは、OK今行くよと目で合図し、肉料理にキョロキョロ目移りしながら、空の皿を持ったままカミさんの横に座った。テーブルの上の熱々で香ばしく四角い薄茶のデコボコワッフルを、カミさんが銘々皿に取り分け、生クリームをのせてメープルシロップをたっぷり掛ける。

ぼくは、アメリカン・コーヒーを片手に、ワッフルを一口頬張る。メープルシロップの甘みがジワッと口いっぱいに広がる。
「旨いんだなァ、これがッ」

サッパリした甘さと食感に大満足。カミさんも、ニッコリと頷き食べている。 さて、これからが本番。ぼくは、口をモグモグさせながら、中腰になり辺りを見回す。

よっしゃァ、料理コーナーの上に湯気を立てているローストビーフに狙いを定めた。
「大食いは、デブの始まりッ!」
カミさんの睨んだ目と辛口言葉がグサッと胸を刺した。

朝食の後、腹ごなしの散歩を兼ねて、ソウルの街を郵便局までプラプラと歩く。ハングルの看板がなければ、何処の国のオフィスビルかわからない。

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10年前までは大韓民国ここにあり、と自己主張をするハングル文字の大看板だらけであったのが不思議な気がする。88オリンピックが終わってから、急速に近代化してゆくソウルの街並みが、今日は明るく光り輝いて見えた。(続)

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