2009-03-21

Ir7 最後の晩餐 †ダブリン† の街角

我々夫婦は、4日前にダブリンを出発。アイルランドの島の南半分、3つの地方を観光し、5日目にダブリンに戻ってきました。

先ずは、アイルランドの東、レンスター地方。ダブリンから北上し、ボイン渓谷遺跡群にあるボイン川古戦場、ニューグレンジ、モナスターボイス、タラの丘。

次ぎに、アイルランドの西、コノハト地方。ゲール語を話すゴールウェイの街、静かなる男の町コング。アラン諸島の漁師の住むイニシュモア島。

最後は、アイルランドの南、マンスター地方。大西洋の絶景、モハーの断崖。国内「可愛い村コンテスト」で1番になった片田舎の小さなアデア村。「妖精の横断に注意」の看板のあるキラーニー国立公園。チャップリンの銅像が立っているケリー周遊路。そして人々を圧倒するような城壁のロック・オブ・キャッシェル。

アイルランドの南半分を反時計回りに一周し、歴史的な由緒ある建造物を見て、各地方の特色あるものを食べ、荒々しい自然や、各観光地の色々なものを楽しみ、無事に首都ダブリンに戻って来ました。

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ザ・グラシャム・ホテル

さて、その翌日から、我々はダブリンの街を歩き回りました。ダブリンといえば、ギネスビールとリバーダンスですが、アフタヌーンティーもいいですね。

アルコール入りのアイリッシュ・コーヒーをじっくり味わう。或いは、紅茶とスコーンやケーキのセットを楽しむのが常道だそうです。

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アイリッシュ・パブ

先ずは、ご当地のギネスビールを味わうために、アイリッシュ・パブに入りました。私の味わったビールは3種類。

スタウト:独特の苦みが美味い黒ビールのギネス。
エール:上面発酵タイプで褐色ビールのキルケニー。
ラガー:下面発酵タイプで黄金色のカールスバーグ。

若い頃、ハワイ・オアフ島ワードセンター2階のブリュームーン・レストラン&マイクロブリュワリーで、5種類のビールを味わった地ビールより、それぞれ濃厚な味わいでした。

フィッシュアンドチップス等、ご当地の海鮮グルメをつまみながら、好みのビールをハーフパイントずつチビチビ飲むのが、通のビールの味わい方だそうです。

さて、ウインド・ショッピングで歩き疲れ、夕方になり、お腹も空いてきましたので、夕食を頂くレストランに向かいました。我々夫婦は、少し道に迷いましたが、なんとか指定された街角のレストランに到着いたしました。

アイルランドのレストランで味わえる代表的なものは、肉料理では、アイリッシュ・シチュー、ロースト・ターキー、ラムのグリル。魚料理では、オイスター、スモークサーモン、タラのグリル等があります。

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レストランでの最後の晩餐

ツアーのお別れ夕食会で、一番若い男性がお誕生席に座るしきたりとのことで、私が正面の席。カミサンが裏正面の向かいの席に座り、最後の晩餐となりました。

前菜、サラダ、アイリッシュスープとワイン。魚と肉のメインをチョイス。デザートに、アップルタルトやホイップクリーム付きのイチゴを味わいました。

今回は、かなり時間を掛けてのアイルランド旅行でありましたが、ケルト文化は、イギリス、フランス、ドイツ等の北方ヨーロッパとの文化圏の違いが明確で、イギリスとは全く違う独立した文化圏なのだと、勉強になりました。

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シャムロック、アイルランドの島と国旗、ギネスビールのマグネットクリップ

他国の文化の知識を深めること学ぶことは、日本文化の良さを知ることになります。海外旅行による文化交流は、経済発展に寄与するばかりではなく、相互理解が異文化尊重の意識を芽生えさせ、引いては世界平和に繋がっていくような気がしました。(完)

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2009-03-19

Ir6 キャッシェルから †グレンダーロッホ† へ

我々夫婦は、キラーニーで昼食を済ませ、観光バスに揺られながら、午後の目的地キャッシェルの街に向かいました。

街の北の高台にそびえるロック・オブ・キャッシェルは、12世紀から17世紀にかけて、アイルランドの宗教の中心地として栄えていたそうです。

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ロック・オブ・キャッシェル

アイルランドの最初のロマネスク建築といわれる礼拝堂や、ゴシック建築の大聖堂が威風堂々と建ち並び、聖パトリックの十字架などの遺跡の見どころが、数多く見られます。

我々は、その日の夕方早めにダブリンまで走り、ザ・グラシャム・ホテルに宿泊し、翌朝早く、ダブリンの街の南40kmにあるグレンダーロッホへと向かいました。

グレンダーロッホは、大昔氷河が作り出した2つの湖の畔にある教会遺跡群です。アイルランドの初期キリスト教の聖地として発展した7つの教会の街と言われています。

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聖ケビン教会

見学はビジターセンターから始め、ここで遺跡や歴史の流れを学んだ後にガイドツアーに参加。7つの遺跡、ランドタワーや石積みの大聖堂を見て回りました。

大聖堂は、遺跡のほぼ中央にあるグレンダーロッホ最大の建造物です。7世紀頃に建てられた小さな教会が、12世紀頃に大きく改装されたそうです。

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教会の内部

現在は廃墟同然となっておりますが、石積みの壁からは当時の面影が感じられます。

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十字架とラウンドタワー

ラウンドタワーは、11世紀頃に建てられ、高さ約30mの塔です。本来は、鐘塔として建てられましたが、その後教典の保存場所や、戦争時には避難所として使用されていたそうです。

