2009-02-28

Hm9 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 流氷砕氷船オーロラ2号

きたぞ!流氷。見るぞ!流氷。今シーズン4度目。38名の団体のお客様をご案内しながら、網走港に接岸している流氷砕氷船オーロラ2号に乗り込んだ。今日は快晴で、またとない流氷観光日和である。

太陽が燦々と降り注ぐ中、オーロラ2号は425名の満席となり、11:00の定刻を待たずに網走港から沖に向け出航した。

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今日も元気な添乗員

2月の下旬ともなると、流氷は網走港のすぐ近くまで迫ってきていた。海風が気持ち良かったが、船室から外に出るとやはり寒い。日差しが強く、サングラスが無ければかなり眩しい。

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右舷の流氷棚

知床連山の銀嶺を見ると、流氷観光のピークを迎えたと実感が湧いてくる。オーロラ2号が沖に向けて速度を上げはじめた。

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左舷の能取半島

これから見に行く網走港の流氷の満ちた沖合には、右に知床連山、左に能取岬が見え隠れし、大海原が拡がるオホーツクの純白の世界である。

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流氷ど真ん中

かなり厚く張った、流氷の中に砕氷船が突っ込んでいく。ザザーッ、ガッガーッ、という氷を砕きかき分ける音と共に船が進んでいく。

「ただいま、右手にオオワシ、左手にアザラシがご覧頂けます!」と言うアナウンスがあると、船内の客席には殆ど誰もいない状態になり、観光客は船のデッキに鈴なりになっている。

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流氷とカモメ

30分も経つ頃には船がUターンし、観光客はみな、「流氷砕氷船」を体験できた感動と、満足感にひたりながら、ぞろぞろと船内に戻りはじめた。

ようやく流氷塊が安定し、本格的な流氷観光シーズンとなり、3月下旬まで流氷観光が無事に続いてくれれば良いなと思う2月23日の昼下がりであった。(続)

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2009-02-27

Hm8 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 流氷ノロッコ号

冬こそ北海道!近年より人気がでてきたのが、JR北海道の最近のヒット企画流氷ノロッコ号。かなりレトロな雰囲気の車体が緑色の4両編成の列車である。

さて、今日は旅行添乗の仕事で団体のお客様を、道東観光にご案内中であるが、昨夜宿泊した知床ウトロ温泉から観光バスで知床斜里駅に到着した。

これから流氷砕氷船オーロラ号への乗船前に、JR北海道の流氷ノロッコ号にも乗ってみよう!という趣向である。

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流氷ノロッコ号

ちなみに、私は若い頃から数え切れないほどオホーツク海沿岸には行っているが、冬のノロッコ号を見るのも乗るのも初めてである。知床斜里駅から北浜駅まで乗ってみた。

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流氷のオホーツク海1

08:55。流氷ノロッコ号は静かに知床斜里駅を滑るように出発した。昨晩から今朝方まで降り続いていた雪も止み、窓から見えるオホーツク海は快晴になり最高の状態である。

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流氷のオホーツク海2

車窓から流氷に覆われたオホーツク海を一望しながら流氷ノロッコ号はゆっくりと走り続ける。

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流氷のオホーツク海3

普通車両の1号車の壁面には冬の知床の写真が張り巡らしてあり、ギャラリー風となっている。

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流氷のオホーツク海4

観光仕様の2,3号車は、車内は番屋風の飾りつけで、ダルマストーブが置かれ、車内販売のスルメを焼いて食べることができる。

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流氷のオホーツク海5

道外観光客の皆様が、毎年新しく増えていく冬のイベントや、乗り物企画に観光意欲をそそられて、リピーターとなり何度もお越し下さることは一道民として嬉しく思う。山側に斜里岳を望み、列車は走り続ける。

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斜里岳

09:31。北浜駅におり立ち、濤沸湖半に向かう。白鳥、カモメ、かも等が群れ遊び、観光客の差し出す食パンのミミにかじりついてくる。

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濤沸湖

時間の経つのは早いもので、濤沸湖での20分の休憩時間もそこそこに、我々は次の観光目的である流氷砕氷船オーロラ号の待つ網走道の駅兼網走港に向かった。

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流氷砕氷船

予定よりも10分ほど早く到着し、団体写真もそこそこに、流氷砕氷船に乗り込んだ。(続)

