2009-03-17

Hm16 早春の北海道!道東の見どころ ◇ 花畑牧場

全国放送のテレビ番組を通じて有名になった花畑牧場は、十勝帯広空港近隣の十勝平野のど真ん中、北海道十勝支庁管内中札内町にある。

花畑牧場の生キャラメル人気は留まるところを知らず、依然として売れ行き好調で、つい最近バナナ味の生キャラメルが売り出された。近いうちに、夕張メロン味。その後に引き続き、マンゴー味が売り出されると聞いている。

null
日曜日の花畑牧場

さて、今日も団体添乗の仕事で、相変わらずお客様を道東観光にご案内している最中である。十勝平野は、今日も気持ちの良い快晴。但し、外気温はプラス3度。まだまだ寒い早春ではあるが、暦の上では立春も過ぎ、太陽の日差しも明るい春を感じさせてくれる。

null
さあ、並んでならんで!

花畑牧場ファーマーズハウスの開店は午前9時。我々の観光バスは、販売開始予定時刻の10分前に駐車場に到着した。民間のスイーツ販売店であれば、お客様を、寒い外ではお待たせしないだろうに、シャッターは下りたままである。

そこは飛ぶ鳥を落とす勢いの、超強気の別世界。それでも、文句一つも言わず辛抱強く待ってくださるお客様。いつまで続くのか、花畑牧場の生キャラメル人気。

北海道の観光業界に働く添乗員、ドライバー、バスガイド等々、殆ど全員の意見だが、本当に美味しい生キャラメルは、元祖・興部町の「ノースプレインファーム」が1番。花畑牧場主が生キャラメルの製造方法を学んだほどの事はある。

「花畑牧場の生キャラメルの広告宣伝は1番だけんども、中身は甘すぎるんでネーの」とのもっぱらの評判である。

null
開店1分前

午前9時ピッタリに開店!ガラガラっとシャッターが上がり、花畑牧場ファーマーズハウスの営業が始まった。若い女性店員の満面の笑顔。オハヨーゴザイマース!・・・さあ、今日も戦いの始まり、始まり!

null
戦場?生キャラメル争奪!

整然と並んでいた団体ツァー客も、我先にと花畑牧場の生キャラメルに殺到する。山と積まれた生キャラメルも見る見るうちに在庫切れ?すぐ横で、段ボールから補充しているが間に合わない。

幻のカチョカヴァロチーズは限定60個。3分ほどで売り切れご免。私のお客様で、カチョカヴァロチーズを購入予定の方は、無事全員ゲット!

今日は、早春の日曜日。これでも比較的余裕のある買い物ツアーである。これが観光シーズン真っ盛りの夏ともなれば、団体観光バスを何台も連ねての入り込みになる。

null
バスがでますよー!

余裕の30分の買い物時間はアッという間に過ぎ去り、バスが出発する時間になった。殆どのお客様達は、満面の笑顔で満足げに、ソフトクリームを舐めながらバスの座席に座っている。サア、次の観光地港町小樽に向けて出発進行!

さて、花畑牧場の新製品「夕張メロン味生キャラメル」の製造について。夕張市内での新工場立ち上げ計画があり、財政破綻の夕張市を救う究極のエポックになるかも知れない。

その計画が順調に軌道に乗り、夕張市、ひいては道内の雇用対策、経済の活性化、新たな観光資源となるのであれば、牧場主の彼は本物のビジネスマン・・・ついには北海道の英雄、救世主となれるかも?

海外を含め、道外の観光客の皆様が、北海道観光にリピーターとして再びお越し下さるように、我々道内観光業界関係者は、素晴らしい自然と、素晴らしい味覚と、それにも勝る素晴らしいホスピタリティーでお迎えしなければならない。・・・と思う、まだまだ寒さと残雪が見え隠れする早春の十勝平野であった。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで


続きがあります

2009-03-16

Hm15 早春の北海道!道東の見どころ ◇ 旧国鉄・幸福駅

早春の北海道。十勝平野のど真ん中。依然として隠れた人気のあるお薦めの見どころは、旧国鉄広尾線の幸福駅である。

正確には幸福駅の跡で、その名ごりの観光地。ちなみに、私は気の遠くなるほどの大昔、1回だけ来た記憶はあるものの、その日は土砂降りの雨のため景色が良く見えず、当時の面影は全く無い。

null
現在の幸福駅舎跡

当時のキャッチフレーズは、「愛の国から幸福へ」。2つ先の愛国駅から200円の乗車券を買い、2人で幸福駅まで列車に乗ると結婚でき、幸せになれるという言い伝えを聞いた覚えがある。

