2008-07-31

Tu6 砂漠の観光列車“レザールージュ”

日曜日の朝8時半、タメルザのホテルを4WD車5台に分乗、メトラウィ駅に移動しました。車から降りて、簡素な駅舎を通り抜け、低いプラットホームに停車している「レザールージュ」という名の観光列車に乗り込みました。当初は、席はガラガラ、何時発車するのかな、という雰囲気でしたが、発車間際にフランス人の団体旅行客が、ドッと乗り込み、満席になりました。

メトラウィ駅からセルジャ駅まで行き、先頭の電気機関車を付け替えて折り返す、往復1時間半の小旅行です。走り出すと窓の外は単調な景色が続き、砂漠と、ステップが交互に入り交じる索漠としたものでした。途中の渓谷で写真ストップのサービス停車が2回ありましたが、乾いた渓谷と砂漠と草原の中の列車の旅となりました。

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メトラウィ駅に戻り、さて、次はトズールからドゥーズへの大塩湖の縦断です。塩湖を渡る前に、トズールの博物館が併設されたオアシスのレストラン「チャク・ワック」で昼食をいただきました。

大塩湖の名は「ショット・エル・ジェリド」遙か対岸が見え隠れするほど、広大な湖です。雨の後で溜まった水が乾き、白い雪のような塩の塊があちこちに見えます。縦断途中で、写真ストップ。

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ヒッチハイクの真似をしていたら、大型トラックがうなりを上げて横を通り過ぎていきました。ここは、チュニジアの港ガベスからアルジェリア方面に物資を運ぶ幹線道路だそうです。

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この後、ドゥーズではラクダに乗りました。私の横に、つれ合いがおっかなびっくりで、ラクダに乗っていますが、私は何度もラクダの旅を楽しんでいましたから、ご覧の通り、「ダブル・ピース!」余裕のポーズです。

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さらに、サハラ砂漠の奥へ奥へと4WDは快適に飛ばしていきます。クサールギレン到着時には、すでにあたりは暗くなり、長時間の移動で、腰も膝も、頭の中まで、凝りに凝っていました。

クサールギレンのテントホテルは、慣れない人には、感動を与える程の珍しいものですが、砂漠の中のテントに泊まった経験者には、飢えと寒さに耐えなければならない長い夜を過ごすのかと思うと、あまり嬉しいものではありません。

それでも最低の条件、メインのホテルレセプション棟に併設されているレストランで、遅い地場料理の夕食が食べられました。但し、明け方には摂氏零度以下に冷え込む砂漠です。このまま凍え死ぬかと思えるほど寒いひと晩でした。朝日が早く登ってくれないかと、何度も目が覚めてしまう夜でした。(続)

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2008-07-24

Tu5 オアシスの滝∮“グラン・カスカド”

廃墟の村の観光を午前中に終わらせ、オアシスでの昼食後、2時間ほどシェスタをとり、タメルザの滝を見学に行きました。この乾いた大地の中に流れる大滝を現地の人々は「グラン・カスカド」と呼んでいます。

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砂漠の中を歩いていくと川があり、石の階段を大回りして下りていくと、期待していたオアシスの滝に到着しました。結構本格的な滝です。水量もまあまあ多く、音を立てて流れ落ちています。滝壺は浅くすぐに小川になって流れ始めています。水は透明で、思ったよりも綺麗です。

滝壺から流れる小川の横には、草原が拡がり、鵞鳥や鴨が、数羽ずつ戯れています。観光客が餌をやるのか、人間を怖がりません。寄らず離れず、愛嬌を振りまくわけでもなく、ただ、自然体でそこに生きている、というかんじです。

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中には、卵を温めている雌の鴨がいて、雄の鴨があたりを警戒しているようにも見えます。のどかな田園風景のようですが、2、30メートル歩いて行くと、そこは厳しく乾燥した砂漠が拡がっています。

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我々夫婦は、しばらく小川と草原の間で、鳥たちと戯れ、癒されていました。ガイドのハマディさんの合図で、集合写真を撮ることになり、グラン・カスカドをバックに16人全員が二列に並んで、「ハイ、チ-ズ!」

個人情報なので、集合写真は開示できませんが、皆さん楽しそうに良い穏やかな顔で写真に納まっております。

その後、さらに4WDに乗り込み、走って15分の距離の塩湖に行きました。しかし、残念ながら、雲が多く絶景「塩湖に沈み行く美しい夕日」はとうとう見られずじまいでした。

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塩湖を後に、タメルザパレスに戻ります。少しの休息の後、夕食はタメルザパレスのレストランで、フレンチ風のコース料理でした。