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2009-02-26

Hm7 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 阿寒湖氷上フェスティバル

今日は阿寒湖氷上フェスティバルを紹介したい。真冬の阿寒湖畔で開催される阿寒湖氷上フェスティバルは1981年に始まり、2009年の今年は29回目を数える。

「阿寒湖氷上フェスティバル」は阿寒湖を舞台に、氷切り体験、カーリングなどのイベントが体験できる冬ならではのお祭りである。

フェスティバル会場は、阿寒湖の周りの温泉街に隣接し、阿寒湖畔に1万平方メートルの広さを誇っている。

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ふくろうの大雪像

「氷切り体験・氷上ミニゲーム・お楽しみサービスコーナー、そしてミニセレモニーのファイアー点火式など、楽しさいっぱいのイベントもあり氷結のお祭りを盛り上げている。

阿寒湖の80cmの分厚い氷の湖上に寒冷な気候を利用して大小の雪像が立ち並び、かまくらや自然などをテーマにデザインされたオブジェがあり、滑り台や氷の彫刻も設置されている。

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オープニングセレモニー

その中でもフクロウの雪像は高さが湖面から8メートルあり、そのフクロウがフェスティバル会場全体を睥睨している。

夜の7時40分。オープニングセレモニーが始まり、会場内にアイヌコタン風のテーマ曲が大音響で流れてきた。

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酋長の火入れの儀式

酋長の火入れ式に始まり、その後に「阿寒湖冬華火」呼ばれる花火大会が行われる。

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燃えさかるかがり火

夜の外気温は零下13度。寒いのではなく、耳が痛くて鼻水も凍り付く激寒の中でのお祭りに、本格的な北海道の冬の厳しさを体感する。

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仕掛け花火

夜の8時過ぎに毎日実施される氷上花火大会『冬華美』は全国のファンも年々多くなり増えてきている。花火開始の合図があり、打ち上げ花火が始まった。

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打ち上げ花火1

冬の阿寒湖の夜空に打ち上げられる「冬華美・ふゆはなび」は毎晩330発が打ち上げられる。まさに冬の夜空の火の祭典である。

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打ち上げ花火2

阿寒の自然をイメージした物語風の打ち上げ方は見ごたえがあり、実に感動的である。

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打ち上げ花火3

結氷した阿寒湖を舞台とする氷上花火大会はまさに必見と言える。

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打ち上げ花火4

今年の阿寒湖氷上フェスティバルの特徴は、日本人観光客がほとんどであり、外国人は、中国人らしき人々が僅かにいたようである。


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打ち上げ花火ファイナル

南は沖縄県から九州、中国四国地方、近畿圏、中京圏、首都圏、東北地方、北は地元北海道まで、特に若者の参加が目立っていた。(続)

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2009-02-25

Hm6 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 知床ファンタジア

真冬を体感!知床ファンタジア。それはオホーツクの海に押し寄せる流氷と厳しい寒さを遊び感覚で、楽しもうという知床の冬のイベントである。

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オーロラ

夜のメイン・イベントは「オーロラファンタジー」。昭和33年に知床の夜空に現れたという本物のオーロラの感動を、何とか再現したいという想いから生まれたと伝えられている。

オロンコ岩の特設会場で、ダイナミックな音響とレーザー光線が織りなす幻想空間が知床の夜空に出現するのだ。

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レーザー

毎年一番早く来て最後まで押し寄せてくる知床の流氷。この冬の使者800tを陸揚げした流氷自然公園。ここで毎夜繰り広げられる「オーロラファンタジー」はレーザー光線とシンセサイザーによって創造される極寒の幻想空間である。

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レーザー

このオ-ロラファンタジ-が単なるレ-ザ-ショ-とならないように工夫されている。景観にマッチし、オ-ロラのイメ-ジを大切にするために、通常のレ-ザ-ア-トの手法とは異なる投射法を用いられている。

もうもくと麦わらの煙の揺らめく粒子と共に自然の風雪をスクリーンとして利用することにより、厚みのあるスクリーンを生み出しているのである。

知床の冬の夜空の下で、徐々に盛り上がっていく演出、重厚なサウンド構成、また現場のオロンコ岩の広場などの地理的条件を十分生かし、流氷をバックに、自然の造形美をそのまま生かした会場づくりに工夫が感じられる。

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ファンタジーライト

ショーの途中から吹雪が強くなってきたが、霞んでいくファンタジーライトがフェイドアウトしていくのを見ながらホテルに戻った。(続)

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2009-02-21

Hm5 冬こそ北海道!道北の見どころ ◇ 層雲峡氷瀑まつり

厳寒の北海道。今日は層雲峡氷瀑まつりの紹介。まつりの会場は1万平方メートルの広さを誇り、近隣に層雲峡の温泉街が広がっている。

石狩川河畔に特設されている層雲峡氷瀑まつりは1976年に始まり、2009年の今年は34回目を数える。

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昼の氷瀑まつり会場

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夜の氷瀑まつり会場

冬季層雲峡の寒冷な気候を利用して敷地内には氷でできた建造物が立ち並び、かまくらや自然などをテーマにデザインされたオブジェがあり、トンネルや氷の彫刻が設置されている。