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重厚な十字架

高さ約4mの重厚な十字架は惚れ惚れするほど美しく、表面には聖書の物語が描かれております。

我々は夕方まで、かなり長い間グレンダーロッホを観光し、ダブリンのホテルへと戻りました。(続)

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2009-03-18

Ir5 チャップリンもいた †ケリー周遊路†

我々夫婦は、次の朝キラーニーのホテルを出発し、ケリー周遊路観光に向かいました。このアイベラ半島を周遊するコースは、数多くの史跡とデングル湾をはじめ、なだらかな山と深い森など、多様な自然が楽しめるアイルランドでも有数な観光ルートです。

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ディングル湾

キラーニーの街からキローグリン経由でディングル湾シービューポイントまではバスで1時間。これから向かうカハーシーヴィーンまでで1時間半かかるそうです。

我々は、なだらかですがアイルランドの最高峰といわれている山々を左側に、広大な大西洋の海原を右側に交互に見ながらゆっくりと南へと進みました。

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観光バスの旅はらくちんらくちん

所々での写真タイムで、ツァーのお客様はリラックス。楽しさが笑顔に現れています。7月も半ば、海風に肌寒さを感じますが、暖かい日差しもあり、夏の雰囲気が出てきたようです。

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ウォータービルのチャップリン

その後、しばらくするとウォータービルのビーチリゾートに到着しました。この辺り一帯は、パブやレストランが集まるリゾート地です。ビーチに続く公園にはチャーリー・チャップリンの銅像が建っていました。

ちょうど日が差しはじめ、写真を撮るには絶好のシャッターチャンスです。カミサンがお茶目にチャップリンの銅像に腕組みをしたところをパチリ!

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ロス城公園にて

デザインレースで有名なケンメアの街や、ヴィクトリア女王も訪問し、絶賛したという貴婦人の眺めで、小休止を取りながら、昨日も訪れたロス城公園に到着しました。

「旅の袖ふれあう仲も多少の縁」で親しくなったバスの隣の座席の奥様にお願いし、久しぶりに二人揃っての2ショット。いかがでしょう、仲良し夫婦に見えますか?

これから我々はキラーニーの街のレストランで昼食を取り、ロックオブキャッシェルに向かいます。(続)

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2009-03-17

Ir4 妖精が棲む森 †キラーニー国立公園†

我々夫婦は、アイルランドの湖水地方と呼ばれるキラーニー国立公園に到着しました。ここは、国内有数のリゾート地と言われております。この国立公園は公共交通機関が少なく不便なので、観光バスツアーでなければ気軽に来られない所だそうです。

キラーニー国立公園は、アイルランドで最初に国立公園に指定された歴史と由緒ある公園です。アッパー、ミドル、ロウアーレイクと3つの湖を中心に、山と森とが三位一体となり、自然を楽しみながら様々な旅心を満足させてくれる場所でもあります。

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湖面に佇むへんなおじさん

3つの湖の湖畔にはホテルが点在し、ウオーキング、湖上クルーズ、ゴルフ、乗馬、サイクリング、フィッシング等々、スポーツアクティビティーは数多くあり、典型的な長期滞在型観光地と言えます。

最初に訪れた場所は、マックロス・ハウスと呼ばれる邸宅です。1843年に建てられたというこのヴィクトリア様式の建造物は、1861年に英国のヴィクトリア女王も訪れたそうです。

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マックロス・ハウス

その後フリータイムとなり、我々夫婦はかの有名な「妖精の横断に注意」の道路標識を探しました。

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妖精の横断に注意!

それは、駐車場の片隅にポツンと立っていました。「妖精の横断に注意」の標識の前で、念願の記念写真を撮りました。

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標識をズームアップ!

路線バスがほとんど無いこのエリアの移動手段は、2輪馬車やモーターボート、タクシー等が、フリータイム時の観光客の足となります。

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2輪馬車

その後、ロス城に向かいました。15世紀に建造されたというロス城の湖面に映るその姿は、美しくノルマン建築と言われています。現在は国有財産となり、一般にも開放されているそうです。

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ロス城内部

城内には入れませんでしたが、その中の一部の部屋には、16世紀頃のオーク材の調度品が残っているそうです。

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ロス城外観

ダンロー渓谷や湖の遊覧など、まだまだ楽しみたかったのですが、夕暮れも近く長旅のつかれもでてきましたので、美しい景観に別れを告げて、我々夫婦は、フリータイムの観光を早めに切り上げる事にしました。

その日は、キラーニーのホテルに宿泊し、翌朝、我々のツアーは、ケリー周遊路へと向かう予定です。(続)

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