余談であるが、その他に北海道には胆振管内の「母恋駅」という名前の駅がある。生みの母を探している人が母恋駅の入場券を持っていると何時しか巡り会えるという言い伝えはノスタルジックな話である。

反対に、留萌管内の「増毛駅」は意味深長な名前。髪が薄い中年男性がその駅名の入場券を定期入れに偲ばせていると、髪が生えてくるというのは、ちょっと漫画チックで頂けない?

さて、今日は旅行添乗の仕事で団体のお客様を、道東観光にご案内しているのであるが、昨晩の宿泊地十勝川温泉は、今朝は気持ちの良い快晴。外気温はプラス1度。ブルってしまう位まだまだ寒いが、暦の上では立春も過ぎ、太陽の日差しも力強さを増している。

null
こうふくの鐘

残雪の残る幸福駅構内にある「こうふくの鐘」。これを愛する人と2人で鳴らすと、幸せになれる・・・よくある新興観光地の作り話の世界。

そこで、お客様に一人で鳴らしても幸せになれるか、試してみましょうか、といって、写真におさまって頂いた。

その横には、旧国鉄広尾線を走っていたオレンジ色の古びたローカル列車が1両。晴れた空の下、ちょっぴり寂しそうに佇んでいた。

null
ローカル列車

幸福駅の案内板を目印に、幸福駅の記念の入場券や、愛国駅から幸福駅までのキップ。お土産を販売している杵渕商店の名物小父さんが、今日も元気に観光客の相手をしている。

null
杵渕商店

眩しい日差しのもと、20分の観光時間はアッという間に過ぎ去り、バスが出発する時間になった。

団体バスを何台も連ねての観光客の入り込みこそはないものの、今回のツァーでも中年のご夫婦が懐かしそうに記念写真を何枚も撮っていたのが印象的である。

首都圏をはじめ、道外の観光客の皆様がリピーターとなり、何度もお越し下さるように、道内の観光資源を守りつつ、魅力ある観光地としてご案内し続けたいものだと思う早春の十勝平野であった。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで

2009-03-11

Hm14 冬こそ北海道!道央の見どころ ◇ ロマンチックタウン小樽

古き良き時代の雰囲気を残すレトロな港町。ガラス工芸品で有名な街。近頃はスイーツ発信の街。全国的イメージでのニックネームは、「ロマンチックタウン小樽」。

冬も終わりに近づき春めいてきた小樽の街。今日は団体バスツアーの3日目。午前中に旭山動物園を楽しんだあと、曇り空から小雪がちらつく中、午後3時過ぎに小樽の街に到着した。

小樽運河前で団体記念写真を取り終えたお客様は、三々五々、夕方の小樽の街並みに消えていった。今晩の新千歳空港発の航空便で北海道をあとにするため、最後の買い物を兼ねての観光である。

null
カフェテリア

バスから降りて横断歩道を渡ると正面にヴェネツィア・カフェテリアがある。本格エスプレッソを味わえ、さらに種類の豊富なソフトクリームが楽しめる。

null
ヴェネツィア美術館

そのとなりに、中世の貴族の暮らしを紹介するヴェネツィア美術館がある。5階建ての1階部分はミュージアムショップであり、入場無料になっている。

null
臨港線・北一プラザ

臨港線に沿って歩いて行くと北一プラザがある。ここは、音、かおりと洗練されたヨーロッパのガラス工芸品、アクセサリー等を扱う専門店である。

null
堺町本通り

スイーツショップ・ルタオ本店でチョコレートの試食をしながら店内を通り抜け、メルヘン交差点を右折。車両一方通行の道を徒歩で逆行する。

null
北一プラザ玄関

レトロな雰囲気のある裏道を歩いていくと北菓楼、六花亭、ルタオのル・ショコラ店等のスイーツの店が軒を連ねている。

null
ルタオ・ル・ショコラ店

本通りを挟み斜め向かいの海産物店には、観光客が大勢良いものが安く手に入らないかと物色している様子が見て取れる。

null
海産物店

昔からの港町小樽の面影を偲ばせる地酒を売る店などもあり、レトロな雰囲気を満喫し、短いロマンチック小樽の観光を終えた。

null
堺町本通り2

3日間の旅行も終わりに近づき、少々お疲れ気味のお客様達を乗せた観光バスは、新千歳空港に向けて最後の高速道路を走りはじめた。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで

2009-03-09

Hm13 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 流氷砕氷船ガリンコ号

我々のバスツアーは道北観光を終え、次の訪問地の網走支庁管内紋別市に到着した。紋別セントラルホテルのレストランで、山盛りの海鮮珍味による昼食に舌鼓を打った。

その後、至近距離にある紋別ガリンコ埠頭にバスで移動し、いよいよ流氷砕氷船ガリンコ号に乗り込んだ。

時折地吹雪が舞う中を、ガリンコⅡ号は満席となり、15:00の定刻に紋別港から沖に向け出航した。

null
ガリンコ埠頭の遠景

3月の上旬ともなると、流氷群は沖合20km程に遠ざかっていた。沖合にでるとどこまで行っても青海であり、流氷観光のピークは過ぎた感がある。これも地球温暖化の影響なのだろうか。

20年程前の冬の紋別に、航空会社のセールスマンとしてきた頃には、湾内が流氷山脈で盛り上がり、オホーツク海が全然見えなかった記憶がある。

紋別のガリンコ号は、網走のオーロラ号に比べて小型のため、船室から外に出ると海面が近く、ドドーンと波しぶきがかかり、かなりの迫力と恐怖を感じる。

そのとき、「前方に流氷発見!ガリンコ号が流氷に乗り上げます!」という、船内アナウンスがあった。

だいぶ小さいがかなり厚く張った、流氷の塊に砕氷船が突っ込んでいく。ゴーンゴン、ガッツーン、という氷を砕きかき分ける音と共に船が前後に大きく揺れた。

30分後、砕氷船はガリンコ埠頭の隣にある紋別漁港の中に入っていった。

null
湾内の流氷の残滓

「流氷の吹き溜まりにガリンコ号が進んでいきます」
とアナウンスがあると、観光客は殆ど全員、船のデッキに鈴なりになり、船内には誰もいない状態になった。

null
さよならガリンコ号

45分も経つ頃には船はガリンコ埠頭に到着し、観光客はみな若干ではあるが、「流氷砕氷船」を体験できた感動と、満足感にひたりながら、ぞろぞろと船を降りはじめた。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで

2009-03-08

Hm12 冬こそ北海道!道北の見どころ ◇ 日本最北「三景」

3月早々の添乗で、日本最北の地、抜海港、宗谷岬、クッチャロ湖を訪れた。立春を過ぎるとさすが日本最北の地、北海道稚内周辺も、寒さが和らいできたようである。

その日は早朝から快晴で、まずはじめ、抜海港ヘアザラシを見に行った。抜海港の遙か沖合に、利尻富士が朝日を受けて光り輝いている。

null
日本最北 《第一景》 抜海港から望む利尻富士

湾内の波間にアザラシの頭が何頭か、プヨプヨと泳いでいるのが見え隠れしている。中には泳ぎ疲れたのかテトラポットの上で、日向ぼっこをしている可愛らしい子供アザラシがいる。

null
日本最北「JR稚内駅」

次ぎに、北市場へ買い物に立ち寄り、その隣にあるJR稚内駅を見に行った。駅構内は、1日数本の札幌行き特急列車が出発したばかりで、人影もなくひっそりと静まりかえっている。

null
日本最北 《第二景》 「宗谷岬」

日本最北端の地に建つその碑は、北緯45度31分22秒を表す、高さ4.53メートルにある。以前は若干南よりにあったが、駐車場建設のために海岸を埋め立てて移設された。

その右横20メートルあまりにある赤白色の石碑の前に立つと、センサーにより、「流氷溶けて~♪、春風吹いて~♪、ハマナス咲いて~♪、かもめも啼いて~♪・・・はるか沖行く外国船の煙もうれし、宗谷の岬・・・流氷溶けて~♪、春風吹いて~♪、ハマナス揺れる~♪、宗谷の岬~♪」と、懐かしいメロデーが流れ出した。

null
日本最北 《第三景》 「クッチャロ湖」

続いて、コハクチョウで有名なクッチャロ湖を訪れた。今日は天気がよいので、いつもよりコハクチョウやカモが数多く群をなしていた。飛び去ったり、飛来したり、湖面の一部の氷が溶けている水辺と柵の間は騒然としていた。