その中でも氷の展望台は高さが15メートルあり、まつりの会場全体を360度見渡すことが可能である。

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昼の氷瀑神社

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夜の氷瀑神社

会場内には氷で造られた「氷爆神社」も設置されており、氷のオブジェに硬貨が付着するようになっている賽銭所も設けられている。

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氷瀑・昼のかまくら

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氷瀑・夜のかまくら

オープニングセレモニー、氷瀑太鼓、お楽しみ抽選会、氷瀑ウェディング、餅まきなど多種多様なイベントが催され、土曜日・日曜日には火の宴と呼ばれる花火大会が行われる。

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昼の氷瀑まつり会場

昼の外気温は零下12度。夜になると零下15度にも下がる。寒いのではなく、耳が痛くて鼻水も凍り付く激寒の中でのお祭りに、本格的な北海道を体感する。

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ライトアップ氷瀑まつり会場1

氷瀑まつり会場は、今年で34回目となるが、年々気温があがり、会場設営にも苦労している様子である。

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ライトアップ氷瀑まつり会場2

今年の氷瀑まつりの特徴は、日本人観光客のほかには世界同時不況の影響で、欧米人は見かけない。

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ライトアップ氷瀑まつり会場3

アジアからの旅行者は、昨年まで多かった韓国人は見かけず、上海、台湾、シンガポールからのチャイニーズばかりが目立っていた。(続)

2009-02-14

Hm4 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 冬晴れの摩周湖

冬こそ北海道!その中でも1年を通じて人気があるのが、摩周湖。夏でも霧が出やすく、その湖面が見えたり見えなかったり。ちなみに、私は過去10回以上行っているが、雨のため見えなかったのは1回だけ。よっぽど運が良いのか、私が晴れ男と呼ばれている所以である。

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摩周湖展望台

噂によると、滅多に晴れない摩周湖が、対岸まで見えた場合、女性は3年婚期が遅れ、男性は3年出世が遅れるという言い伝えがある。

どおりで、私はこれまで一度も出世はしなかったし、これからも出世の見込みは全くないという変な自信がある。

さて、今日は旅行添乗の仕事で団体のお客様を、道東観光にご案内しているのであるが、昨晩の宿泊地川湯温泉は、今朝方から小雪がちらついていた。

なじみの団体写真屋さんに確認電話をしてみると、摩周湖は吹雪模様で、団体写真は絶望的との事である。これから立ち寄る硫黄山で、団体写真を撮ることにする。

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小雪の摩周湖

硫黄山で噴煙をバックに団体写真を採り終え、一路摩周湖に向かう。小高い摩周湖のバス駐車場に止まると、やはり、小雪がちらついており、昨晩から今朝方まで降り積もった展望台の階段の雪を、係員が必死に除雪中であった。

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うす曇りの摩周湖

これでは、団体写真は全くもって無理な話である。そこで、展望台の建物の中に真っ直ぐにご案内する。摩周湖での団体写真、観光、トイレ休憩時間は通常30分は取るが、今日は切り上げて20分とご案内した。

ところが、ところが。晴れ男がきた!その所為かどうかはわからないが、小雪がやみ、徐々に晴れ間が出てきて、バスが出発する時点では、摩周湖の対岸までハッキリと見えるまでに天候が回復してきた。

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冬晴れの摩周湖

世間は、世界的な不況に沈みつつあるが、道東観光も同様、往年に比較して、ようやく十数名、多くてもワンバス止まりで少なくなっている。

団体バスを何台も連ねての観光客の入り込みはバブル時代の夢のまた夢ではあるが、それでも続いている観光産業だけは、どうにかこうにか生き長らえるのではなかろうか。

内地のお客様をはじめ、海外のお客様など、道外の観光客の皆様がリピーターとなり何度もお越し下さることで、魅力ある観光地としてこの大切な観光資源を守りつつ、ご案内し続けたいものだと思う今日この頃であった。(続)

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2009-02-12

Hm3 冬こそ北海道!道東の見どころ ◇ 流氷砕氷船オーロラ1号

冬といえば流氷。その日は網走港から流氷砕氷船オーロラ号に乗り、沖合の流氷を見に行く事になっていた。

薄明かりの漏れる曇り空から太陽が見え隠れしている。網走港からオーロラ1号に乗りこんだ。

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オーロラ1号

15:30定刻出発のオーロラ1号が満席になると定刻を待たずに、15:15に岸壁を離れた。心配ご無用。オーロラ2号が後ろに控え、定刻出発のため、岸壁に残っている。

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オーロラ2号

海風が気持ち良かったが、船室から外に出るとやはり寒い。陽の光はあるものの、知床連山の銀嶺を見ると、いよいよ本格的な流氷のシーズンになったなと実感する。音もなくオーロラ1号が沖に向けて速度を上げはじめた。

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出航!

