2008-03-31

Ha5 ワイキキ・アクアリウム

楽園ハワイには水族館があります。その名はワイキキ水族館。英語で言うと、「ワイキキ・アクアリウム」何か変ですね。聞き慣れないからですかね。

その日は相変わらず良い天気で、ぼくは日課である朝のジョギングをしていました。ワイキキ海岸のカラカウア通りからダイアモンドヘッド方向にトコトコ走っていると、右方向に魚くんたちのテレパシーを感じて、道路の反対側を見ると、やはり、ワイキキ・アクアリウムと看板に書いてあります。

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魚くんたちがぼくを呼んでいる。エコ・マニアにはわかるんだ。彼らを見たくなったぼくは、入場料7ドルを払って、中に入りました。入り口で、日本語による説明が無料で聞けるレシーバーを貸し出しているので、英語が苦手な人でも十分楽しめます。水族館の中庭には珊瑚礁を再現した大きな水槽があり、中の様子をガラス越しに観察することが出来ます。

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ハナウマベイでよく見掛ける魚のダイジェスト版といった感じです。ボランティアの若い綺麗なおねえさんたちが海辺の生き物や魚の生態を詳しく解説してくれます。中はエコ・マニアが喜びそうな魚くん達がたくさんいました。ヤア、お久しぶりだねえ。

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ぼくは、左右を見ながら、ゆっくりと水族館の中を歩き回りました。その時、専属ガイドらしい金髪女性が来て、何か話しかけてきました。えーと、何言ってんのかな?ひどい巻き舌で、よく聞ききとれません。早口で、話しかけて不思議そうに???肩をすくめ、ぼくを見ています。

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「Hi ! Good morning could I help you? 」    (^o^)
[Don’t you know sea dragon ?]      (^^;)
[Oh yes it’s over there]     (^_^)/

言われたとおりに、奥に進むと、例のオーストラリアの海に住む海龍、リーフィーシードラゴンが水槽の中を悠然と泳いでいます。
「ドラゴン君、元気でいてくれたかい」
水槽の中の彼に、日本語で話しかけてみました。わかるかな。わっからねーだろーな。

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水族館の出口で、さっきの可愛子ちゃんにまたあいました。

「Thank you baby」   (^_^)v
[Have a nice day ! Bai-by!」   (^_^)/~

さて、これからどこにブランチを食べに行こうかな。
じゃぁねー、またねー、元気でねー!その日は何となく、嬉しい1日が過ぎて行きました。(続)

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2008-03-30

Ha4 ダイアモンドヘッド・ウォーキング

楽園ハワイの象徴はダイアモンドヘッドです。ワイキキビーチやアラモアナショッピングセンターから見ると、ああ、ハワイに来たんだなーという気分になります。太陽の下のサーフィンやカタマラン、夕焼けの中のサンセットディナークルーズ。その遙か彼方にダイアモンドヘッド。とても絵になる風景です。

そのダイアモンドヘッドの外側をウォーキング出来る事はかなり前から知っていたのですが、ぼく自身、まだ歩いていませんでした。直接は関係無いのですが、今回のウォーキング計画のきっかけとなった日系某航空会社の閑散期の販促イベントとして設定したホノルルマラソン。そして、メイヤーズウォーク。それについて、近頃こんな噂が流れていました。
「もうすぐ、ホノルルマラソンに、時間制限が出来るらしいよ」

当初、オフシーズン対策としてホノルルマラソンを仕掛けた某航空会社と系列の旅行会社は当然ですが、地元のホテル、観光業者達も、大反対しました。お客様が大幅に減るからです。しかし、たった年に1度のイベントですが、地元の住民たちにとっては、朝早くから何千人もの素人ランナーに道路を独占され、歩道、車道を汚されては、たまったものではありません。そこで、時間制限の話がでたというわけですが、その意見も経済的理由で、ボツとなりました。ホノルル市の経済が、諸般の事情で厳しくなったからだそうです。エコロジーはエコノミーに勝てずです。

その日の前日、ぼくはロコ仲間を誘って、ダイアモンドヘッド一周ウォーキングを決行する事にしました。当日は快晴で微風、朝早くから、全員で、ワイキキビーチに集まり、準備運動を始めました。

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いざ、出発。最初は快調なペースでカピオラニ公園の端を歩き始めました。途中、休憩を入れながら、高級住宅街をゆっくりと歩きます。左右には、綺麗に手入れされた花壇もあるような住宅街が続きます。

1時間と少し歩いたところで、ダイアモンドヘッドの入り口の表示板の前にたどり着きました。ハイ、ポーズ。エコ・マニアが喜びそうなショットが撮れました。元気そうに撮れたかな?などと、話しながら、ロコ仲間に記念写真を撮ってもらいました。

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丘を越えて、トンネルをくぐり、ダイアモンドヘッド公園の中に入っていくと、なんと!本日は、閉園。ガビョーン!ガックリしました。

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あぁ、ショック。でもまあ、こんなことも人生のうち何回かあるからね、と気を取り直して、入ってきた道を戻り、さらに山の東側を歩き始めます。