お客様達は、2枚100円の鳥のエサ用食パンを、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、しばし鳥とのコミュニケーションを楽しんだ。

その後、我々団体ツアーバスは、次の紋別流氷砕氷船ガリンコ号へと向かったのである。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで
続きがあります

2009-03-04

Hm11 冬こそ北海道!道北の見どころ ◇ 旭山動物園2

冬も折り返し点を過ぎてはや2月下旬。旭山動物園の中は、若干寒さが和らいできたようである。

今日は、前回より約1ヶ月後の再来園で、天気も良くゆったりと見学時間がとれるのが嬉しい。

null
ペンギンパレード

いよいよ11時。お客様のお待ちかねペンギンパレードが始まった。最初に出会ってみたい動物は、やはりペンギンの声が多い。

よっ、久しぶり!と思わず声をかけたくなるような、可愛らしいペンギンパレードの始まり・始まり・・・

null
ペンギンパレード2

晴れ間の太陽の光が眩しく反射する中、ペンギンパレードも折り返し点を越える。中には疲れたのか、数羽坂道をお腹で滑り下りるユーモラスな姿を見ることもできる。

null
レッサーパンダの昼寝

ペンギンの行進を見終わると、次ぎに小獣舎のレッサーパンダを見に行く。丁度お昼寝の時間なのか、2頭がガラス張りの畜舎で眠りこけている。

null
レッサーパンダ

屋外の日陰に1頭、寒い中ではあるものの、元気な姿で右に左にうろうろと、行ったり来たりしている。

null
木の上のレッサーパンダ

木の上にもう1頭見つけた。あちらのレッサーパンダは面倒くさそうに、キョロキョロとあたりを見回して、時々遠くを見つめ、物思いに耽っているようである。

次ぎに、隣のホッキョクグマ館に入る。「冬になるとホッキョクグマはとても元気になります」と係員が説明をしている。

ホッキョクグマがプールにダイビングする度に、観客が歓声を上げ、キャーッキャーッと大騒ぎをしている。

null
ホッキョクグマ

今日はいつもの中国系団体客が見当たらず、日本人観光客ばかりなので園内は整然としていた。

null
オオカミ

我らが団体ツアーのお客様達は、ペンギンパレードやホッキョクグマのダイビングに感動し、数多く写真に収めた満足感にひたりながら、次のオオカミ館の行列に並んだのである。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで

続きがあります

2009-03-01

Hm10 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 北きつね牧場

冬の道東観光は絶好調。団体旅行の添乗で、北見市の奥座敷、温根湯温泉近くの留辺蘂町にある北きつね牧場に到着した。天気は快晴、道路も乾き車も少なく、快適な行程である。

null
北きつね牧場

今日は早朝に知床ウトロの温泉街を観光バスで出発、JR知床斜里駅から北浜駅まで約30分、JR流氷ノロッコ号に乗車した。

さらに網走港からは、1時間ほど流氷砕氷船オーロラ2号にのり、オホーツク海の流氷ウオッチングを楽しんだ。

車窓から見えるオホーツク海や大雪山系の山並みには、白銀の世界がつらなり、本格的な冬の観光シーズンになったなと実感する。

これから入場する北きつね牧場は、冬でも60~80頭ほどのキタキツネが放し飼いにされ、訪れる観光客は雪の中の遊歩道を散策しながら、愛らしいその姿を間近に見る事ができる。

null
北きつね

北きつね牧場は、北海道の野生動物の中でも特に人気を誇るマスコットキャラクター的な存在でもあるキタキツネを間近に観察できる観光スポットとなっている。

null
北きつね

夏冬一年を通して観光が可能であるが、首都圏、中京圏、近畿圏などの大都会のお客様には、道東の動物の象徴として、その可愛らしい姿に、特に動物好きの若い女性にはかなりな人気がある。

null
北きつね

近年、旭山動物園のペンギンパレードや、キツネ特有のエキノコックス病の知識の浸透で、長年保持していたその人気にかげりが出始めているが、それでも、年間入場者数はそれほど減少していないようである。

20分間の北きつねの観光とショッピング、トイレ休憩を兼ねた休憩時間は、アッという間に過ぎて、我々は今日の最終目的地の層雲峡温泉に向けて、出発したのである。(続)

北海道・個人旅行のお問い合わせはこちらまで