これから見に行く網走港の沖合は、右に知床連山、左に能取岬が見え隠れし、大海原が広がるオホーツクの青と白の世界である。

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かもめ飛ぶ

しばらく進むと、カモメが数羽、船の速度に合わせ上空をついてくる。午後の太陽の光の中で、時間が止まっているように見える。

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流氷発見!

20分後、しばらくすると、人の動きが慌ただしくなり、流氷?見えた!15:40過ぎ、青く輝く海原に1本の白い線が浮き沈みしている。ほーっ、綺麗だネー!と思わず声をあげてしまうような、流氷体験の始まり・始まり・・・

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流氷ど真ん中

ハス氷風な、流氷の中に砕氷船が突っ込んでいく。さわさわという氷をかき分ける音と共に船が進んでいく。「ただいま、船は流氷の間を進んでおります!」とアナウンスがあり、ますます船内に誰もいない状態になる。観光客は全員、船のデッキに鈴なりになっている。

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流氷リターンズ

しばらくすると船がUターンし、観光客はみな、「流氷砕氷船」を体験できた感動と、満足感にひたりながら、ぞろぞろと船内に戻りはじめた。

今年の流氷体験の特徴は、流氷が少なく、薄くはあったが、2月1日から4日まで欠航が続き、観光客の出足が鈍った。

しかしながら、5日から順調に運航し始め、これからが流氷観光の書き入れ時になればいいかなと思う、2月7日の午後であった。(続)

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2009-02-11

Hm2 冬こそ北海道!道央の見どころ ◇ さっぽろ雪まつり

冬本番。先日、札幌もいわ山の麓にある我が家から、さっぽろ大通公園の雪像を見に行く事にした。曇りの空から小雪がちらつく中、自宅前の電停から市電に乗りこんだ。

西4丁目の市電終点からテレビ塔に向けて歩き始める。暖かい市電は気持ち良かったが、外に出るとやはり寒い。ビルの谷間から落ちてくる粉雪に、本格的な雪の季節になったなと実感する。

これから見て歩く大通公園のある札幌市は、人口が昨年の187万人でピークとなり、今後は少子化の関係で、逓減傾向となっていくそうである。

そこで、市当局は今回ご紹介する、「さっぽろ雪まつり」をはじめ、夏の「YOSAKOIソーランまつり」等のイベントをきっかけに、道都札幌市を元気づけ、若者達の就業機会を増やしていきたいと考えているそうである。

観光産業をどんどん育成しつつ、内地のお客様をはじめ、海外のお客様が、リピーターとなり何度もお越し下さることで、魅力ある街としていき続けていきたいと私も思っている。

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札幌テレビ塔

午後6時過ぎ、テレビ塔は青く輝いていた。ほーっ、綺麗だネー!と思わず声をあげてしまうような、さっぽろ雪まつりの始まり・始まり・・・

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臨時スケート会場

テレビ塔の真下に、ミニスケート会場が臨時に設定されており、地元の子供達が何人か元気良く滑っている。

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大雪像

続いて、隣の雪像を見て歩く。「途中で立ち止まらないでください」との係員の指示は無視され、中国人のグループがデジタルカメラ、携帯電話カメラで、記念写真を取りまくっている。

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イベント電飾かざり

夏には噴水のある場所で、記念イベントが始まっていた。時折、「○×●△*☆★!」と中国人むけの走行注意の呼びかけアナウンスがあり、多分、中国語で転倒にご注意!といっているのだろうか。

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木々のライトアップ

観光客はみな、日本人も中国人も「さっぽろ雪まつり」に参加できた感動と満足感にひたりながら、ぞろぞろと、次の雪像に向かって歩き続けている。

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遠方から見るテレビ塔

今年のさっぽろ雪まつりの特徴は、世界同時不況の影響で、海外旅行客、欧米人は少なく感じた。

特に毎年1番目立っていた韓国人旅行者のハングルのお喋りが聞けなかったのが、寂しい感じがして、残念であった。

来年のさっぽろ雪まつりは、世界中の経済状況が好転し、例年の賑やかさが戻ることを祈念しながら会場をあとにした。(続)

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