ぼくは、左右を見ながら、ゆっくりとダイアモンドヘッドの外周道路の歩道を歩き続けました。途中、本土から来たアメリカ人の陽気な若者達が話しかけてきました。ローラースケート、やロラーボードに乗って、楽しそうです。早口で、何か叫んでいます。オット、危ないなあ。

[Watch your step !] (*_*)   
[Doggy’s shit !]        ('_')
[WHAT ! DOG SHIT !]        (>_<)

えーっ、犬のうんこ?
おっとっと、靴の裏に、すんでのところで、犬のフンを踏むところでした。

[OH ! THANKS !」  (^O^)
[You'r well come]       (^_-)
[Have a nice day !]           (^^)/

ビュンビュンとスピードを上げて追い抜いていく男の子達が、ピース!サイン。ぼくも、負けずにダブルピース!
やれやれ、変なおっちゃんが、危ないところを助けてもらって手を振りまくっている感じですかね。

さて、これからどこで、お弁当を食べようかな。ぼくは、なだらかな坂を下りながら、波打ち際の方へ降りていきました。やわらかな芝生に腰掛けて,サンドイッチを食べ、水を飲み一休みしました。さあ、ワイキキビーチに向かって、最後のがんばりです。午後2時過ぎ、5時間あまりかけてようやくワイキキビーチにたどり着きました。

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ロコ仲間達も、三々五々到着し、お互いの健闘をたたえ合いました。ジャネ、元気でネ、お疲れさま!先ほど、サッと軽くスコールが降ったので、雨上がりの砂浜は人影もまばらです。空気は素晴らしく澄み渡り、空には綺麗に七色の虹が架かっていました。(続)

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2008-03-29

Ha3 ホノルル・ズー

楽園ハワイには動物園があります。その名はホノルル・ズーといいます。ここのエコ事情も厳しいようです。もちろん日本人でも、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。でも、サーフィンやダイビングなど、海でのレジャーや、ブランドものの買い物に忙しくて、何も今さら動物園なんて、日本でも見られるよ、と皆さんは考えます。

ぼくもハワイに10回以上来ていたのですが、オアフ島のホノルル動物園に入ったことがありませんでした。恥ずかしながらハワイに来てから知ったのですが、こんな噂が流れていました。
「もうすぐ、ホノルル動物園が閉鎖して、取り壊されるらしいよ」

地元客には飽きられ、観光客にも見向きもされなければ、入場料収入はあがりません。ここも経済的理由で、存在そのものが危なくなってきているのだそうです。

その日はまあまあの天気で、ぼくはいつものようにワイキキ・ビーチをえっサ、こらサ、とダイヤモンドヘッド方向にウォーキングをしていました。

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何となく左方向に動物の声がするようなテレパシーを感じて、道路の向かいを見ると、やはり、ホノルル・ズーと看板に書いてあるではありませんか。

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アッ、そうか、動物たちがぼくを呼んでいるんだな。彼らに会いたくなったぼくは、当然、6ドルの入場料を払って、園内に入りました。

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中はエコ・マニアが喜びそうな動物がたくさんいました。ヤア、お久しぶりだねえ。ライオン君、元気でいてくれたかい。などと、百獣の王に話しかけながら猛獣エリアを抜け、その先へと歩いて行きます。

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草食動物エリアの真ん中で、カバ、キリン、シマウマなどの群れが、日向ぼっこや、お食事中で、みんな楽しそうに遊んでいます。あ、アレは、何というカモシカ?かな。変わった草食動物が見えてきました。お、手前に変な鳥もいるよ。

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ぼくは、左右を見ながら、ゆっくりと公園の中を歩き回りました。その時、横に可愛いい女の子を連れたアメリカ人親子3人連れが来て、何か話しかけてきました。えーと、なんや、道聞きかな?ひどいテキサスなまりだからよく聞ききとれないなー!早口で、しゃべるだけしゃべって不思議そうにぼくを見ています。何だよ、ぼくは、ただの小父さん。善良な市民じゃなかった、観光客です。

「Hi ! Good morning What Can I do for you? 」     (^o^)
[Don’t you know where a toilet ?]    (^^;)
[Oh yes over there]      (^_^)/

カモシカもどきが見ている前で、おしっこをもらしそうにモジモジしている女の子に、ピース!サイン。やれやれ、変なおっちゃんが、愛敬を振りまいてるって感じですかね。

さて、これからどこらあたりに昼飯を食べに行こうかな。
「Thank you sir」     m(_ _)m
[Good luck! By-by!」        (^_^)v

ほんじゃまぁ、お元気で、お疲れさま!その日は何事もなく、平和な1日が過ぎて行ったのでした。(続)

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2008-03-28

Ha2 モアナルアガーデン

楽園といわれているハワイもエコ事情は厳しいようです。
ハワイにきてから初めて知ったのですが、「この木何の木気になる木♪~」のテレビコマーシャルで有名な、「モアナルアガーデン」。ここも経済的理由で、所有者から現地の不動産会社に売られ、住宅地にされそうになったそうです。まあ、何とか、日本の太っ腹な某電気メーカーの援助で事なきを得たのですが。

