2009-06-22

Jb4 バリ島 “キンタマーニ高原” から “ゴアガジャ” へ

我々家族は朝一番で、ブサキ寺院群の神々に世界平和と家族の健康を祈願したあと、バリ島の避暑地、天空の近く、神々を感じられるキンタマーニ高原へと向かいました。

キンタマーニ高原は、霧の中にそびえるバトゥール山やアバン山が望める外輪山の高原地帯です。1500m以上の高原であるため、昼間でも爽やかで風が涼しく感じられる観光地です。

展望台の眼下には「バリ島の水がめ」といわれるバトゥール湖が広がり、道路を下りた湖畔には、トヤ・プンカ温泉やトルニャン村などがあり、風光明媚なところです。

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キンタマーニ高原

標高1717mのバトゥール山は、1917年と1926年に大噴火を起こし、噴火に伴う大地震により、実に1,000人以上の命を奪ったそうです。今もバトゥール山の山肌には黒々とした溶岩流の後が残っています。

キンタマーニ高原に行く際は、天気が変わりやすいので注意が必要です。大自然の息吹に触れ、その雄大さを感じるのも良いのですが、青空の下、日が差したかと思うと、時に雨となり、霧もでます。

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道路沿いの果物屋さん

我々家族は、キンタマーニ高原のローカルレストランで昼食を済ませ、ウブドへと向かいました。その途中、ウブドの北、20分程のところに、豊かな緑に彩られた自然や田園風景段々畑のライステラスが広がっている村を通りました。

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ライステラス

我々の車の前には、緑濃い棚田が果てしなく広がり、優しさと癒しの空間に包まれ、自然の中に引き込まれていくように感じます。

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ライステラス2

ウブドのライステラスはバリ島の有数の絶景スポットです。緑一色の景色の中でおいしい空気とおいしい料理を堪能するヘルシーランチやティータイムがお薦めです。

次ぎに我々家族は、バリ島中部のウブド近郊にあるヒンドゥー教の遺跡ゴアガジャに向かいました。ゴアガジャというのはインドネシア語でゾウの洞窟という意味です。

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ゴアガジャ洞窟入口

古い遺跡で11世紀初頭、ペジェン王朝時代に形成されたと言われています。このT字型の洞窟は、古くはヒンドゥー教及び仏教の僧侶たちが瞑想を行う僧院でした。

洞窟の入り口には、大きく口を広げ、両手で岩を押し開くかのような迫力ある魔物の顔を描いた彫刻が施されています。

その洞窟には、ゾウの頭と人間の体を持つヒンズー教の神ガネーシャ像とヒンズー教の3大神シヴァ、ウィスヌ、ブラマを表す3つのリンガ像が祀られています。

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ゴアガジャでの家族写真

岩をくり抜いて作られたこの洞窟は1923年にほぼ完全な形で発掘されました。
そこには、6人の女神ウィジャダリの彫刻が施された沐浴場もあります。

バリ島は、あらゆるところで、身近に神々を感じることができます。
我々家族は、女神達に見送られながら、夕暮れのウブド村へと向かいました。(続)

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2009-06-18

Jb3 バリ島 “ブサキ” 寺院群

我々家族はガルーダインドネシア航空の国内線に乗り、いよいよジャワ島からバリ島に飛んで来ました。先ずは神々に敬意を表するために、選んだ行き先はヒンドゥー教寺院でした。

もちろん、バリ島はヒンドゥー教一色ですので、先ずは地場の一番偉い神々を感じてみよう、見てみようと総本山のブサキ寺院群を訪れました。

聖峰アグン山の麓にあるブサキ寺院群は、荘厳な雰囲気が漂う中、大小30余りの寺が建ち並ぶ巨大な寺院の複合体です。

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ブサキ寺院群

この寺院群は、バリ・ヒンドゥー教の総本山で、母なる寺とも呼ばれ、1,000年を超える歴史を持ち、バリ島最古にして最大の規模を誇っています。

ブサキ寺院群の歴史はかなり古く、8世紀には既に、仏教僧の修行の場として使われていたといわれ、16世紀のゲルゲル王朝時代に、王家の寺院となってから急激に存在感を示すようになったそうです。

バリ島にはヒンドゥー教の寺院が大小合わせて2万から3万もあるとも言われています。全ての寺院を統括するバリ・ヒンドゥー教の総本山として、絶大な信仰を集めるに至ったとの事です。

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家族で歴史と宗教の勉強中

祀られているヒンドゥー教の三大神は、破壊神のシヴァ、繁栄神のヴィシュヌ、そして創造神のブラフマです。その三大神を中心に、多くの神々の祠(ほこら)が囲むように配置されています。

駐車場から緩やかな勾配の参道を10分ほど歩くと、やがて目の前にブサキ寺院群の中心となるシヴァ神を祭るプナタラン・アグン寺院が偉容を現してきます。

聖峰アグン山を背景に巨大な割れ門がそびえ立ち、その奥に格式の高さを表す11層の大門や、9層或いは11層の重層屋根の奇数の塔が見えてきます。

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巨大な重層屋根

境内は一般客が入ることは出来ないので、左右の階段から回り込み、壁の中を見下ろすようになります。

プナタラン・アグン寺院を核として、南西に創造神ブラフマを祀るキドゥリン・クレテッ寺院、北西に繁栄神ヴィシュヌを祀るバトゥ・マデッ寺院がありますが、残念ながら、いずれも信者以外は入山不能。この3寺院でヒンドゥー教の三大神を祀っています。

大小30余りの寺院からなるブサキ寺院群では、お祭り礼の数が多く、各寺院の創立記念のお祭りだけでも、年間50回以上もあります。

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重層屋根と寺院塔

大祭の時には、インドネシア各地からの参拝客で、身動きが取れないほどの賑わいを見せるので、その時期は避けた方が無難かも知れません。

ブサキ寺院群への観光は、午後には霧や雨、曇りになる事も多いので、可能であれば午前中に行くのがお薦めです。朝一にホテルから直行するのが旅のポイントだと思います。(続)

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