たまたま、K・Kさんがお誕生日とのことで、ホテルからバースデーケーキのサプライズ!みんなでワイワイ言いながら食べ尽くしました。

メンバーとの楽しい夜が、今夜も更けていきます。明日は、朝から「レーザー・ルージュ」という名の列車に乗る話をしながら、少し興奮気味にワインを少しだけお付き合いし、早めに部屋に引き上げました。(続)

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2008-07-16

Tu4 名物料理その名は“ガルグレット”

アルジェリアとチュニジアの国境の村、シェビカ観光を午前中に終わらせ、昼食を摂りに一旦、タメルザの村に戻りました。今回の昼食は、屋外のオアシスの中で、名物の壺料理「ガルグレット」を食べる予定です。駐車場の先の、なつめやしの木陰から、その美味しそうな香りが漂い、その味はかなり期待できそうです。

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大きな赤絨毯が敷き詰められたオアシスの真ん中で、タメルザパレスから出張してきたレストランのウエイターたちが、壺の蓋を壊しにかかっています。中からは、カレー風味のガルグレットが見え隠れし、湯気を立てています。

中から出てきたものは、チキン、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、香草。等々。美味しそうな匂いがあたりに漂います。白いテーブルクロスの上に、次々とサラダや、おおきなフランスパン、ガルグレットなどが整然とおかれていきます。



白ワインで乾杯し、昼食が始まりました。名物に美味いもの無し、とは良く聞きますが、あまり有名ではないガルグレットは、チキンは残り気味でしたが、意外とジャガイモが美味しく、あっという間に、消えて無くなりました。



我々夫婦はもちろんのこと、メンバー全員がもりもりとたくさん食べました。食後の運動に散歩に行こうか、とつれ合いとオアシスの中をぶらぶらと歩きました。

湧き水の泉から小川がチョロチョロ流れ出し、緑色のイモ畑の中をジグザグ流れていきます。その先にあるオアシスの垣根をくぐり砂漠の方へと続いています。遙か先に見えるのがタメルザ大渓谷です。

メンバーの大多数が食べ終えたのを見計らって、ガイドのハマディさんの提案で、かなり暑いのと、時間に余裕ができたので、一旦タメルザパレスのホテルに戻り、シェスタを2時間取ることになりました。

涼しくなり気温の下がり始める夕方から、観光を再開し、タメルザの滝「グラン・カスカド」を観に行く予定です。ああ、こののんびりしたムードが、何百年も変わらないベルベル人の生き方なんだろうなと納得しました。(続)

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2008-07-10

Tu3 朝焼けの“タメルザ渓谷”

我々夫婦は次の日の朝は早起きでした。タメルザの朝焼けの空がとてつもなく素晴らしいという情報を昨晩、耳にしたからです。朝、5時には洗面、身支度を終え屋上のテラスに出ました。東の空がほんのりとオレンジ色に染まり始めると、あれよあれよという間に緋色の太陽が昇り、まわりの雲を山吹色に染めていきます。

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朝食後、我々ツアー参加者は4WD5台に分乗し、タメルザ渓谷の村々を観光して周りました。まずはミデス村。チュニジアのグランドキャニオンとでもいいましょうか、その切り立った崖の上に廃村がありました。

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断崖絶壁の近くに、岩塩の結晶でできたバラの花に似た形の「砂漠のバラ」という石塊を売っている土産店を冷やかして歩きました。

その後、干上がった乾ききった川底に4WDを乗り入れ、疾走して、タメルザ・パレスの向かいのタメルザの廃村に行きました。

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全ての近隣の村々は、1969年の大雨による大洪水で、流されてしまったということです。タメルザの廃村の裏手には、オアシスの椰子の森があり、緑の森の木陰には安らぎを感じます。

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次ぎに目指したのはチュニジアとアルジェリアの国境。チュニジアの西の果てのシュビカ村です。廃村のあとにできたバラックの土産物屋さんで一休み。トイレ休憩のあと、山の上、断崖とオアシスから始まる渓流の流れなどの景色を楽しみました。

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再度、4WDに乗り、南東のタメルザの村を目指して走りました。途中で、崖の上で休憩しました。砂漠の遙か彼方にアルジェリアの国境が見えます。ここは何という村だろう。天気も良く、暖かくなりました。

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昼近くにタメルザの街角を通過し、間もなく昼食場所に到着です。太陽が4WDの窓から容赦なく照りつけ、眠くなりました。砂漠の太陽の下での移動は思ったよりも疲れます。さあ、今日の昼食は何の料理が出るのかな・・・♪ (続)

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