その日は晴天で、ぼくは、何となくどこかの公園に出かけたくなりました。ワイキキのホテルの前からザ・バスに乗り、アラモアナバスセンターまで行き、ザ・バスを乗り換え、1時間以上かけて、モアナルアガーデンまで来たのです。

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やはり、ハワイで車がないと不便です。多分レンタカーであれば、30分で来たでしょう。いかに、エコツアー・マニアといえども、ちょっとかったるい感じがします。でも、まあ気を取り直して公園の入り口まで歩きましょうか。
「あれ、こんな所に立て看板がありますね、えーと、公園内では、飲むな、食べるな、動物はダメ、商売用の写真撮影はダメですって」

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公園の真ん中で、日向ぼっこや、ストレッチ、軽いジョギング、ウオーキング、追いかけっこ、みんなで楽しそうに遊んでいます。

公園の中に入り、左右の草木や人々などを見ながら歩いていくと、あ、見えてきました、「この木何の木気になる木♪ 気になる木ですから何とか何とか、フンフンフン♪」アレ忘れてしまったな。この木のあとはなんだっけ?ワイキキバニアンツリーなんちゃって?

ぼくは、回りを気にしながら、ゆっくり、ゆっくりと公園の中を歩き、その木を目指して歩いて歩いて。まもなく、あの毎週日曜日の夜8時からの某電気メーカー提供の「世界何とか発見」だったかな?その木が見えてきました。それにしても広い公園です。

その時、横に可愛いい女子高校生、多分ロコかな?私服だからわかならいけれどもね。不思議そうにぼくを見ています。な、何ですか、ぼくは、ただの旅行者、または、善良な、市民、じゃなかった、えーと、英語でしゃべらないと、

「Hi ! I’m from Japan . Just look around this park」 (^_^)v
[Shall I take a picture a ha!?] (^o^)
[Oh yes one moment please] (^^;)

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この木なんの木気になる木の前で、ハイポーズ!やれやれ、まあ、変なおっちゃんが無理矢理に、写真をとってーな、てな感じですかね。

さて、これから彼女を何と言って口説こうかな。ぼくは、ボーっとしながら、33年前の、ハワイ州立大学に短期留学をしていた頃、と言ったら大げさだけれども、サマースクール語学学校と、ハワイ州立大学の地理、地学の補習授業にでていた頃を思い出していました。

「Good luck! Chao!」 (^_^)/~
「Thank you by!」 (^_-)

ジャーニー!お疲れさま!ナンチャッテネ。その日は何かいいことがありそうな予感がしたのは、この事でした。(続)

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2008-03-22

Ha1 マウカトレイルズ

楽園ハワイの初夏は爽やかです。
ホテルの窓枠いっぱいの青空に、初夏の日差しが眩しく光っています。午前7時、ぼくらを乗せたランドクルーザーが、ワイキキの各ホテルを回り、今日の参加者をピックアップ。コオラウ山脈の中腹を目指して走り出しました。

ランドクルーザーに乗り込んだ日帰りネイチャーツアーの参加者は、ぼくの他に初老の夫婦が2組、新婚ほやほやのハネムーンカップル、ガイドのパンチョ山本さんを入れて、計8人。

パンチョさんがロコ訛りのある日本語でゆっくりと話し始めました。
「さて、本日はマウカトレイルズというところを歩きますが、トレッキングを始める前に準備運動をします。トレイルは結構厳しいところもありますので、足下に十分ご注意をお願いします」

駐車場の真ん中で、準備運動、足のストレッチを終え、マウカトレイルズの入り口から、なだらかな丘を登り始めます。徐々に、草木がうっそうとしてきます。

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ジャングルに入り、左右の草木や昆虫などを見ながら歩きます。あるある、赤い花、黄色い花、白い花。大きな木、笹原に混じり、熱帯地方特有の草花があちらこちらに咲いています。おや、あの大きな木の実はなんだろう。熱帯の山の中にパンの樹でしょうか?

ぼく達は、パンチョさんを先頭に、ゆっくり、ゆっくりなだらかな山道を丘の頂上を目指して歩いていきます。まもなく、頂上にある電波塔の円形のアンテナが見えてきました。その時、パラパラっと小雨が降ってきたので、急いで、用意してきたレインコートを羽織りました。アーァ、やれやれ。

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頂上に着いて、小休止していますと、降っていた小雨が止みました。しばらくすると、丘の上から、ホノルルの街並みが、遙か南の方向に見渡せます。空を見上げると、くっきりと七色の虹がかかっています!ワォーッ、来て良かったーッ!

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下りは危ないから気を抜かないで、とパンチョさん。ぼく達は、山を下りながら先ほどの小雨に濡れた緑濃い竹林を抜け、ようやく、幹線道路に降りました。左右を見回すと入り口よりかなり下の道路の横だとわかりました。お疲れさまでした。アッ、ちょっと待って下さい、記念写真を撮りましょう。

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「お疲れさま!車にサンドウイッチがあります、皆さん集まって食べましょう」
パンチョさんが、優しい声で、皆に微笑みかけました。(続)

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